ひとこまコラム 最終ランナー

校長! これからも図書館応援団よろしくお願いします!
            2017/07/03更新 Finish!   【チームつながる輪〜 #60】

『顔ニモマケズ』

『顔ニモマケズ
どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語』

水野 敬也【著】
文響社
(2017/02発売)

 「『リアル』(井上雄彦著/集英社)はないの?」が昨年着任した校長の第一声でした。
 「アルプス図書館」の通称が示すように、生徒の教室からは遠く、高い場所にあるわが校の図書館、なかなか生徒が来てくれないのが悩みです。色々工夫して生徒を呼び込もうとはしているのですが……。特に新着図書については、表紙コピーを生徒の動線上の廊下に貼り出したり、月初めの図書館通信に前月の新着リストをアップしたり、いつも新しく、来てさえもらえれば何かしら新しいものと出会える図書館を、と気を配っているつもりです。
 もちろんリクエストにも積極的に応えています。校長の一言にもすぐに全巻購入。すると気を良くした校長、終業式には体育館でパワポで『リアル』をプレゼン、図書館の宣伝までやってくれました。
 そんなわが校、今年度からインクルーシブ教育が始まりました。昨年度から関連本の購入は続けていましたが、読書活動推進の推薦図書にこのリストを作成する事にしました。
 「みんなちがって、みんないい」をテーマに12冊をピックアップ。さっそくアピール!と廊下で会った校長に報告すると、「今月の図書館通信の『顔ニモマケズ』だね?」と言われたのでした。そうです、校長はちゃんと図書館通信を読んで、新着リストにも目を通してくれていたのでした、ちょっと感激。しかし、なんと私はこの本をリストに入れ忘れていたのでした!! やっつけ仕事をしていた私がいけないのですが、逆に教えられる事になり、深く反省。リストには漏れたけど、この後特設コーナーにこの1冊をそっと置いたのは言うまでもありません。

<甫仮 久美子>
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