神奈川県立平塚盲学校学校運営協議会 開催結果 本学校の学校運営協議会を下記のとおり開催した。 1.審議会等名称 神奈川県立平塚盲学校 第2回学校運営協議会 2.開催日時 令和5年11月28日(火) 10:00〜12:00 3.開 催 場 所 本校会議室 4.出席者 令和5年度平塚盲学校 学校運営協議会委員6名(本校校長を含む) 令和5年度平塚盲学校 学校運営協議会事務局教職員委員9名 5.次回開催予定日 令和6年2月27日(火)予定 6.問い合わせ先 平塚盲学校 副校長 福島 敏行 電話 0463-31-1341 FAX 0463-31-5996 7.下欄に掲載するもの 会議資料 ・令和5年度 第2回学校運営協議会開催要項 ・令和5年度 学校目標に係る校内中間評価 ・令和5年度 学校要覧   内 容 1.学校長挨拶 校長 萩庭圭子  第1回で今年度の取り組みについて説明し意見を頂いた。それに基づき教育活動を進めてきたのでその進捗状況を報告する。 「平盲ミッション 新たなグランドデザインをみんなで創ろうプロジェクト」を行う。学校教育計画は、教育長から申し渡された令和2年〜5年の4年間のミッションに基づいている(学校要覧参照)。今年度は4年間のミッションが終わる年なのでその総括も行う。同時に令和6年からの4年間の新たなミッションの連絡が8月に教育長からあった。これに基づいて校内でグランドデザインを作成する予定である。次の3点について意見を集める。  @共生社会の実現に向け、地域とともに、児童・生徒等の自立と社会参加を目指して(中略)教育を行う。  A専門性の維持・継承  B児童・生徒等のニーズに対応した指導の充実  グランドデザイン作成にあたり、教員、事務職員(技能員、業務アシスタント等)、保護者、児童生徒から意見を集めるが、委員の皆様からもご意見をいただきたい。第3回にその内容をお伝えする。 2.学校評価部会(学校目標に係る中間評価) <各委員より質問・助言> (1)視点1 教育課程、学習指導 A委員:センターアセスメントの具体的内容を知りたい。 回答:総合教育センター職員が課題を与え、午前中一杯作業をする。作業指示のとおりできたか、間違えたときはどのように間違えたか等の詳細がわかる。 B委員:センターアセスが今までは希望制だったが、全員受けた理由は何か。 回答:希望制は変わっていない。受けることを勧めた結果、全員が受けた。 B委員:授業にどう反映させたのか。 回答:本人への伝え方、提示の仕方、説明時の言い方を工夫した。弱視の生徒には視覚的な教材を提示した。 B委員:これまでも見え方への配慮をしていたと思うが、アセスメントをした事で気がついたことはあるか。 回答:全体像を説明してから細かく説明した方がよい等の助言があった。 (2)視点2 幼児・児童・生徒指導・支援 C委員:歩行訓練士の活用状況を知りたい。 回答:歩行訓練士が校内にいない時期は外部から必要な時に歩行訓練士に来ていただいていた。現在は常に学校にいるので、日常の様子を頻繁に見てもらえるようになった。 C委員:常勤と外部の歩行訓練士からの助言とでは何が違うのか。 回答:歩行にはコミュニケーション力が大切だが、どのようなコミュニケーションの取り方が良いかは、子どもの日常を知っているとより細やかな支援が受けられる。 C委員:学部を超えた指導の良さは何か。 回答:教員は学部が異なると他の学部の状況は意外と知らない。交流があることで前段階の学部では何をしなくてはならないのかがわかる。 B委員:学部を超えた連携のきっかけは何か。 回答:色々な視点を入れることで子どもを立体的にみることができる。 B委員:保護者は他の学部の教員がかかわることをどう思うか。 D委員:全盲の保専部の先生に子どもが工作の指導を受け、全盲でもできるということを教えて貰った。今後とも是非続けて欲しい。 (3)視点3 進路指導・支援 C委員:国家試験は毎年何人受けるのか。 回答:年度により異なる。今年度は3人。 C委員:資格をとった後の就職先はどこか。 回答:治療院、高齢者施設、訪問マッサージ、ヘルスキーパーなどである。 C委員:就職率は100%なのか。 回答:昨年は100%ではない。就労の条件が多い生徒の場合は難しくなる。 