ひとこまコラムリターンズ 第71走者
ちょっとゆっくりしていってください
2024/08/29更新
『おばけのかわをむいたら』 たなかひかる【著】 文響社 (2022.06) |
入口すぐの新着図書コーナーから笑い声が聞こえたので覗いてみると、勉強しに来た高校3年生がこの本を手に取って大笑いしていました。二人で覗き込みながら「おばけのかわをむいたら」とページをめくり、
「えぇっ?」
ツボにはまったようです。
日々忙しい高校生が友達と笑いながら1冊の本を読んでいる、とても微笑ましい光景でした。
本校は中高一貫校で、本を読みに来る生徒は中学生が多いです。高校1年生になると貸出が落ち込み、高校3年生ともなると赤本や進路に関する本の貸出ばかりになります。
受験を控えた高校生が自習に来て、思わずといったふうに本を手に取っているのを見て、なんだかほっこり嬉しい気持ちになりました。
昨年度より、図書委員会や放送部が幼稚園・小学校に出かけて絵本の読み聞かせをしています。絵本も本校の蔵書にありますが、読み聞かせのようなイベントがないと中高生が絵本を読む機会はなかなかなさそうです。
「高校生はこういった本を読むべき」のような考えにとらわれず、色々な本を手に取ってみてほしいと感じた日でした。
<おく>