ひとこまコラムリターンズ 第50走者
なりたい自分になれるのなら
2022/11/01更新
『メタバース進化論 仮想現実の荒野に芽吹く 「解放」と「創造」の新世界』 バーチャル美少女ねむ【著】 技術評論社 (2022/4) |
新着本をカウンターでぺらぺら眺めていたら、常連来館。課題研究でYouTubeやインターネットについて研究している生徒だったので、「これ面白いよー」と勧めたら一緒に眺めることに。
メタバースユーザーへのアンケート調査を中心に、メタバース世界の様子を説明した本。美少女のアバターを使用する「バ美肉」文化や、アバター間の恋愛事情、アバターのコスプレなどなど……。ネット文化について、生徒から教わりつつ、バーチャル世界に思いを馳せました。「バーチャルで、なりたい自分になれるのならどうするか?」という話になり、「とりあえず腕はもう一本、背後に眼球も欲しいな。」と言ったら、「それは欲望に忠実すぎる」そうです。生徒は、「ケモミミが欲しい」らしい。
チャイムぎりぎりまで読み、「その本、今度借りに来る〜」といって去っていきました。漫画利用中心の生徒だったので、これまで手にとらなかった"何か"に興味をもってくれたことはうれしい。
一人では集中できないけど、誰かとなら読める、というタイプは一定数いそうな気がします。図書館がバーチャル空間化したら、もう一体司書アバター(きっと美少女)を作って、共読担当司書とカウンター担当司書を常備できるようになるのかしら。
<本当は腕が5本ほしい>