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ジワジワ(利用者が)来る…… 2015/05/25更新 【チームひつじさん #35】
『ジワジワ来る○○―思わず二度見しちゃう面白画像集』 片岡 K【著】 アスペクト (2011/07発売) |
カウンターにしかけ絵本や写真集などを飾っています。
利用者は、貸出手続きの間にしかけ絵本をめくったり、写真集を眺めてみたり。
なかでも人気なのは、この「ジワジワ来るシリーズ」。
貸出の順番を待つ間に、何気なく手に取って思わずクスッ。
カウンターの前を通りかかった時に、「見て、見て」とお気に入りの写真を一緒にいた友達に見せる生徒。「何これウケる」友達の反応も良くて満足そう。
勉強の息抜きに、閲覧席に持って行って眺めている生徒も。
貸出の回数は少ないけれど、一番利用されている本かもしれません。
この本のすごいところは、新しい利用者を教室から連れてきてくれること。
図書館の主な利用者は、3年生。
上級生が静かに自習しているので、下級生には少し敷居の高い空間のようです。
けれども、この本を見つけた図書室の掃除当番や常連さんが「面白い本がある」と友達を連れて来ます。
「オリエンテーション以来、初めて図書館に来た」というお友達は、写真をパラパラと眺めてひととおり楽しんだ後、他の本棚へと移動しました。
そして、しばらくして「借りたいんですけど」と見つけた本を手にしてカウンターに戻ってきます。
「図書館って、面白い本がいっぱいあって楽しいですね」
そうでしょう?
昨年の3年生は「もう、ここの図書館が使えなくなるのがさみしい」と卒業していきました。
現役生にも、そう思ってもらえるといいな。
<秋山 恵理>