神奈川県立平塚盲学校学校運営協議会 開催結果 本学校の学校運営協議会を下記のとおり開催した。 1.審議会等名称 神奈川県立平塚盲学校 第3回学校運営協議会 2.開催日時 令和6年2月27日(火) 10:00〜12:00 3.開催場所 本校会議室 4.出席者 令和5年度平塚盲学校 学校運営協議会委員6名(本校校長を含む) 令和5年度平塚盲学校 学校運営協議会事務局教職員委員9名 5.次回開催予定日 令和6年6月18日(火)予定 6.問い合わせ先 平塚盲学校 副校長 福島 敏行 電話 0463-31-1341 FAX 0463-31-5996 7.下欄に掲載するもの 8.会議資料 ・令和5年度 学校目標に係る校内年度末評価 ・令和5年度 学校評価アンケート結果 ・神奈川県立平塚盲学校新グランドデザイン 内容 1.学校長挨拶 校長 萩庭圭子  6月に第1回、11月に第2回を開催し、本日が第3回となる。今回が令和5年度の最終回となるので、1年間を振り返りその成果と課題並びに今後の改善策についてお示しする。また、グランドデザインが策定できたので説明する。策定にあたり委員の皆様からも多くの意見をいただき感謝申し上げたい。 2.学校評価部会(学校目標に係る年度末評価)  事前送付した資料をご覧いただいた上で、質疑応答を中心に実施。 (1)視点1 教育課程、学習指導 A委員:神奈川県文化芸術活動支援センターの主催するワークショップを3日間受けた。こころの表現をダンスで行う。プロのダンサーと子供たちが融合した際にものすごい表現ができ、初めての表情を見ることができた。盲学校ではどのようにアートと接しているのか。 回答:「ともいきアート(東海大学連携事業)」という活動をしている。今年は古代のアンデスの笛や仮面作成などの活動をした。作品は東海大に飾られており見学にいく予定。またフラワーアレンジメント教室の方が花を持ってきて生けたりしている。 (2)視点2 幼児児童生徒指導・支援  A委員:医事相談、ブロック内専門職活用とは何か。 回答:県内をいくつかのブロックに分け、特別支援学校ごとに、心理職、PT、OT、STが配置されている。本校には心理職が配置されている。ブロック内の他の特別支援学校の専門職に依頼し、日程調整して来校してもらう。回数は少ないが、県の専門職派遣事業がある。 (3)視点3 進路指導・支援 B委員:進路指導はどのような取り組みをしているのか。 回答:先ずは情報を集めることが大切。小学部から成人に向けて進路を決める直前で知るのではなく、どういう選択肢があるかを早いうちに学校から面談、進路説明会で周知している。 B委員:進路の情報を教員はどのように得ているのか。 回答:進路支援チームが中心となり、ハローワーク等から情報を得たり、関東甲信越の盲学校と情報交換をしている。また、職業訓練機関や七沢のような地域生活を支える機関とも連携を行い情報収集をしている。機関誌やメール等からも得ることがある。 B委員:書面情報だけでは現場の状況はわからない。学校の教員には現場にいってもらいたい。マッチングがうまくいくと離職しない。進路以外の教員にも現場に行かせた方がよい。 (4)視点4 地域等との協働 C委員:行政・福祉とのネットワークを具体的に知りたい。 回答:これまで会えなかったところに挨拶にいき、顔の見える関係を作るようにした。障害福祉課、ハローワーク、福祉関係等。こちらから伺うと同時に、関係機関が学校に来てもらえるようにもなった。 B委員:地域とのつながりの強化とは盲学校を知ってもらうことではないか。ホームページの閲覧数はどうなっているのか。 回答:閲覧数が昨年度に比べて減少している。昨年度は踏切事故のニュースがあったのでアクセスが増えていた。今年度は毎月同じくらいの閲覧数を維持している。 B委員:ホームページを見てもらえるように工夫することが必要。興味を引く内容を発信すると閲覧は徐々に増える。また、学校の先生が外に出て地域の方と交流することで、発見やつながりができる。これが地域との連携強化につながる。 (5)視点5 学校管理 学校運営 C委員:不審者対策の訓練はどうしているか。 回答:生活指導チームが中心で行う。今年度は警察OBのサポーターによる教員への研修や、寄宿舎での不審者対応訓練を実施した。寄宿舎では不審者対応マニュアルを作成している。 C委員:警察との連携はどうなっているか。 回答:寄宿舎の訓練では、夜間の来訪者イコール不審者ということで対応方法を考えている。 C委員:子供の安全が第一である。しかし職員の安全を守ることも必要である。訓練を重ねて欲しい。 3.学校評価アンケート結果について 保護者はおしなべて高評価。解答率が低下(R4は80%)。保専部の生徒は解答率28%(R4は65%)。教職員の解答率89%(R4は91%)。