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更新日:2023年4月18日

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令和5年度 始業式 校長講話

歩みだす覚悟…「さあ、今日から始めよう!」

みなさん、おはようございます。

令和5年度がいよいよ始まりました。

早く咲きだした桜も新緑に変わりつつあり、すっかり春本番です。

学校にとって今年度は、厚木商業高校との統合を前にした、準備の最終段階です。この春休みの間にも、工事現場はすっかり様変わりして、何となく校舎が建つイメージが、付きやすくなってきました。また校舎内でも、これを機に改修するための工事がいくつか行われる予定であり、まだまだ皆さんには不便をおかけしてしまいますが、安全第一で行っていただきますので、理解してください。よろしくお願いします。

さて、終業式で皆さんには、春休み時期で今一度自らの高校生活を振り返り、次のステップへの方向性を定めてみてほしいとお話しました。さて、いかがですか?

私は朝、校内を散歩するのですが、昨年度も早朝から登校し、自習をしている生徒が複数いました。その中の何人かは、共通テストから国公立大学へ、また一般入試で私立大学へと、最後まで頑張り続け、自らの目標を達成していきました。

先日読んだ、ある受験生の手記に、こんなことが載っていました。

その生徒は、夏までは全国大会を目指して部活動中心の日々。本格的な受験生生活は夏休みからのスタートだったそうで、最初に受けた模試の結果は、自らの目標に対して偏差値が大幅に足らない…そんな状況だったそうです。

そこで、その生徒が行ったことは何だったと思いますか?

  1. まず最初に、「目標を定める」
    …高いか低いか、よりも「何になりたいか・どうしようか」を優先しようとしました。そうでないと、きっとこれからの受験勉強へのモチベーションが維持できない、と考えたようです。
  2. 次に、「自分の現状を認める」
    …受験に限らず、目標への挑戦は「早くから始めている人が先行しているのは当たり前」ですよね。でも、皆さん。考えてみてください。人って結構、この段階で、自分の現状との差から「あ、どうせ無理」ってしちゃっていませんか?
    だから、まずは現状を認める。終業式でお話した「グッドルーザー」の心持ですよね。「自分が頑張ること」と「他人を認めること」は相反することではない…。これも先日お話ししましたね。
  3. その上で、「とにかく始める」
    …最初は成果も見えづらく、目標はとてつもなく高く感じるかもしれませんが、とにかく動き出すことで少しずつ、でも確実に目標に近づいてくる。だから「挑戦すること」そのものを大切にする。努力の仕方、正しい準備の仕方については、学校を活用したそうです。皆さんも、先生に相談してみてください。
    このような取り組みを続けた結果、幸運にも当初の偏差値差を克服し、目標とする大学に合格を果たしたそうです。その手記は最後にこう結ばれています。
「今すぐに始めること」

「動き出せば大丈夫だ」

皆さんも、目標に向けて歩みだす覚悟をもってみましょう。きっと今日より明日…と、少しずつ近づいてきます。山登りのように。マラソンのように…。今日が、その「スタートの日」となることを期待して、私の言葉とします。