神奈川県立平塚盲学校 学校運営協議会 開催結果 本校の学校運営協議会を下記のとおり開催しました。 会議名称 令和6年度 神奈川県立平塚盲学校 第1回学校運営協議会 開催日時 令和6年6月18日(火)10:00〜12:00 開催場所 本校会議室 出席者 令和6年度平塚盲学校 学校運営協議会委員7名(学校長含む) 令和6年度平塚盲学校 学校運営協議会事務局教職員11名 会議資料 ・令和6年度 第1回学校運営協議会開催要項 ・令和6年度神奈川県立平塚盲学校 学校要覧 ・説明用提示資料 ・オープンスクール募集のための配布用紙 議事録 1 学校長挨拶並びに職員紹介 (1)学校長挨拶 学校長:4月に着任し、半月が経過した。今年度は15名の新入生を迎え、入学式には委員の方にもご出席いただいた。幼児児童生徒は学校にも慣れ、笑顔があふれている。学校運営協議会は地域の方と力を合わせて学校運営をできる機会である。全国の盲学校で幼児児童生徒数の減少、教職員の減少、そして専門性の維持・継承ができないという課題がある。皆様の力をお借りして時代を切り拓く人を育てていきたい。活発なご意見をお願いしたい。 (2)職員紹介 2 令和6年度学校運営協議会委員紹介・会長・副会長選出 (1)委員紹介 (2)会長、副会長選出:委員の承認を得る。 3 学校教育活動について[司会:会長] 司会:コミュニティースクールは8名の委員を軸に活発な意見を出すことを目的とし、司会はファシリテーターとして皆様の意見を引き出すように努める。基本的に校長が回答するが、必要に応じて他のメンバーもサポートして欲しい。 (1)学校目標の説明[事務局] ・学校要覧に記載されているグランドデザイン、学校教育計画、令和5年度学校評価、令和6年度学校目標等について説明を行った。 【熟議】 委員G:以前ホームページの改善をしていたが、具体的に広報の活動はどのようなことをしているのか。 事務局:校務分掌をリニューアルして広報チームをつくった。ホームページは県のフォーマットがあるが、内容や更新頻度を増やしている。寄宿舎の日々の様子等や点字ボランティア団体から学校見学やパーキンスブレイラーの修理の様子を掲載したところ。 委員G:ホームページ以外のX(SNS)とかの使用は検討しているか。 事務局:現在は行っていない。 委員G:視覚障害の当事者及び関係者は、X(SNS)の利用者が多いようだ。キーワード検索で利用している。 学校長:地域の方から盲学校の実態がわからないという声も聞く。ホームページ以外にも本校が何をできるのか、見えに課題を感じている方に様々な有効な情報を紹介するのが広報チームである。 委員C:ICTについて、遠隔地の家庭とのコミュニケーションを取るような活動をしているのか。相談支援等で家庭と学校がZOOM等でやり取りしている事例はあるか。 事務局:令和5年度は、自宅療養中の生徒に対し、オンライン授業を3週間程度行った。令和4年度には、オンライン授業で国家試験不合格者対策行った。夏休みや冬休みにはオンライン講座を開講した。ZOOM等のオンライン会議システムは便利だが、家庭の機器設備等の環境や技術面の課題もある。今年度は、家庭とオンラインで行った事例はない。来校面談や電話で行っている。オンラインを活用したものとしては、特別支援学級の教員を対象として気軽に相談できる「トークルーム」を行っている。 委員C:理療科について、国家試験の合否、進路、国家試験対策、不合格者対策等を知りたい。 事務局:(令和5年度の結果を口頭で報告)全国の盲学校の課題は、生徒数の減少、高年齢化で、今回の現役生も40〜60歳台。視力低下が進んで音声のみの学習となり、記憶力の低下もあって苦戦した生徒もいたと考えている。今年度は、年間の模擬試験3回と夏休み期間に特別講座を設定し、担任主導で補習を実施する。7月1日、2日が最初の模擬試験なので、その結果に応じて個別の方策を行う。現役で合格できない場合、次年度の受験での合格率が低下する傾向がある。 司会:今年度の学校目標等について学校長より説明をお願いしたい。 学校長:まず、就学前から卒業後、社会でよりよく生活するためにも、本校の機能をどう伝えるか、本校の生徒について広報していくことが重要。次に、よりよく生きていくためにICT機器の活用は欠かせず、ICT機器の活用の幅が広がるので力を入れていきたい。また、自ら伝えて行動する人を育てる学校であると幼児児童生徒たちに伝えている。教員も自ら考えて学ぶ、自ら考えて行動する教員であって欲しい。 委員D:グランドデザインに示してある働きやすい職場について教えて欲しい。当施設の職員は幼子の親が多い。子供が熱をだしたらすぐ帰れたり定時に帰宅できたりするなど、働き続けたい職場にするにはどうしたらよいか考えている。職員への心のケアなどはどうしているか。 学校長:本校では教員定数はほぼ満たして運営できている。しかし教職員は授業準備や幼児児童生徒指導対応、事務処理に外部機関との折衝など多くの校務に追われていてストレスを感じていると考える。管理職が職員と話をする機会を十分に持つ必要があると考えている。