学校運営の11番(視覚障害に配慮して学校の施設・設備の整備が適切に行われている)が昨年度より評価が下がっている。その他の12番(幼児児童生徒は、友だち等とコミュニケーションを楽しみ、充実した学校生活を送っている)も低下している点が気になっている。 B委員:教職員アンケートで13番(保護者としても、安心して通わせたい学校である)の回答で、4が2人、その他8人となっている。これは先生方が同じ方向を向いていないことを示している。 また、14番(保護者の声に耳を傾け、対応しようと努力している)の回答で4が2人である。つまり、保護者の声を聞こうと思わない教員が2名いるということである。教員にこうした意見が出る背景は何か。 回答:無記名なので回答者の特定はできない。同じ方向を向いていないということは、学校の真意が伝わっていないということであり、反省すべき点である。 C委員:アンケートの文章に複数の要素がある。13番も「安心」でないのか「通わせたくない」のかのどちらかだけかもしれない。安全に課題があると考えているのかもしれない。保専部の9番(災害やケガ等に対応するため、校内の安全管理・生徒への安全教育を適切に行っている)をみると、生徒からは安心の評価は高い。保専部の数字を見ると特定の生徒が低い評価をしていると思われる。 4.切れ目ない支援部会  今年度の成果と課題、令和6年度に向けて。昨年度までは、アフターコロナでどのように取り組んでいくかが話題になった。今年度はコロナが5類となり、地域行事への参加や学校を知ってもらう仕掛け、方法についてご意見をいただき検討した。成果としては次の2点あげられる。 @地域のイベント参加、学校行事への地域の方の参加について  体育祭で立野町追分町内会太鼓部の方々に、体育祭オープニングセレモニーとして叩いてもらった。湘南ロータリークラブの協力により、乳しぼり体験をさせていただいた。これらは学校運営協議会を通して、盲学校の児童生徒のことを知ってもらったから協力していただいたと思う。 A地域の方々に学校のことを知ってもらう取り組みとして  平塚市内の特別支援学校4校とベルマーレ湘南と連携し、インクルーシブハブ湘南が立ち上がり、学校行事に参加していただいたり、地域のイベントに参加することができた。また立野町追分町内会春のふれあい祭に参加させていただけることになり、平塚盲学校を紹介し地域の方々との関りを深めることができた。 5.新グランドデザイン説明  令和6年度から令和9年度までをどう描くか、とても難しい課題だったので「新たなグランドデザインをみんなで創ろうプロジェクト」と命名し、教職員1人ひとりの意見を出してもらった。また、運営協議会の皆様や保護者を含め多くの方々からご意見をいただけたこと感謝申し上げる。これからの4年間、平塚盲学校は、何を目指し、どこへ向かうのか、その羅針盤になるグランドデザインを策定した。まず初めに、教育長から本校に申し渡された4年間のミッションを上げた。ポイントは3つ、共生社会の実現、専門性の維持・継承、指 導の充実となる。その役割を担うために、目指す幼児児童生徒像、目指す学校像、そして今回新たに目指す教職員像を示した。そして新しいところで、本校のグランドデザインの中心にもってきたのは、時代を拓いていく人を育てる学校というキーワードである。 皆様からいただいたご意見を基に作成したキーワードは6つ、学びたい学校、明日も行きたくなる学校、働いてみたい学校、快適な学校、地域の中の学校、応援したくなる学校である。 実際、前向きで建設的な意見がたくさんあった。その中ですぐ取り組めることがあった。4年を待たなくても、今でもできる。その一つとして、組織改編を検討した。おおがかりな改編ではなく、マイナーチェンジくらいの改編である。 一つは、支援連携グループに広報チームを新設した。理解啓発、校外とのつながり、情報発信の基地であるプレス担当を置く。それにより、先ほどのご意見にもあったホームページも含めて適時適切に情報発信が可能になり、閲覧数も増えると考えている。もう一つ改変したのは支援連携部に置いていた研修・研究チームと全体研修のプロ盲を合体させて新たな教育推進グループを創設した。仕事の重複感を是正し、内容は継続できると考える。 4年たった令和9年度には、ここに示した学校=平塚盲学校になっていることを目指し、1年目、2年目と年間目標を示していく。先週、全職員と共有した。あらたな盲学校のスタートを見届けていきたい。 6.事務連絡 校長 :令和6年度学校運営協議会では、学校の機能強化を図ること、第3者評価を行うため、この委員の中から全体を評価する有識者を2名選出させていただく。次年度お集まりいただいたところで2名を指名させていただく。 副校長:次年度の学校運営協議会実施予定日については資料にお示ししたが、詳細についてはあらためてお知らせする。 以上