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またカラスです 2014/5/28更新  【チームやまゆり  #23】

『うち、カラスいるんだけど来る? カラスの生態完全読本』 『うち、カラスいるんだけど来る? カラスの生態完全読本』
柴田佳秀【監修】 中川学【漫画・イラスト】 
実業之日本社
(2014/03 出版)

 4月に、転勤をしました。図書館は4階。時折カラスの声が聞こえます。先生方から、先月カラスに襲われた先生がいた、という話を聞きました。カラスは巣を守るために人を襲うらしいけれど、危害を加える気はないのに誤解されたということでしょうか。
 そういえば、かつて最上階に図書館がある学校で、転勤したばかりの頃に窓の外を見ていたら、大きな木の上にカラスの巣があって上からのぞけました。カラスは巣をのぞかれると襲ってくるらしいけれど、気づかれていなかったようです。
 この本、タイトルと表紙のインパクトに惹かれて発注したと思っていましたが、年度末の雑用に紛れ、忘れたようです。購入していたら、タイトルに「カラス」とあると手に取ってくれていたあの生徒さん、借りてくれたかな。
 表紙を写真で見たとき、以前このコラムで紹介された『カラスの教科書』(第14回目)に装丁が似ている、白地に縦書きのタイトル、左側にイラスト、黒い帯で、関連本かと思いましたが、実物を見ると大きさも厚さも違いました。偶然?カラスのイメージってこうなんでしょうか。
 カラスは都会に住む若い男性とイメージが似ている、という発想から、鈴木つよしという独身サラリーマンの生態(?)を描いたまんがの間にカラスの実態の解説がはさまっているという構成になっています。他に「ミルマスガラス」というコンビ名のカラスが演じるコントの4コマまんがが十数編と、監修者のコラムが数編入っています。まんがの合い間合い間に「カラス」にどう対処したらいいか、の知識が得られる実用書です。
 監修者のコラムにはカラスへの愛を感じますが、全体的にはやはり人間側の目線で書かれています。ただ、読んでいるとなるほど、カラスは人間に似ているかも、と思わされます。
 だけど、「カラスは賢い」にしても、それを過大評価しすぎて、鉄道の線路に置き石をしたカラス対策の会議の時に、「(このカラスは)巣を撤去されたため、JRを恨みに思っていた。」という意見を言った人がいたそうです。さすがに、そこまでは考えてないでしょ、カラスさん?

  *『カラスの教科書』 松原始【著】 雷鳥社 2013

<かあこ>
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