ひとこまコラム バックナンバー
授業のあとに向かう先は 2012/07/02更新 【チームつながる輪〜 #1】
『まろ、ん?―大掴源氏物語』 小泉 吉宏 幻冬舎 (2002/01出版) |
授業中に先生が本を紹介すると、実は結構、生徒は学校図書館にその本を探しに来ます。近年で印象に残っているのは、源氏物語の漫画版。何種類かあるのですが、中でも生徒の反応が多かったのは『大掴源氏物語まろ、ん?』。
2002年出版当時、8コマ漫画の源氏物語本として、学校図書館では話題になっていたと思います。オールカラーで絵柄も漫画もユーモアがあり、この1冊で五十四帖を一応さらえてしまえるのです。
生徒が授業のあとすぐに図書館に探しにいって、気になったお目当ての本を手にとることができるのは学校図書館ならでは、の出来事。授業中先生の話に興味を示して聞き入っている生徒の様子を想像し、そのときの関心を忘れないうちにやって来る彼らの期待に応えられるような学校図書館を、学校司書としてつくり続けていきたいと思います。
<池沢 道子>