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更新日:2020年4月14日

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入学式学校長の言葉

神奈川県立新栄高等学校 第38回入学式

学校長のことば 令和2年4月7日

 

 

第38期入学生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

新型コロナウイルスによる感染症拡大防止の措置とはいえ、入学式をこのように規模縮小して実施せざるを得ないことはとても残念ですが、ご理解くださいますようお願いいたします。

この入学式は、皆さんが、神奈川県立新栄高等学校の生徒として経験する最初の時間となります。この学び舎で過ごす3年間、誇りをもって過ごしてほしいと思います。

 

さて、本校のめざす教育には、4つの力(蓄える力・発揮する力・拓く力・律する力)があります。その中で、特に生徒の皆さんに、心がけてほしいことが、二つあります。

一つ目は、学習面ではやらされる勉強ではなく、なぜ勉強するのを

理解して、自分の意志で学習してほしい、ということです。

二つ目は、部活動や学校行事では、自分自身がリーダーシップを発揮して様々な場面で、失敗を恐れずに挑戦してほしい、ということです。

いずれもキーワードは、自分で考え判断し、主体的に行動する、ということです。そして、周りにいる仲間たちと様々な経験をすることで、人として豊かな心を培ってください。その積極的な姿勢が、将来の自分の人生に役立つことがあるはずです。

私は、生徒の皆さんの高校生活における、ひたむきな姿勢を尊重して、支えていきたいと思っています。

ところで、皆さんはSociety5.0という言葉をご存じでしょうか。人類が発達した過程を分類している言葉で、現代はSociety4.0情報社会といわれています。Society5.0は「超スマート社会」といって、これからの時代を指す言葉ですね。

そこで、皆さんが生きていく新しい社会へ向けて、人としてこれからの時代に必要な能力とは何か、を考えていかなければなりません。人工知能(AI)やロボットやIOT、そしてビッグデータといわれる膨大な情報が、地球上を支配する時代がすぐそばまで来ています。

 

人間が活躍する職業が限られてくるのではないか、といわれる近未来の社会において、AIと共存する中で人間として、世の中の膨大な情報から、必要なものを判断しなくてはなりません。

そして、様々な職業において、自分なりの考えや意見を持ち、主体的に粘り強く課題を解決する能力が必要になってくるでしょう。

そのためには、世の中の多種多様な考え方を学び、自己の教養を高めるため、幅広い知識を学ぼうとする努力が必要です。

 

また、他者との対話の中で、相手を尊重し、他者の意見を聞き、自分の意見が言えるような、人間としてのコミュニケーション能力を培うことが求められます。そのためには、人として常に謙虚な姿勢をもち、他者を思いやる優しさと余裕が大切だと思います。

ぜひ、そのような近未来の社会において、人として大切なものは何かを考えつつ、何のために学ぶのかを再認識し、深い学びに向かう力を意識して、高校生活を過ごしてほしいと思います。

 

私自身、新栄高校の皆さんを誇りに思い、いつでも生徒の皆さんを応援していきたいと思っています。一緒にこの学校を創り上げていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

 

終わりになりますが、今日、この場には参加できなかった保護者の皆様、在校生の皆さん、お招きできなかったご来賓の皆様、PTA、同窓会、地域の皆様をはじめ、これから38期生に関わっていただく全ての皆さまへ、ご支援とご協力をお願い申し上げまして、令和2年度、入学式の式辞とさせていただきます。

 

本日は、まことにおめでとうございます。

 

 

令和2年4月7日 

神奈川県立新栄高等学校 

                                                                                                      校 長   北川 公一