神奈川工業高等学校 全日制 > 在校生・保護者の方へ > 新型コロナウイルス感染症対応に関するお知らせ > ストレスへの対処について
更新日:2020年4月24日
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感染症への不安や行動の制限が長く続くと、ストレスが溜まってくると思います。
ストレスを感じないようにしよう、心を強く持とうとする試みもありますが、ある程度、身体が成長してくると、ストレスを感じにくくするというのは難しいとも言われています。
そこで大切となってくるのは、ストレスへの対処、つまりストレスの発散です。溜まってくるストレスを減らせないときは、ストレスをいかにうまく発散するかがストレスの対応上手への近道となります。
趣味や運動、好きなことなど、自分にとって有効な、自分にピッタリくるストレスの発散方法をいくつか探してみてください。このストレス発散の手法が多い人ほど、ストレスへの対応上手となります。
① 普段から身体を動かしていた方、運動部の方などへ
日頃から運動をしていた方は、特に意識をしていなくても身体を動かすことで、知らず知らずのうちにストレスが発散できていたという場合があります。最近、イライラしやすいと感じたり、ストレスが溜まっていると感じたりしたときには、身体を動かすことが自分に合ったストレス発散の方法となることが多いです。
家の中でできる運動も紹介されるようになってきていますので、試してみてもらえたらと思います。
② 家にいる生活の中でも充実していると感じている方などへ
自分の趣味や好きなことが家の中でできて、それがストレスの発散に役立っていたり、ストレスを溜めない生活となっていたりするというのは、とても良いことだと思います。ストレスへの対処としては、特に何かを行うという必要はないのかもしれません。もし、家の中でできる趣味が充実しているけれども、何かいまひとつモヤっとするという方は、少し身体を動かしてみるのも良いかもしれません。
特に運動をしていたという自覚がなくても、登下校での移動や体育の授業などが身体を動かす時間となっていて、それがストレス対処に一役買っていた可能性があります。ストレッチなど軽いものでも良いと思いますので、試してみてください。
③ おすすめのストレス対処法のご紹介
ストレス発散に効果的な方法のひとつは、1日に1度「自分のための時間」をつくることだと言われています。寝る前の10分だけでも構いませんので、自分のために何かをする時間を決めて、今から自分のための時間を過ごそうと、口に出したり意識をしたりしてから取り組むのがおすすめです。
趣味に興じたり、身体をほぐしたり、トレーニングをしたり、読書をしたり、スキルを上げるために勉強をしたり、何もせずに静かに過ごしたりするのも良いと思います。こうした時間が皆さんのストレスを少しでもリセットしてくれて、明日もまた元気に1日を過ごしてもらえるよう祈っております。
(まめ知識)
ストレスは、自分の心をコップに見立てて考えるとイメージしやすくなります。
コップに水(ストレス)が溜まってきて、あふれてしまうとイライラしたり落ち込んだりしやすくなります。注がれる水を減らすことが難しいときは、コップから水を抜いてあげるとあふれることを防ぐことができます。このストレスという水を抜いてあげる作業が、ストレス発散を行うことになります。
スクールカウンセラー 小林邦浩