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ラブコメディ de 読書会 2015/02/13更新  【チームひつじさん #32】

『植物図鑑』 『植物図鑑』
有川浩【著】
角川書店
(2009/07出版)

 毎年図書委員会主催で開催している読書会。今年度のテキストは、本作品でした。売れっ子作家の有川浩さんの作品なので、知っている方も多いのではないでしょうか?
 読書会テキストの選定は、今回初めて生徒からの推薦という形をとりました。推薦者は有川浩さん大好きで、「『ぼくを拾ってくれませんか?』から始まるラブコメディ」「男子も楽しめる!」と紹介し、皆の心を鷲掴みし、決定!主人公はOLなので、世代の違う生徒たちは読んでいて楽しめるのかと少し心配はありましたが、面白い本であれば生徒にとっては問題ない模様。また、有川浩さんの作品はラノベ好きの生徒でも読めるので、本の貸出は殆どラノベである本校にとっては、とても大切な存在です。
 ただ、このベタベタのラブコメディを読書会でどう扱うか悩みもしました。しかし、結果としてはそんな心配は無用な位しっかり発言が出ました。ある生徒の「有川浩さんの作品から次は何を読んだらいいか?」という質問に、あれこれと本が紹介され、こちらも「なるほど」と勉強になる場面も。また、共通の本が好きな生徒を見つけたり、1冊の本から色々な本へと会話が飛び、学年を超えての交流が生まれ、普段では見られない生徒が嬉々として本について語る様子は、読書会を開いてよかったと思うには十分過ぎる程でした。
 生徒の選ぶ本、好きな本で開ける世界は大きく、多くの可能性を秘めている。

<加藤 明子>
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