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睡魔にも勝つ「だるまさんが」 2014/3/25更新 【チームつながる輪〜 #21】
『だるまさんが』 かがくいひろし【さく】 ブロンズ新社 (2008/1出版) |
「発達と保育」「家庭総合」の授業で、学校司書が児童文化財
(おはなし・紙芝居・読み聞かせ・パネルシアター・手遊び・手袋人形など)を紹介して10年位になります。
それぞれの説明と実演を行うのですが、絵本では、「ぐりとぐら」「はらぺこあおむし」「いないいないばあ」のような古典と、
最近のものからは「だるまさんが」を取上げるのが、ここ数年の定番になりました。
「だるまさんが」は2008年初版で、今の高校1年生が小学4年生の終りから5年生にかけての時期に出版されているので、
自宅に小さな兄弟がいないと、現役高校生は知らないことが多い絵本です。
しかし!幼稚園・保育園の世界では、出版後6年しか経っていないのにとても有名で、
「だるまさんの」「だるまさんと」の2冊と合わせて「だるまさん3部作」として安定した人気を保っています。発行部数は累計50万部を超えました。
作者のかがくいひろしさんは2005年にアラフィフでデビュー、そして2009年に急逝、もう私たちは彼の新作を見ることができません。残念です。
現任校では「だるまさんが」の通常サイズと大型サイズの両方を揃えて、紹介しています。
昼食後の授業にもかかわらず、彼らの「だるまさんが」を見るあの(普段お見かけすることのない)集中した眼差し…「だるまさんが」は、
「高校生を襲う強力な午後の睡魔」にも打ち勝つ力を持っているようです。
<松浦 智美>