ひとこまコラム バックナンバー

開かずにはいられない!ふわふわの力 2014/07/25更新  【チームひつじさん #25】

『さわってあそぼうふわふわあひる』 『さわってあそぼうふわふわあひる』
マシュー・ヴァン・フリート【作】
あかね書房
(1998/06出版)

 きいろくてふわふわのアヒルのヒナが、「ふわふわだよ、さわってごらんよ」と笑っているような表紙。アヒルに誘われページをめくると、様々な手触りをもった図形達が現れ、どんな動物が隠れているか当ててごらんと語ってくる、そんな仕掛け絵本です。
 この本を取り入れたきっかけは、本にはいろいろな形式のものがあるということを知ってもらいたい、保育の授業の読み聞かせや絵本作りに活用できるかなという思いからでした。
 当初は、児童向けの絵本ということもあり「色、形、手触りはデザインの基本」「飛び出す、動くはあるけれど、触れるはまだ電子書籍にない表現」などと、とってつけたような理由を考えたりもしました。図書館においてみるとなかなか好評で、今では仕掛け絵本コーナーの常設本になっています。「わー、すごい。」「これどうなってるの?」は他の仕掛け本を読んでの感想。「○○(動物の名前)でしょ」「ふわふわ〜」などと聞こえてくると、あ、見てる見てるなとうれしい気持ちになります。
 いつしかアヒルちゃんが「ふわふわ?」になるくらいもっともっと、触れてもらいたいです。

<菅田 理代>
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