ひとこまコラム バックナンバー
後半は逆立ちで?! 2014/09/24更新 【チームつながる輪〜 #27】
『光の旅かげの旅』(絵本の部屋・しかけ絵本の本棚) アン・ジョナス【作】 内海 まお【訳】 評論社 (1984/4 出版) |
7月に外部講師をお招きして図書館でお話会を開きました。その際、図書委員会が学校祭で絵本の読み聞かせをしているということもあり、折角の機会だし講師の先生に絵本についてお話をしてもらおう!!ということで、後半は絵本についてのお話…ということになりました。そのために講師の先生から事前に用意するよう依頼された絵本の中の1冊です。
白と黒の切り絵風に描かれたしかけ絵本です。
田舎から都会へ、昼間から夜へ、ページをめくるごとに風景、時間が変わっていきます。なぜか逆さに書かれている文字が気になりながら、終わりまで読んだら、本をひっくり返すのです。すると…不思議!!そこにはまた違った風景が…。
生徒もこの変化にビックリ!!さっきは田舎の風景だったけどひっくり返すとこんな風に見えるんだね…昼間の風景が、ひっくり返すとすっかり夜になってるね。よくできてるねと感心しきり。しかけ絵本は見たことがあるけど、こんなのは初めて!白黒だけなのもいいね…と話しながら何度もひっくりかえしていました。
そしてこの絵本は図書館にとって思わぬ副産物がついてきました。
我が校の図書館は書架と書架が、耐震のための金属のレール?のようなもので繋がれています。安全重視とはいえ、あまり見栄えは…と日ごろ感じていました。
「そうだ!これを汽車のレールに見立てて汽車を走らせよう!(紙製なので動きません)」司書の一言で、図書委員と美術部がコラボして図書館を飾ってくれました。絵本と同じように、汽車は田舎を出発して都会へ…という設定で。
汽車の線路だと思うと金属のレールも味があるなと思えるようになりました。
<吉岡 靖子>