校長挨拶入学式

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学校概要

校長挨拶

平成31年度神奈川県立瀬谷西高等学校

第42回入学式 校長式辞

 

 まぶしい春の日差しの中、新しい制服の袖に腕を通し、希望にあふれる新入生を迎えることができました。

 本日は平成31年度 神奈川県立瀬谷西高等学校 第42回入学式をご来賓の方々、保護者の皆様をお迎えし、このように盛大に挙行出来ますことを大変嬉しく思います。

ご来賓の方々、本日はご多用にも関わらず、本校の入学式に御臨席を賜り、誠にありがとうございます。いつも本校を温かく見守っていただき、ご支援ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

 保護者の皆様、お子様の御入学誠におめでとうございます。これまで15年間余り、様々なご苦労の中でお子様を健やかに、立派に育て、本日高等学校のご入学を迎えられ、喜びもひとしおのことと思います。

 どうか、今後もPTA活動、部活動の保護者会、授業公開、学校行事等で、是非本校にいらしていただき、直接お子様の成長の姿をご覧いただくとともに、本校の学校運営についてのご意見をお寄せいただく等のご協力をお願いいたします。

 

 入学生の皆さん、本校への入学おめでとうございます。中学校の全課程を修了し、高校受験という試練を乗り越え、本校に入学してくれたことをたいへん嬉しく思います。

 本校の校訓は「夢と希望の実現」です。これは、現実に照らして一段高い目標を持ち、一日一日を大切にしながら、そして一歩一歩、希望をもって着実に努力を重ねていけば、夢が夢に終わらず、やがては必ず夢は現実のものと成り得るということです。

 自身を見つめ直し、自らの課題を見つけ、その課題を解決していく中で、自分を磨き成長してほしいという願いがこめられています。

 今日スタートラインに立った皆さんは、常に高みをもって学び、時に仲間と励まし合い、支え合い、競い合い、鍛え合うことを通して、一人ひとりの人生の目標に向かって進んでいってほしいと願っています。

 私たち職員一同は、そうした皆さんの夢と希望の実現が図られるよう、ある時は厳しく、そしてあるときは優しく、皆さん一人ひとりと真摯に向き合い支援をしてまいります。

 

 さて、入学生の皆さんを取り巻く社会は、現在、国際関係、経済状況、災害復興、エネルギー資源問題等、多く課題をかかえています。特に、グローバル化やAIの登場などにより、高度な科学技術が目覚ましく進展しており、それに伴い急速なスピードで、人類が今までに経験したことがないような変革や競争が進んでいます。

 もはや山積する課題の解決なくしては、持続可能な社会の実現が大変厳しい状況です。あらゆる分野で、持続可能な社会の実現に向けた諸課題に取り組むためには、個人個人の知識や能力を磨くだけでは十分ではありません。

 学問や職業の分野を超え、様々な分野の方々と相互に連携・協力しながら、課題に取り組み、知恵を出していくことが重要だと思います。

 

 今から100年前、マルセル・プルーストというフランスの小説家は、「真の発見とは新大陸を探し求めることではなく、新しい視点で物事を見ることである」と言っています。

 皆さんは、これからの三年間、単に知識や技術を身に付けるだけでなく、新しい視点で物事を見抜いていく力、新しい目を持つことが重要だということです。

 このような力が身についたとき、皆さんはこれからの世界やこの国を支えていく貴重な存在と成り得ると私は確信しております。自己の能力の開発と共に人間性を養い、社会で活躍できるように成長していってほしいと願います。

 

 我が校の校歌には「伸びよ 桧 高く 強く」と繰り返される歌詞があります。これからはじまる貴重な三年間で、皆さんが桧のように天空に高く素直に伸び、しかも逞しさとしなやかさを持って大きく成長していけるように私自身も努力して行こうと思っています。

 ご来賓、地域の方々及び保護者の皆様の信頼が得られるように努力して参りますので、何卒今後とも本校をよろしくお願いいたします。

最後に、本校は、平成35年4月、瀬谷高等学校と統合し、新たな学校としてスタートすることが、昨年10月に県立高校改革実施計画Ⅱ期で県教育委員会から公表されました。

 しかし、本校の志はこれからも問われていきますし、問われ続けていかなければならないと思います。 

 長く生徒の心を繋ぎ、成長させ、生徒の力で充実させ繋ぎ続けられて来た檜祭をはじめ様々な教育活動や多くの学校行事を受け継いでいきたいと考えています。

 これまで歴史を刻んできた本校の志は、瀬谷西高校初代鈴木庸校長と初代教頭・第2代岩崎巌校長が開校当時、瀬谷西高校の生徒たちに願った言葉として、校歌の歌詞の中に刻まれています。

「ひばり鳴く 瀬谷の大空」

「明日こそは 翔べよ この空」

「伸びよ 桧 高く 強く」

この歌詞に盛り込んだ、お二人の校長の思いを入学生の皆さんにお伝えし、私からの入学式の式辞といたします。