現在、年間目標に関する面談をしている。丁寧に一人ひとりに対応したい。 司会:今年度の学校目標について承認していただきたい。 一同:承認。 4 部会別熟議 (1)学校評価部会 事務局:@学校評価システムと連動して取り組み、学校関係者評価を行う。学校関係者評価の実施→今年度より有識者による評価の実施が加わる     A学校評価部会年間計画及び実施日程について 第2回:11月26日(火)令和6年度学校教育計画に基づく取り組み状況について。ここで中間評価を行う予定 第3回:2月26日(火)(学校評価部会)どれだけ実践できたのか最終評価 ※有識者による評価 委員E:中間評価とは、提案された内容についての実施状況をみて評価すればよいのか? 学校長:アンケートも含めて総合的に部会メンバーで評価していただく (2)切れ目ない支援部会 事務局:ライフステージに沿った「タテ」のつながりと地域社会との「ヨコ」のつながりを意識して教育活動に取り組んでいくことを目標に活動している部会となる。切れ目なくつながっていく支援を考えていく。特別支援学校がセンター的機能を発揮して各ブロックで対応できるよう、4職種の専門職が配置されている。 司会:学校として期待することは? 学校長:地域とどうかかわっていくのかということを、委員の方々の知恵をお借りしながら考えていきたい。人生においては学校にいる期間よりも社会で活躍する期間のほうが長いので、卒業後のことを見据えて社会資源、地域資源の活用について考えていきたい。 委員F:当会も担い手が少ない状況。まずは会の方々に盲学校を知ってもらう活動から始めなくてはならない。理解した上で考えていく必要がある。ところで、盲学校と地域の小中学校との連携があるか? 事務局:地域の学校とは行っていないが、居住地の学校と行っている。 委員F:昔は地域の学校との交流があった。現在は児童生徒数が少なくなっているなどの理由で行っていないのだろうが、実施できるとよいと考える。学校の教員同士の交流はあるのか? 事務局:市内の視覚に困難さのある児童生徒が通っている学校から連絡があれば、訪問したり相談を受けたりしている。市内の学校は身近に感じてくださるようで、連絡してくるケースが多い。また、夏季休業期間中に平塚、秦野市の教員と教科研究会を通して交流がある。 学校長:居住地交流は行っているが、地域の学校との学校間交流も必要と考えている。視覚に障害のある方との交流での経験は、地域にとっても将来いきてくるのではないかと思う。 委員G:居住地での交流は大事だと思うが、盲学校に通っていると平塚を拠点に生活していくことになる。平塚は視覚に障害のある方が身近にいる地域なので、視覚障害について知っている方がいるのは保護者としても安心だと考える。授業は難しくても、文化祭等で地域の方に知っていただく機会があるとよいと思う。 委員D:文化祭に訪れたときに、バンド演奏でドラムをたたいていた方に声をかけたら4月から始めたばかりと聞いて驚いた覚えがある。幼児児童生徒の芸術文化活動をぜひ進めていくとよいと思った。当施設も多くの講師の方を呼んで芸術文化活動に力を入れた活動をしている。 事務局:11月2日(土)に開催する文化祭予定は1日の日程(9:45〜14:15)で、地域の方が参加できるように予定している。委員の方々を招待するので、ぜひお越しいただきたい。ホームページで告知し、メールと電話で申込みを受け付ける。小中高は東海大学と連携して、大学教授や生徒と陶芸作品を作成したり大学に展示したり銀座の画廊に展示したりして芸術活動を行っている。以前は単一障害の児童生徒が対象であったが、去年からは重複障害の生徒も一緒に行っている。相手との話によっては可能かもしれない。 学校長:お互いの芸術活動に、参加し合える体制を相談できるとよいと思うので協力していきたい。 委員C:地域のイベントとして盲学校生徒による治療院見学や職場体験を行う予定。研修会のお知らせを伝えることはできそう。文化祭等、学校行事を県の団体に伝えることもできる。 委員E:せっかく平塚にあるので、多くの企業とお互いに情報を発信して知っていくことが大事と考える。例えば文化祭を知っていただくなど、社内報に記事をのせるなどできることからやるとよい。 司会:平塚盲学校の発展を考えていくうえで、だれがやるのかという問題がある。現場の教員だけではできないので、地域の方の力をかりて具体化していけるように。その実働をコミュニティスクールが担う。これ以上教員の負担を増やしてはいけない。 学校長:それぞれの立場で持っているものをどういかしていくか。年3回の運営協議会のほかに、来られる方で話し合いをする機会を増やせるとよいと思う。 司会:委員だけが集まって切れ目ない支援部会をもう1回開催して4回目で学校のために何ができるか協議できるとよい。 事務局:平塚合同庁舎にチラシを置いたときにカラー印刷のチラシの減りが早かった。紙媒体による広報も考えている。 委員F:月に1回発行の回覧板での広報の協力も考えられる。 事務局:今後相談させてください。 学校長:本日はたくさんのご意見をいただきありがとうございました。 以上