C委員:あはきは業務独占資格であり無資格者がいると思うが対策はあるか。 回答:いわゆるリラクゼーション業は格安料金のため、あはき師の生存権を脅かしている。患者は技術だけでなく相性や人柄で治療院を選ぶ。従って人間性を高めることが重要と考えている。 C委員:人間性を高めることは非常に重要である。 (4)視点4 地域等との協働 A委員:弱視研については我々にも声をかけて欲しい。  回答:ホームページをみて連絡をくれるケースがある。ホームページも紙の案内も重視した周知活動を行う。今年度は県全域の小中学校に案内が届くようにした。11月27日に開催した神弱研には通常学級からも参加があった。通常学級にも見えにくい子どもがいることが明確になった。 (5)視点5 学校管理 学校運営 ・コロナウイルス感染対策が5類となり、給食の対応も緩和してきた。 ・本校でも様々な状況を想定して防災訓練を実施している。具体的には避難所開設後に起こるであろう課題に対応する訓練を夏期休業中に実施した。 ・朝会での事故報告や職員会議での情報共有等を行い、学部ごとに事案に関して職員間で話し合いを実施し、今後の再発防止に向けた検討を行った。 ・自分事として捉え事故防止に向けた職員一人ひとりの取り組みみが、普段から日常的に行えるよう実施していく。 ・職員間でコミュニケーションをとりながら、疑問に思ったことは気軽に話し合える職場環境を構築する。 ・不祥事を他人事とせず、同僚性を発揮した職場づくりに努める。 3.切れ目ない支援部会  第1回目の会議でも話したように、この部会は共生社会の実現を目指して学校と地域が連携して、子どもたちを地域のみんなで育てることを目標に活動している部会である。 <今年度の取り組みの報告> (1)乳しぼり体験、バーベキューについて C委員:石田牧場に協力してもらい、乳しぼりをしたり、牛のおしりを触ったり、牛になめられて驚いたりと子どもたちにとっては初めての体験であった。その後、絞った牛乳を飲み、牛乳に塩を入れてバターにしてフランスパンに塗って食べてもらった。子どもたちも楽しんでいた。 (2)町内会との連携について  ・立野町追分町内会太鼓部の方々に、体育祭オープニングセレモニーとして叩いてもらった。太鼓の革や縁を叩く音の違いを生徒たちは耳をすませて真剣に聞いていた。 E委員:これまで触れ合いを持てなかったのは残念だった。今後は地域との交流に努めていきたい。3月9日(土)に触れ合い祭りを実施するので、クイックマッサージの協力をお願いしたい。 <学校を知ってもらうための効果的な取り組みについて> ・平塚盲学校のPRポイントとして、学校を知ってもらうためのアイディアについてご意見をいただきたい。 ・ベルマーレのイベントにクイックマッサージのブースを出した。平盲としてクイックマッサージのほかにブースを出せるとよいのでアイディアをいただきたい。 A委員:図書館を見学した際、触る・感触で遊べる本と触れられた。そのような本を活用して勉強していることを紹介してはどうか。 B委員:点字の名刺作りを体験してもらったり、白杖で歩く体験をしてもらってはどうか。先生たちが普段行っていることを社会の方々に体験してもらうことが理解にもつながる。 ・学校にあるシュミレーションレンズをつけ、お茶を注ぐのもよい体験だと思う。 D委員:対象の年齢にもよるが、子どもにとっては墨字と点字の教科書を並べて置いて、算数の教科書で図形を並列すると面白い。また点字ブロックのタイルを並べて置き、チームを作りその上を歩いてもらうリレーを体験すると参加者はとても盛り上がる。 ・皆様からいただいたアイディアをブース出展などでPRする際活かしていきたいと思う。 4.会長より ・中身の濃い内容だった。グランドデザイン「皆で作ろう」について3つにまとめた充実した教育内容だと感じた。特別支援や小学校へ発信すれば盲学校に興味を持つ先生が来てみたいと思うだろう。 ・ぜひ様々な場面で盲学校の取り組みを地域へ発信してほしい。 ・地域の方々が学校教育にどのように関わっていただくか、これから作っていく平盲ミッションに入るとよいのではないか。自分の学校だと感じてもらえるような取り組みを学校がしていって欲しい。 5.事務連絡  第3回学校運営協議会 2月27日(火)に実施予定である。 以上