ひとこまコラム バックナンバー
いくつになっても楽しめる 2013/7/26更新 【チームひつじさん #13】
『もっかい!』 エミリー・グラヴェット【著】 福本友美子【訳】 フレーベル館 (2012/04 出版) |
高校生になったら絵本は読まないのではないか。そう思っていました。ところがどっこい。隠れた人気者でした。
そんな中、手にとった生徒が「あ!この本、穴があいてる。すごーい」とびっくりした絵本を紹介します。
エミリー・グラヴェット作、『もっかい!』です。こどものドラゴンが寝る前にママに絵本を読んでもらうお話です。
ママはどんどん眠くなるのですが、こどものドラゴンはちっとも眠くなりません。「もっかい!」と繰り返しおねだりします。
数回はなんとか絵本を読んだママですが、その後グーグー眠ってしまいます。それに対して、眠くないこどものドラゴンは「もっかい!」と言い続けます。
でもママは眠ったまま。ごきげんななめになったこどものドラゴンはおしまいに火を噴いて絵本に穴をあけてしまいます。
その穴が、実際に裏表紙にあいています。まんまるではなく焦げたように縁の部分はいびつに黒っぽくなっています。
絵も細部まで描かれているのでじっくり楽しめます。いくつになっても楽しめる本というものはあるのだなあと実感した1冊でした。
<たんぽぽ>