更新日:2025年4月9日
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梅田 俊輔
神奈川県立多摩高等学校のホームページをご覧くださり、ありがとうございます。
川崎市の最北端に位置する多摩区は、面積の多くを緑地が占め、豊かな自然に囲まれています。本校の北側には多摩川が流れ、市民の憩いの場となっています。そのような環境の中、多摩高校は昭和31年(1956)に産声を上げ、この4月に節目となる70期生の新入生を迎え入れました。
多摩高校はこれまで「自重自恃」、「質実剛健」という2つの校訓の下、社会の様々な分野で活躍する人材を数多く輩出してきました。これは多摩高校の生徒の皆さんが「知」に偏重することなく、伝統ある学校行事や部活動等への取組を通じ、高い次元で自己実現を図ってきたことの証左にほかなりません。この何事にも全力投球するという校風こそが多摩高校の強みであり、他にはない魅力であるといえます。
多摩高校は時代の変遷とともに様々な取組を行ってきました。令和元年度に文部科学省より指定を受けたスーパーサイエンスハイスクール(SSH)は、Ⅰ期5年間の取組が評価され、令和6年度からⅡ期の指定を受けることができました。Ⅱ期においては「『Meraki』探究を核として科学的リテラシーと国際性を備えたイノベーション人材を育成する研究」を進めてまいります。また、昨年度は神奈川県より「学力向上進学重点校」の指定を受け、将来の日本や国際社会でリーダーとして活躍できる人材を育成する学校として期待されています。多摩高校ではSSHに係る各種研究や発表だけでなく、姉妹校である台湾国立新竹高級中学校との相互訪問や海外の学校とのオンライン交流等を通じ、グローバル人材の育成にも力を入れています。
そして多摩高校には多彩な学校行事と盛んな部活動があります。生徒の自主的な活動によって運営される体育祭や文化祭は大いに盛り上がります。川崎大師までの約20kmを歩く大師強歩や球技大会では、友人たちと励ましあいながら目標達成に向けて力を合わせます。部活動では運動部・文化部ともに、全国大会で活躍する部がいくつもあります。こうした学校生活を通じ、多摩高生たちはより高い次元での人間的成長を目指して日々努力を重ねています。
先行き不透明なこれからの時代を生きていくためには、確かな知識とそれらを実践し、自ら未来を切り拓いていく力が必要となります。どのような状況下でもリーダーシップを発揮し、他者と協働しながら新たな価値を創造する有為な人材育成を目指し、職員一同、引き続き力を尽くしてまいります。
~よびかけ歌え はるかな夢を あこがれを~