ひとこまコラム バックナンバー
「図書館ファン」の増やし方 2013/4/30更新 【チームひつじさん #10】
『トイレットペーパーおりがみ』
東大折紙サークル「orist」著 講談社 (2011/02出版) |
毎年何冊かの本は、本に興味のない生徒にとっても図書館を身近なものにするという観点から選んで購入をしています。静かな図書館は大歓迎ですが、利用する人が少なくて静かであるのは、避けたいと思っているからです。
たまたま図書館に来たという生徒にも、図書館に行けば何かおもしろいことがあると思ってもらえれば、それらの本の購入は成功したことになります。ぱらぱら本、イラスト集、『こびとづかん』(なばたとしたか著/長崎出版発行)、
『プチプチ』(プチプチ文化研究所編/エンターブレイン発行)など図書館の目につくところに置いておきます。こういった本は、立ち読みの場合が多く、友達同士でぱらぱらと本をめくる姿が目立ちます。
これらの本には、できれば「モノ」をつけると一層効果的です。『プチプチ』にはプチプチを、『こびとづかん』にはフィギュアをといった具合に。
昨年図書委員のリクエストで買った東大折り紙サークル「orist」による『トイレットペーパーおりがみ』もそういった本の中の一冊です。本の横にはトイレから持ってきたトイレットペーパーを置きました。
書名からわかるようにトイレットペーパーを使った折り紙の折り方が紹介されています。それと、花言葉ならぬ紙言葉がそれぞれの作品に添えてあり、よむだけでも楽しめる本です。作品ごとに難易度も示してありますが、
「易」とあっても、かなり難易度は高いと思います。本校では、実際にトイレの個室で折ったという報告はまだありません。図書館の貸し出しカウンターのテーブルで、折り紙の上手な生徒が折ってくれたものが、本校での作品第1号です。
<遠山 素子>