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嫌いな子はいない(たぶん) 2014/3/25更新 【チームひつじさん #21】
『パンといっぴき』 桑原奈津子【著】 パイインターナショナル (2012/12出版) |
図書館に来ない生徒にアプローチするにはどうすればいいか。
本を読む習慣がない生徒に興味を持ってもらえるような本とはどんなものか。
そんなことを頭の片隅に置きながら毎日の選書をしています。マンガを入れてみる?雑誌を変えてみる?
いろいろ考えてみますが、手に取ってもらうにはまずビジュアルから!ということで、こんなかわいい動物の写真集を入れてみました。
これなら嫌いな子はいないはずです。
この「パンといっぴき」は、パン好きの犬と朝食のテーブルを定点観測した写真集で、
「人間の食べるパンのおいしさを知ってしまった犬」と「テーブルの上の朝ごはん」を毎日同じ場所で日替わりに撮影したものです。
それぞれの写真には、犬の気持ちを代弁しているような短い文章もつけられていています。
この犬が特別かわいらしいというわけでもなく、ただの白い日本犬の雑種だというのもポイントが高いところです。
簡単なレシピもついているので料理本としても使えるようです。2013年12月に出版された続編「パンといっぴき2」では、
新たな仲間として子ネコが加わっていますが、こちらもまた素朴な日本犬の生真面目さが伝わってくる楽しい写真がいっぱいです。
動物が好きな人、おいしい朝ごはんを食べたい人におすすめの本ですが、機会があったら、
日頃あまり本を読まない生徒に紹介してみようと思っています。
<新井 栄>