神奈川県立平塚盲学校学校運営協議会 開催結果 本学校の学校運営協議会を下記のとおり開催した。 1.審議会等名称:神奈川県立平塚盲学校 第2回学校運営協議会 2.開催日時:令和4年11月29日(火) 3.開催場所:本校会議室 4.出席者:令和4年度平塚盲学校 学校運営協議会委員7名(本校校長を含む)、欠席1名  令和4年度平塚盲学校 学校運営協議会事務局教職員委員10名 5.次回開催予定日:令和5年2月28日(火曜日)予定 6.問い合わせ先:平塚盲学校 副校長 福島 敏行 電話 0463-31-1341 FAX 0463-31-5996 下欄に掲載するもの 会議資料 ・令和4年度 学校目標に係る校内中間評価 ・令和4年度 学校要覧   内容 1.学校長挨拶   感染症対策を行い11月に文化祭を幼児児童生徒と保護者に限定して開催した。次年度は体育祭の開催を計画している。  従来どおりでなく、新しい生活様式の中での開催方法を検討している。委員の方とも相談し進めていきたい。 2.学校評価部会(学校目標に係る校内中間評価) (1)視点1 教育課程、学習指導 配付資料参照(補足説明)  小学部では、実父が大工の方がおり、安全な用具の使い方を手取り足取り指導してもらい素敵な作品を作成できた。ICT機器活用については、iPadによる調べ学習や画像検索で雲の動き、台風の進み方を調べたり、自分たちで天気予報をする活動を行った。 <質疑応答> A委員:ICT機器の長時間の使用による眼の疲れ、視力への影響については何か対策を取っているか。  回答:調べ学習時に使用する時間を調整している。 B委員:授業アドバイザー3名の見え方と取り組み方について知りたい。  回答:全盲の本校職員で中普部所属が1名、理療科所属が2名である。見えない児童生徒への指導方法や、点字資料の作成時の助言をしている。視覚障害の教員は自分も盲学校で学んだ。こういう教え方をして貰えれば分かりやすいという経験値があり、経験の浅い教員に助言し教育力をあげている。 C委員:すごくよい取り組みをしている。かつて他校の保護者より健常者だけの一元的な見方では子供の困り感はわからない。障害当事者の先生を配置して欲しいとの要望があった。指導の実践例を蓄積するために、教員個々で持っている指導内容の系統表や一覧表を共有化して欲しい。今後社会のデジタル化が進む。社会に出た後の人生を豊かにするためにICT機器の活用は重要である。 (2)視点2 幼児児童生徒指導・支援 配付資料参照(補足説明)  年度当初に個別指導計画を立案する。毎月の学部担当者会議では、寄宿舎指導員や養護教諭にも参加してもらい、生徒の状況把握を全体でできるようにしている。 <質疑応答> D委員:個別教育計画の作成にかかる時間はどのくらいか。  回答:前年度からの引継ぎ後、4月末までかけて作成する。 E委員:個別教育計画の作成にあたり、生徒や保護者の意見を聞いているか。  回答:計画立案と並行して面談を実施し、本人と保護者とも共有している。 (3)視点3 進路指導・支援 配付資料参照(補足説明)  国家試験に合格し、社会自立することが最大目標である。模試は年3回実施している。模擬試験の結果を受けて、生徒の学習時間が増加し成績も上昇している。 <質疑応答> C委員:卒業後のヘルスキーパー採用や、就職先を知りたい、また、定着支援について知りたい。 回答:コロナ禍により新規のヘルスキーパー採用は減少している。雇止めの話も聞いている。堅調なのは高齢者関係の求人で訪問マッサージが多い。定着支援についてはアフターフォローを3年間実施している。近年の就職者で退職したとの相談はない。 (4)視点4 地域等との協働 配付資料参照(補足説明)  見えにくさがある方はまず眼科にいくので、処方箋を貰った後の相談先として盲学校があることを伝え、ロービジョンケアをしていきたい。 <質疑応答> A委員:乳幼児健診後3歳までの早期の対応が大切である。しかし、保護者同士のつながりも知的障害の保護者に比べると少なく、それが学校に繋がりにくい背景にあると感じている。 (5)視点5 学校管理 学校運営 配付資料参照(補足説明)  教育活動では感染症対策を踏まえた取り組みを継続している。文化祭は保護者のみに限定し、演目もしぼって開催し、幼稚部から保専部の大人まで参加できた。カリキュラムマネジメントでは年齢層や学部が多岐にわたるが、各学部で合同・連携し実施している。 <質疑応答> A委員:特別支援学校でいじめ、虐待の報道があるどのような対策をしているか。 回答:学校生活アンケートを年2回実施し、生徒より聞き取りも行う。日々の生徒の様子を細やかに観察し、こちらから動くようにしている。 B委員:防災訓練で保護者への引き渡し訓練の実施については、盲学校ではどうしているか。 回答:この2年間は保護者が来校しての引き渡し訓練は実施していない。今年度は夏季休業期間中に教員が生徒役と保護者役を務め、マメールを用いた訓練を行った。 3.切れ目ない支援部会 〇令和5年度実施に向けての指針(課題と対応策)  次年度の取り組みについて下記の3項目について委員の方々よりご意見をいただいた。 (1)教育活動における「ボランティア」の受入れについて  盲学校を地域の方々に知ってもらうことをテーマに進めていきたい。  そもそも平塚盲学校のことをよく分からない方々にボランティアに来て欲しいと言っても難しい。地域の方に平塚盲学校のことを知っていただき、どのようなボランティアをお願いできるか、ご意見をいただきたい。 A委員:旅行の際の誘導ボランティア等をお願いしている。初めての方には難しいので知り合いの方にお願いしている。商店街の方にご協力いただき、体験学習をさせてもらうこともよいのではないか。 B委員:子供たちに直接かかわっていただくのではなく、子供のいない時間にお願いしている。場所を提供してお茶を飲みお話をするなど、来ていただいた地域の方にも楽しんでもらっている。 C委員:地域の方たちが関心を持ってやってみたいと思えることを考えたほうが良い。点字ボランティアをやってみたいということもあるかもしれない。社会貢献をしたいと思っている方は多いと思う。 E委員:学校のイベントに参加し、手伝うことは遠足の見守りでも、学校の壊れた個所の補修等も頼めるのではないか。企業にもボランティア休暇という制度があるので、協力してもらえるのではないか。 F委員:以前は運動会や文化祭の際、大道具の準備に学生が手伝ってくれたこともある。高校のボランティア部の方がブラインドスポーツに来てくれたりもした。こういう技術ならこの時間にサポートできるなど、学校の専用フォームにサポーター登録ができる方法があるといい。地域の皆様に盲学校へ行ってみたいと思われるような切り口で、校内で案を練り次回提案したい。 (2)学校行事への地域の方々の参加について学校行事、地域の行事と双方向の視点で考えていきたい。 D委員:コロナ禍で3年間地域と学校との行事ができていない。お互いの行事をするにあたり、協力して欲しいことを伝えてもらうとお手伝いしやすい。 (3)幼児児童生徒の余暇活動の充実について F委員:イベント参加型の企画を提案できる @平塚湘南という地域の風や空気を感じてもらいたい。平塚漁港で、朝取れた魚を触って触感体験を行う企画がある。 A牧場で牛の乳しぼりをして、その後、バター作りを体験する。このようなイベントを行うことで子どもたちが楽しめ、また保護者の繋がりを深めることが可能ではないか。 4.会長より  各委員、各部署からの意見や報告がいただけて本当によかった。学校が開かれていく際、教員だけで進めていくと視点が同じになってしまう。いろいろな立場の方々に助言してもらうことが大切である。先生方もよい取り組みをしているので、助言を参考に発想を変えいろいろな取り組みをするとよい。教育活動の充実ということもあるが、学んでいる生徒が地域へ帰っていくので、未来へ向けた生活の向上に繋がるよう委員の方にもご助言をいただいて進めてほしい。 5.事務連絡  第3回学校運営協議会は2月28日(火曜日)の予定です。 以上