ひとこまコラム バックナンバー

光るものが好き    2013/9/26更新 【チームやまゆり #15】

『不思議で美しい石の図鑑』 『不思議で美しい石の図鑑』
山田 英春【著】
創元社
(2012/02出版)

 図書委員が夏休みに本を書店に買いに行くが、その前に全校生徒にアンケートを実施する。
 読みたい本の書名、著者、ジャンルを記入してもらい、集計して、当日に店頭で参考にするためである。そのなかに、「宝石の本」という回答があった。ヒカリモノ、好きなのね。わたしもヨ。新刊もチェックしていたつもりだ。入っているはずだけど、知らないのかな、見つけられなかった? それとも、こちらが知らない、スゴイ本があるのかしら。出版社も新しいものを刊行する時は、いかにして既刊を凌ぐか、と気合が入っているようで、最近は、目を瞠るような、時には恐いような印刷のものがある。
 夏休みの直前で、利用者が増える時期でもあり、とりあえず、宝石に関する本を大急ぎで並べてみた。宝石、結晶、鉱物、岩石。すると、ぱたぱたと借りられていく。表紙を見せて並べたとたんに手にとってもらえることに、いつものことながら驚く。アンケートのあなたは、借りてくれたかな? 残念ながら、店頭では購入できなかったので、新しいものは入らないけれど、『不思議で美しい石の図鑑』を見て、地球の不思議と、延々と続いてきた人々の執念も感じてほしい。夏休みの後半の開館日には、装飾や文化史の本も展示してみましょう。

<橋 薫>
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