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更新日:2025年11月22日

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進路に関すること

高等部進路学習_令和7年度2学期の取り組み

鎌倉支援学校の高等部では、A部門(肢体不自由教育部門)・B部門(知的障害教育部門)ともに、働くことの意識づけを行い自覚と意欲を持つこと、社会人として望ましい生活習慣や態度を身に付けること、自身の作業能力や適性を把握することを目的として実習を行っています。

A部門は、校内実習期間は設けず、2年生で事業所見学及び一日体験実習、3年生で進路先決定に向けた現場実習に取り組んでいます。事業所からの要請を受けて、引継ぎ実習を実施する場合もあります。

B部門では、1年生は進路週間として校内実習に取り組み、2年生になると校内外でグループ実習を行います。個人で現場実習を行う場合もあります。3年生は、進路先決定に向けた現場実習を行っています。

高等部A部門3年_後期現場実習

高等部A部門3年生は、9月から12月にかけて、2~5日間の後期現場実習を行いました。実習に向けての目標をたて、実習本番に臨みました。前期実習で体験したことを生かして、利用者さんや職員さんと関わったり活動に取り組んだりすることができ、緊張した様子の中にも成長した姿が見られる実習となりました。

A3現場実習 A3現場実習
音楽プログラムに取り組む様子 ボール運びリレーに参加する様子

 

高等部B部門1年_後期実習(10月14日から24日まで)

高等部B部門1年生は、前期の進路週間で学んだ挨拶・返事・報告連絡相談を実践すること、2年生のグループ実習に向け気持ちを整え働く意識を高めることを目的に後期実習を行いました。3グループに分かれ、進路週間に引き続き切手作業や校内清掃に加え、受注の活動として玉縄自治会の公園清掃や鎌倉図書館のしおり作りや折り紙、PTAの壁塗りなど様々な方の協力を得ながら働く経験を積むことができました。後期実習を振り返り、働き続けることの難しさや、話しかけるときに「今いいですか?」と一声かけることの大切さなど、働く上で必要なことに気付くことができました。苦手なことにも挑戦していける心と規定の時間働き続けることのできる体力を培って2年生のグループ実習に臨みたいと思います。

B1後期実習 B1後期実習
PTAの壁塗り作業 玉縄自治会の公園清掃

 

高等部B部門2年_後期グループ実習

高等部B部門2年生は、10月14日から24日まで、大船フラワーセンター、平井園芸、校内の3か所に分かれて実習をしました。校内グループでは、普段の教室ではなくC棟の教室を利用する班を設定し、普段と異なる環境で作業をする経験もしました。前期実習で得られた成果を振り返り、設定した目標を意識しながら作業に取り組むことで、今後の学校生活で意識すべきことや身に付けていくことなど、多くの気付きがあったようです。実習を終え、自分から積極的に活動したり、新しいことにチャレンジしたりする姿勢が見られるようになってきています。2度の実習での経験を活かし、3年生に向け、充実した学校生活を送ってほしいと思います。

B2後期グループ実習 B2グループ実習 B2グループ実習
コーヒー豆の選別作業 大船フラワーセンターでのおばけかぼちゃの作業 平井園芸の肥料入れ作業

 

高等部B部門3年_後期現場実習・校内実習

高等部B部門3年生は、時期をずらして9月初旬から3日~10日間の後期現場実習を行い、また、10月14日~24日に校内実習も行いました。前期現場実習での反省だけでなく、1年からの積み重ねや経験を活かした後期実習となりました。慣れない場所でも落ち着いて活動に取り組むなど、成長した姿が見られました。校内実習でも作業に黙々と取り組み、報告や相談が自分からできています。

事後学習でがんばったこと、これから取り組むことなどをまとめ、それをもとにお礼状にしました。お礼状が苦手な生徒が多いですが、何度も書き直しつつ最後までがんばりました。自分の進路に真剣に向き合った現場実習・校内実習となりました。

