平塚盲学校の歴史
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平盲ミュージアム
本校の応接室に「平盲ミュージアム」が令和3年6月24日オープンしました。
本校舎耐震工事終了後の引越しを機に、校舎内、寄宿舎のあちこちから、本校の110年の歴史を物語る貴重な品々が新たにたくさん発掘、発見されました。ミュージアム構想は数年来話題に上がっており、ついに実現しました。本校が積み上げてきた教育の歴史を間近に見て体験できる史料館となっています。
「平盲ミュージアム」で平塚盲学校の歴史に触れてみてください。
主な展示物
- 点字に関する年代ものの機器類
- 明治、大正、昭和時代の記録や写真
- 手作りの触察用教材器具
- 木製の学習机や椅子
オープニングセレモニーでは、本校発祥の地、金目の金目エコミュージアム館長米村氏と校長によるテープカットが行われました。
110年のあゆみ
平塚盲学校の始まりは、1910(明治43)年鍼の名手だった秋山 博が中郡金目村(現在の平塚市金目)に開校した「私立中郡盲人学校」です。昭和6年に県立となり、昭和8年からの県立盲唖学校時代を経て、昭和23年に神奈川県立平塚盲学校と改称し、2020年に創立110周年を迎えました。
10月に予定していた記念行事は残念ながら新型コロナウイルスの感染拡大防止の為に中止し、この特設ページを開設することにしました。
2010年発行「創立100周年記念誌 心の松とともに」を基に、最近10年間のエピソードを少し加えています。懐かしい歌声も、ぜひお聞きください。
1、校主 秋山 博について
2、主な沿革史
3、学校歌
4、エピソード
5、110周年記念品について
「金目ウイーク」
9月30日から1週間の予定で①本校発祥の地、金目地区への校外学習②創立110周年記念に同窓会・後援会からいただいていた記念樹の植樹式を順次行う計画でした。緊急事態宣言下で残念ながら校外学習は中止になりましたが、現地で案内をしていただく予定だった金目地区で活動されている「金目エコミュージアム」の方々が本校に来て出張授業をしてくださいました。校主秋山博先生のお話、お墓と私立中郡盲人学校時代の門柱のある寂静寺、校歌2番の歌詞「金目川 川なみ清く さわやかに せせらぐところ」にある金目川、関東大震災で校舎が倒壊した時に、場所を借りて授業をしていた橋のたもとにある光明寺(今も多くの方がお参りに来られる坂東33番札所7番目のお寺)など平塚盲学校ゆかりの場所について、お話を聞きました。金目川のせせらぎの音、光明寺の鐘と水琴窟の音に耳をすませたり、平塚産のお米「はるみ」の稲穂を触らせていただくこともできました。
翌週10月5日は晴天に恵まれ、植樹式を行いました。昨年110周年記念(リンク)に同窓会と後援会からいただいた記念樹を、仮設校舎が撤去され整備されたグラウンドにようやく植えることができました。幼稚部小学部はジューンベリー、中学部高等部普通科はヒメシャラ、保専部はニッケイの木を、一人ずつ土をかけて植えました。食堂から見える位置で、今後の成長が楽しみです。
音声データ
金目川のせせらぎ(WMA:1,498KB)
光明寺の鐘の音(WMA:987KB)
水琴窟の音(WAV:2,682KB)
出前授業の様子
110周年記念樹
左からニッケイ、ヒメシャラ、ジューンベリー