更新日:2023年4月26日
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神奈川県立藤沢西高等学校のホームページにようこそおいでくださいました。
本校は、昭和49年に開校し、本年度の入学生が、ちょうど50期生にあたります。開校以来、この湘南の地において、「知・情・意・体」の調和ある発達を図り、誠実で良識ある人材を育成することを、教育方針として、学校としての歴史を重ねてまいりました。
今、我々を取り巻く社会は、急激にそして大きく変化しています。新型コロナウイルス感染症の流行に象徴されるように、予測もしなかったことが突然起こります。自動車の自動運転の機能も標準に近い形で搭載され、スマート・スピーカーやchat₋GPTといった対話型のAIも登場し、命令や質問を投げかければ、いろいろなことができたり、わかったりする世の中になってきました。では、このような社会の中で、人間がよりよく、幸せに生きていくためには、どのような高校時代を過ごせばよいのでしょうか。社会の変化に伴い、必要となる資質・能力は、少しずつ変わってきているように思います。
本校は、県教育委員会から「総合的な探究の時間」の研究指定校に指定されています。「総合的な探究の時間」は、まさに、このような変化の激しい社会において必要となる力を育成することを目指した時間です。探究的な学びは「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」という過程を発展的に繰り返していく学びです。そうした学びを通して、物事の本質を、自己とのかかわりで探り見極めようとする姿勢と力が育まれていきます。皆さんも、小さいころには、「なぜ?なぜ?」「どうして?」「どうすればいいの?」という素朴な疑問が次々にわき上がり、それを周りの大人たちにぶつけていたのではないでしょうか。残念なことに、人は、成長するにしたがって、そういう心の動きを、あまり外に出さなくなってしまいます。そもそも、このような心の動き自体が少なくなっているのではないでしょうか。しかし、この「なぜ?」という心は、人を成長させたり、生き生きと暮らしたりするための大きな原動力なのです。
藤沢西高校では、「総合的な探究の時間」を中心に、すべての教科・科目、そして学校行事などの特別活動、部活動といった、教育活動全体で、生徒の「なぜ?」を大切にし、「自分で考え、判断し、行動できる人」を育てていきます。知識は大切です。しかし、知識をどんなにたくさん持っていても、それだけでは「宝の持ち腐れ」となってしまいます。持っている知識を、最大限に生かし使いこなせる力を身に付けていることが、これからの社会を生きる上では、とても大切です。本校で学び、卒業していく生徒たちが、人生をよりよく送れるよう、また、誰もが幸せに暮らせる社会の創り手として活躍できるよう、すべての教職員が心を一つにして、日々、教育活動にあたっております。
しかし、教育は「学校教育」だけではありません。「社会教育」「家庭教育」と三者が連携しあうことで、より一層、充実した学びの場を展開することができます。ぜひ、藤沢西高校に、皆さまのお力をお貸しいただけますようお願いいたします。
保護者の皆さまはもちろん、近隣の皆さま、中学生の皆さん、また、本校の教育活動に御興味をお持ちくださる教育機関、研究機関、企業等の皆さま、お気軽に学校に足をお運びいただき、生徒たちの学びの様子を御覧ください。
令和5年4月
校長 松澤 直子