B3実習 B3実習
校内清掃(雑巾がけ) ラベル貼りの作業

 

金井分教室_後期実習

10月14日から24日まで後期実習期間として3学年が合同で校内実習を行いました。2年生、3年生はこの期間を中心にそれぞれが産業現場等における実習にも赴いています。普段の学年集団とは異なるグループ編成の中で、緊張感をもって働く体験をし、社会参加のあり方を見つめる機会として設定されています。今回はクラフトかごやコサージュの作成、箱折りなどを中心に活動を行うグループとキーボードの解体作業や清掃を中心に活動を行う2つのグループに分かれて実習を行いました。

金井実習 金井実習
クラフトテープを使ったかごの制作 金井高校との連携による窓清掃作業

 

 

進路学習_令和7年度1学期の取り組み

進路校外学習や現場実習など、各学部の取り組みの様子を紹介します。

中学部3年_進路校外学習

7月の進路校外学習では、卒業生も利用している「トレーニングセンターハビリス」「ケアセンターふわふわ」の二か所を訪問しました。

トレーニングセンターハビリスでは、利用者さんと朝の運動やモルックというゲームを一緒に楽しむことができました。ケアセンターふわふわでは、お仕事体験として箸入れをさせていただきました。短い時間ではありましたが、利用者さんやスタッフさんと触れ合うことができ、充実した時間を過ごすことができました。

中進路校外学習1 中進路校外学習2
中進路校外学習3 中進路校外学習4

高等部A部門(肢体不自由教育部門)3年_前期現場実習

5月中旬から7月にかけて、2日間から5日間の前期現場実習を行いました。

実習に向けての目標をたて、実習本番に臨みました。初めての場所、初めての職員さん、初めての作業…と緊張している様子もありましたが、それぞれが実習先で自分らしく頑張り、自信をつけたことと思います。この経験を今後の学校生活や後期実習、そして卒業後の進路に活かしていくことを期待しています。

A部門前期現場実習1 A部門前期現場実習3 A部門前期現場実習2

高等部B部門(知的障害教育部門)本校1年_進路週間

自分の得意・不得意な作業を知ること、今の自分の体力を知ること、働くための課題を知ることを目的に、6月16日から27日までの2週間、進路週間を設定しました。

働く基本となるあいさつ・返事・報告連絡相談の意義や、日誌の書き方を進路学習で学び、作業体験で切手はがしをしたり、地域の玉縄自治会を通して、受注という形で公園清掃を行ったりしました。学んだことを実践していく2週間を経て、普段の生活に戻ってもあいさつや報告連絡相談を自分から行うようになってきた様子がうかがえました。進路週間を振り返り、生徒自身から周りを見て準備片付けを協力して行うことや、ていねいな言葉遣いで報告連絡相談をするなど、後期実習にむけ、より具体的な目標が出てきました。将来の自分をイメージして今後の実習につなげていって欲しいと思います。

B1進路週間1 B1進路週間2 B1進路週間3

高等部B部門(知的障害教育部門)本校2年_前期グループ実習

平井園芸、大船フラワーセンター、日本大学生物資源科学部の3か所に分かれてグループ実習を行いました。

それぞれの場所で、担当者の方に指導していただきながら、作業を行いました。学校とは異なる環境で作業する経験は初めてでしたが、この実習を通して、卒業後のイメージが少し持てたのではないかと思います。実習後には、返事や報告がこれまでよりも立派になるなど、成長した姿も見られています。実習で身につけた力はそのままに、それぞれ見えてきた課題を意識して、後期の学校生活を送ってほしいです。

B2前期グループ実習1 B2前期グループ実習2 B2前期グループ実習3

高等部B部門(知的障害教育部門)本校3年_前期現場実習

6月初旬から7月下旬にかけて3日間から10日間の前期現場実習を行いました。

慣れない場所で緊張しながらも、それぞれがベストを尽くして頑張りました。実習後に振り返りをして、自分の強みや課題が見えてきました。また、一人でやり遂げることができた!という経験を自信にして、後期実習につなげていきたいと思います。

