ひとこまコラム バックナンバー
歓喜の沙汰は言葉次第 2014/10/27更新 【チームつながる輪〜 #28】
『本日は、お日柄もよく』 原田マハ【著】 徳間書店 (2010/8 出版) |
自分の伝えたいことを、限られた字数・時間の中にいかに込めるか皆さんは苦心されたことがあると思います。この小説では、伝説のスピーチライターに出会った主人公が試行錯誤を重ねて成長する姿が描かれていますが、その舞台となるのは私が通勤で使う鎌倉。これは、あそこかな?と想像をめぐらせながら読む楽しさがあります。また、中盤から主人公は政治の世界に携わることになりますが、ここにはどこか聞いたことのあるような名前の方がちらほらと登場することで、難しい内容もすんなりと入ってきます。
一つの想いを、どういう言葉を使って表現するかによって人々の印象は大きく異なります。ましてや社会を変えていくような状況ではなおさらです。結末は読んでみてのお楽しみ!
さて、この本を、よく本を借りられる先生に紹介したところ、同じ作者の他の本に同じスピーチライターが登場している!ことが判明。新たな発見でした。
<かじはらら>