ひとこまコラム 

「読む」から「書く」へ  2015/04/27更新  【チームやまゆり #34】

『クリエイターのためのファンタジー大事典』 『クリエイターのためのファンタジー大事典』
高橋信之【監修】 スタジオ・ハードデラックス【著】 
ナツメ社 
(2013/02出版)

 読むだけでは飽き足らず、オリジナル小説を書き始めたラノベ好きな3年生ふたり。それぞれ1作ずつと合作の、計3作を同時進行で書くと言います。毎日のように来館しては、共に構想を練っていました。
 そのころ「これは、いい!」と交互に借りていったのが『クリエイターのためのファンタジー大事典』と各種ネーミング辞典。ゲームや小説、映画でもよく使われるファンタジー系の単語を解説している、中高生が好きそうな中身ぎっしりの濃い1冊です。
 後日、少し恥ずかしそうに大事なネタ帖を見せてくれました。大事典を大いに参考にしたのでしょう。よく考えられた世界観と、かっこいい武器や技の名前に感心しきりです。
 1週間に一度、ネットの小説サイトに投稿しては「今日までに○人読んでくれたよ。」と揃って報告しに来館。その楽しげな様子ときたら、こちらまで嬉しくなるくらい。
 このふたり、進学先も同じなので今後も一緒に書き続けるそう。「読む」から「書く」へ一歩進んで夢中で語り合う姿はいきいきと輝いていました。
 辞典や資料集を参考に彼らが作り出した物語を読んで、また誰かが作品を書いてみようと思う…。そんな流れがこれからも生まれればいいな、と思った出来事でした。

<吉田 牧恵>
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