B3前期現場実習1 B3前期現場実習2 B3前期現場実習3

高等部B部門(知的障害教育部門)金井分教室_前期実習

6月16日から27日まで、前期実習期間として2年生、3年生は現場実習を、1年生は進路週間として学習を行いました。

そして、現場実習の実施が別の期間に設定された生徒は校内実習も実施され、多くの生徒が校内で作業に勤しみました。学校が創出した作業だけでなく、外部の機関と協力する中で頂いた作業もあり、仕事の質や責任なども感じられる経験をすることができました。

分教室実習1 分教室実習2
福祉事業所から受注した(分けていただいた)箱折り作業

金井高校との連携により、廊下・階段の清掃作業

卒業後の主な進路先

過去3年間の進路状況

卒業生の進路先状況 令和4年度 令和5年度 令和6年度 合計
卒業生数 32 50 45 127
一般就労 (一般就労)一般企業 2 1 2 5
一般就労 (一般就労)特例子会社 6 8 3 17
進学 大学・短大・専門学校等 1 0 0 1
進学 神奈川能力開発センター 0 0 1 1
進学 神奈川障害者職業能力開発校 0 0 0 0
障害福祉サービス 就労継続支援A型 0 0 0 0
障害福祉サービス 就労継続支援B型 7(1) 12 19(1) 38
障害福祉サービス 就労移行支援 3 9 4 16
障害福祉サービス 自立訓練 2 0 1(1) 3
障害福祉サービス 生活介護 9(7) 12(9) 12(9) 33
障害福祉サービス 地域活動センター・作業所 1 5 0 6
その他 在宅 0 3(1) 2 5
その他 未定 1 0 1 2

()内の数字は、肢体不自由教育部門生徒の内数

 

令和6年度卒業生進路先

  • 肢体不自由教育部門
  事業 進路先名称 所在地(勤務地)

障害福祉サービス

(並行利用を含む)

生活介護 リノア羽鳥 藤沢市
ライフケアセンターまどか 藤沢市
六会ひだまり 藤沢市
湘南希望の郷ケアセンター 藤沢市
トレーニングセンターハビリス 藤沢市
ライフゆう 横須賀市
らいふゆうラボ 横須賀市
横浜リバーサイド泉3のぞみ 横浜市泉区
こんぺーとー 横浜市戸塚区
金沢地域活動ホームりんごの森 横浜市金沢区
就労継続支援B型 テクノベース株式会社 横浜市南区
自立訓練 aosora湘南台 藤沢市

 

  • 知的障害教育部門(本校)
  事業 進路先名称 所在地(勤務地)
一般就労 一般企業 ヤマト運輸株式会社 横浜市戸塚区
特例子会社 NECフレンドリースタフ 川崎市
進学 進学 神奈川能力開発センター 伊勢原市
障害福祉サービス 就労移行支援 ライフ湘南 藤沢市
就労継続支援B型 戸塚はなえみ工房 横浜市戸塚区
工房いなほ 横浜市戸塚区
スマイルプリント 横浜市戸塚区
スマイルガーデン 横浜市戸塚区
スマイルワークス 横浜市戸塚区
けいあい工房 横浜市戸塚区
多機能施設OHANA 横浜市戸塚区
いずみのさと 横浜市泉区
共働舎 横浜市泉区
はたらき本舗 横浜市泉区
アート工房クローバー 横浜市中区
SELP杜 横浜市栄区
笑ん座カフェ 鎌倉市
らぱんステップ 鎌倉市
道工房 鎌倉市
工房ひしめき 鎌倉市
ライフ湘南 藤沢市
生活介護 山崎薫風 鎌倉市
鎌倉清和 鎌倉市
大福コスモス園 横浜市磯子区

 

