更新日:2024年4月22日

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校長より

令和6年度 年度初めのご挨拶

 今年は桜が入学式まで待っていてくれたようで春を感じさせる入学式となりました。

 4月5日、全日制は第79回入学式を239名の入学生とともに、定時制は第5回入学式を21名の入学生とともに挙行いたしました。新入生の皆さん及び保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。入学に際し、私は生徒に期待するものとして四つの話をしました。

 一 基礎学力や社会のルールを身につけること。

 二 頑張る、努力することを経験し、それを継続する習慣をつけること。

 三 世の中には様々な価値観を持つ人、物事のとらえ方をする人がいることを知りそれを認め合うこと。

 四 自分の生きる道、希望進路を明確にしていくこと。

 このうち、特に三点目について、本校は「福祉の心」を育てることを大きな学校目標としており、さまざまなタイプの生徒、また地域の方々と共生し、認め合い、学びあいながら人間性を高めていくことを目指しています。自分と違う考えや態度を排除するのではなく、理解し「ともに生きる」、そんな心を高校生のうちに身につけてもらいたいのです。

 また四点目について、卒業後の進路は実に多種多様で、一人ひとり皆違います。自分の10年先を想像して、やや高めの目標をただ思い描くだけではなく、口に出し、書いて、見て、自覚してもらいたいのです。それが希望進路実現への近道となるはずです。

 そしてこれらを身につけるためのトレーニングとして、私は学校行事や部活動を大いに活用してほしいと願っています。修学旅行も、体育祭や文化祭、部活動での試合や成果を発表する機会も、一人ひとりが日ごろ鍛えた知力と体力を使って判断し、行動する活動です。本校の学校行事や部活動は、全日制・定時制ともに生徒が主体的に活動し、楽しく盛り上がるのですが、これらは同級生や先輩、後輩たちとのコミュニケーションを通じて自分の考えや目標を明確にさせ、腹をくくって判断する責任感を育てるよい経験となります。その経験はきっと達成感や自己肯定感を感じさせてくれるでしょうし、自分の居場所をホームルームクラスのほかにもう一つ作っておくことで、気持ちを楽にもって日々の生活ができると思います。高校時代の経験や思い出は必ずや、将来の皆さんのバックボーン(後ろ盾)として卒業した後の生きる自信を生み出してくれるでしょう。

 以上、私の願いを申し上げましたが、高校生活の三年間はあっという間に過ぎてしまうと感じるものです。始めるのが遅いと手遅れにもなりかねません。入学した今日から始めてみてください。保護者の皆様、地域の皆様におかれましては、本校の教育活動に対しご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

校長 牛久保浩一