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ファンタジーの王道『空棺の烏』 2016/06/27更新 【チームつながる輪〜 #48】
『空棺の烏(八咫烏シリーズ)』 阿部智里【著】 文藝春秋 (2015/07発売) |
人間の代わりに、ヤタガラスが支配する世界を舞台としたファンタジーの第4弾。『烏に単は似合わない』でお世継ぎの后選びを巡る後宮のドロドロを描き、続く『烏は主を選ばない』で朝廷内の権力争いを、そして『黄金の烏』では、ヤタガラス達と外部からの敵=人食い猿との戦いが不気味に描かれている。
そして、この『空棺の烏』は主を護衛する役を養成する学校での厳しい訓練や友情を語りまさに王道ファンタジーである。私個人としてはこの巻が一番面白いと思う。本校の生徒達もこのシリーズが大好きで、いつも予約が入っている。なぜか保護者の方にも人気があり、生徒を通した貸出も何件かある。まだまだ続くであろう次の話が楽しみである。
<舞岡高校司書>