  • 知的障害教育部門(分教室)
  事業 進路先名称 所在地(勤務地)
一般就労 一般企業 加藤精密工業(株) 横浜市戸塚区
特例子会社 (株)ゼンショービジネスサービス 東京都港区
(株)ゼンショーストアサポート 東京都港区
障害福祉サービス 就労移行支援 就労サポートセンターねくすと 鎌倉市
鶴見ワークトレーニングハウス 横浜市鶴見区
就労継続支援B型 はな工房 横浜市中区
銀河大船 鎌倉市

 

障害福祉サービス等の紹介

  サービス名称 特徴 備考
一般就労 一般企業 民間企業への就労。契約社員、正社員、パートタイム等条件は企業によって異なる。ハローワークを通じ障害者雇用枠での就職となる。 月給、時間給、ボーナス、有給休暇、各種保険_等
特例子会社 事業主が障害者の雇用に特別の配慮をした子会社への就労。労働条件等については一般企業と同様。
進学 神奈川能力開発センター 伊勢原市にある職業訓練校。2年間の訓練で就労を目指す。全員が2年間の入寮制。 運動機能検査、作業・面接試験
神奈川障害者職業能力開発校 相模原市にある職業訓練校。コースごとに専門的な知識を学ぶ。(半年から2年間) 学力・適性検査、面接試験
障害福祉サービス 生活介護 日中活動に常時介護が必要な人向けのサービス。食事の提供や入浴介助、リハビリ訓練や地域交流活動、軽作業等を提供。 支援区分「3」以上であることが条件
療養介護 病院等への入院による医療ケア・常時の介護を必要とする方に、機能訓練、療養上の管理看護、食事や入浴等の介護を提供。 ALS患者等気管切開を伴う人工呼吸器による呼吸管理を行っている方で支援区分6の方、筋ジストロフィー患者または重症心身障害者で支援区分5以上の方
就労継続支援A型 一般就労が困難な者を対象に、雇用契約を結んで最低賃金を保証しつつ就労支援を受けるサービスを提供。 利用期限は設定されない
就労継続支援B型 一般就労が困難な者等を対象に、雇用契約を結ばず就労支援を受けるサービスを提供。 利用期限は設定されないが、新卒で利用するには就労アセスメントが必要
就労移行支援 主に一般就労を目指す障害者を対象に、職業スキルを高めるサービスを提供。 利用期限は原則として2年間(1年延長可)
自立訓練(機能) 主に肢体不自由者を対象に、地域生活移行や就労に向けた生活訓練・リハビリ訓練サービスを提要。
自立訓練(生活) 主に知的・精神障碍者を対象に、地域生活移行や就労に向けた生活訓練サービスを提供。
地域活動支援センター 地域の特性に応じて、居場所機能や地域交流、軽作業など様々な日中活動を支援するサービスを提供。 市町村事業の為、運用は市町村によって異なる

 

卒業後のお金に関すること

障害福祉サービスの自己負担は、所得に応じて次の4区分の負担上限月額が設定され、ひと月に利用したサービス量にかかわらず、それ以上の負担は生じません。

18歳以上

区分 世帯の収入状況 負担上限月額
生活保護 生活保護受給世帯 0円
低所得 市町村民税非課税世帯(注1) 0円
一般1

市町村民税課税世帯(所得割16万円(注2)未満)

入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム利用者を除きます(注3)

9,300円
一般2 上記以外 37,200円

注1_3人世帯で障害者基礎年金1級受給の場合、収入が概ね300万円以下の世帯が対象となります。

注2_収入が概ね670万円以下の世帯が対象になります。

注3_入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム利用者は、市町村民税課税世帯の場合、「一般2」となります。

よくある質問と答え

住民税が非課税であれば、障害福祉サービスに関する費用はすべて無料ですか?

障害福祉サービスの利用料は自己負担0円となります。ただし、食材料費、おやつ代、交通費などの実費負担は利用者が支払うことになっています。

 

引用_厚生労働省_「障害者の利用負担」