ひとこまコラムリターンズ 第84走者
私も２回観ました、映画館で。 2025/10/01更新
『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々―City of Darkness』 グレッグ・ジラード／イアン・ランボット【著】 イースト・プレス （2004.02） |
図書館で作業していると生徒たちの会話が耳に入ることがある。雑誌コーナーでは表紙の芸能人を見ながら最近観たドラマや映画の話をしている生徒も少なくない。
「推しが〇〇の映画に出ているから３回観に行った！」
同じ映画を３回も観に行く熱量！推し活ってすごいなぁ。
「△△の映画、あまりに面白いから家族で５回観に行った！」
作業していた手が止まる。……ん？家族で５回も！？
どうも気になったので思わず生徒に話しかけてみた。その映画とは？
「『トワイライト・ウォリアーズ』っていう映画で、そこまで流行っているわけではないんですけど、本当に面白くて……！」
この話を聞いたときは確かにさほど話題になっていなかったのでタイトルを聞いてもピンと来なかったが、調べてみると80年代の香港（九龍城地区）を舞台にしたアクション映画でロングヒット！何とサモ・ハン・キンポーも出演しているという。これは観に行かねば！
早速、観に行った。面白かった。本当に面白かった。結局、映画館で２回観た。このことを生徒に伝えたら、好きな映画の話をして実際に観に行ってくれて嬉しい！と喜んでくれた。映画をきっかけに九龍城塞に関する本を何冊か紹介した。「図書館にこんな本があったのですね！」と笑顔で話してくれるその姿に司書の私もまた嬉しい。本を読んでからまた映画を観るのもよし。
＜ジークンドー飲茶＞