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図書館に巨大リンゴ現る!? 『奇跡のリンゴ』の展示 2013/11/25更新 【チームやまゆり #17】
『奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家木村秋則の記録』 石川 拓治【著】 NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班【監修】 幻冬舎 (2008/07出版) | |
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で取り上げられ、注目をあびた木村秋則さん。
木村さんが数々の苦難を乗り越え、農薬も肥料も除草剤も使わない「自然栽培」のリンゴを実らせることができるまでの、試行錯誤の実践過程を取材し、記録した『奇跡のリンゴ』。
農林高校から、農業系の総合高校に変更になった我校には、本書を含め、木村秋則さん自身の著書も数冊購入済みでした。
私も転勤を機会に、この本を読み、農業系の大学(短大)に進学希望の生徒には、「是非読んで!」と薦めてきたので、数人は読んでくれていました。
映画公開にあわせて、新たに発行された関連書籍も購入したので、展示したいと考えていました。リンゴの表面と切り口が、表と裏で見事に描かれたダンボール製の巨大なリンゴをある展覧会で見つけたのはそんな時でした。展覧会終了後、アーティスト(みずのりょうさん)にお願いしお借りすることができたので、図書館に『奇跡のリンゴ』コーナーを作りました。
展示をきっかけに、生徒だけでなく、まだこの本を読んだことがないという農業科の先生方にもオススメしてみました。木村さんは、全国各地で、「自然栽培」に関する講演や農業指導をされているので、「ウチの学校にも講演に来てもらえないかな」「やっぱり、大事なのは土ですよね」と、本の返却時に先生方との会話が弾みます。そこで「木村さんのりんご園の生態を、大学の教授が科学的に分析し解説した『すごい畑のすごい土』<杉山修一著 幻冬舎新書2013>という本もありますよ」と紹介し、関連本の貸し出しにつながっています。
また、果樹の授業で、木村さんのリンゴ栽培方法が成功した理由や土壌環境とリンゴの病害虫防除に関するレポート課題が出され、展示した本の利用がありました。
<伊東 匡美>