更新日:2023年5月21日
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●俳優や舞台スタッフになりたい人向けの学科ですか?
将来、俳優・演出・企画・舞台スタッフといった舞台芸術に関わりたいと思っている人に役立つ学びはたくさんあると思います。しかし、この学科の目的は、専門家を養成することではありません。
すべての人に重要な、「問題を解決する力」「人間関係を作る力」「思考力・判断力・表現力」などを、舞台芸術科の学びを通じて身に付けてほしいと考えています。
一年次の授業は、表現を楽しむことから始めますので、演技やダンスが未経験でも心配ありません。大切にして欲しいのは、「表現したい」という気持ちです。
●普通科(個性化コース・国際文化コース)と交流はありますか?
共通教科の授業、行事や部活は、普通科と舞台芸術科が一緒に取り組みます。
また、舞台芸術科専門科目の中には、「専門学科と普通科の生徒が履修できる科目(共修科目)」と「専門学科の生徒のみが履修できる科目(専修科目)」があります。
舞台芸術科の生徒は、1年次では主に共修科目を履修し、多様な個性や価値観を持つ生徒とともに表現の基礎を学び、2・3年次では主に専修科目で専門性の高い内容に取り組みます。
単位制のため、ひとつひとつの授業で受講者の構成が異なり、年次を超えた交流も盛んです。ホームルームクラスで集まるのは週に1回です。
●どのような専門科目がありますか?
演劇、舞踊、音楽、スタッフワークなど、多岐にわたる科目があります。
●舞台芸術科の科目は自由に選択できるのですか?
単位制なので、自分の興味関心や進路に合わせて履修計画を立てることになります。しかし、舞台芸術科全員が履修する必履修科目(必選択科目)や、卒業するためには専門科目を25単位以上修得する必要があるなど、いくつかの条件はあります。
また、必履修科目の中にも、履修すべき順序があります。(例:基礎演技→応用演技→舞台表現演習)
●普通科の科目は自由に選択できるのですか?
カリキュラムにある普通科の科目は、基本的にはすべて受講することができます。
舞台芸術専門科目を25単位以上履修する必要がありますので、それ以外の科目は必履修科目を含め最大75単位程度まで履修することができます。
●舞台表現演習で上演する作品は、演劇ですか?舞踊ですか?
舞踊のみの発表会は、2年次履修の「応用舞踊」で取り組みます。
舞台表現演習では、それまで学んできた演劇・舞踊・音楽などの要素を生かす作品を検討しています。現段階で想定しているのは、総合芸術としての演劇です。
●説明会や体験授業はありますか?
舞台芸術科の説明会や、授業の雰囲気を体験できる演劇や舞踊ワークショップを実施いたします。いずれも、事前申込制です。
ワークショップ参加の有無は、選考に影響ありません。
●実技検査は何をするのですか?
神奈川県から発表されている資料や、本校の入学者選抜選考基準を参考にしてください。
●実技検査の対策は何をすればいいですか?
受検に向けて、特別な習い事などをする必要はありません。
表現することの基礎となるのは日頃の生活や学習です。実技検査では演技に必要な基本的な資質を、一般的な動作でみます。
身体表現は、普段からよく動くようにして、身体をのびのびと使って表現することを心がけてください。バレエやダンスなどの技術を問うものではありません。
演技表現は、発声発語だけではなく、文脈を理解し、自分なりに解釈して表現することを心がけてください。声優やアナウンサーとしての技術を問うものではありません。
●自己表現検査の対策は何をすればいいですか?
自己表現検査では、出願時に提示したテーマについて、グループ討論と意見発表を行います。
日頃から表現に関心をもち、よく考える習慣をつけてください。また、自分の考えをわかりやすく伝えることや、他の人の意見をよく聞き、理解することの大切さを意識して生活するようにしてください。
●学力検査・特色検査(自己表現検査・実技検査)・面接の比率を教えてください。
神奈川県のホームページ等で選考基準が発表されているので、そちらを参考にしてください。
●学力検査で、理科・社会のどちらかを選択することになりますが、受検当日は、一教科分待つことがあるのですか?
選択した科目によっては、待機することになります。
●舞台芸術科には興味があるけれど・・・舞台芸術科と普通科、どちらを受ければよいか悩んでいます。
舞台芸術科は、多くの舞台芸術の専門科目を系統立てて学ぶことができます。1年次は共修科目を中心に多様な個性を持つ生徒と学びあい、2・3年次になると、舞台芸術科のみが履修できる科目で、専門性の高い内容を学びます。舞台芸術科としての発表会は大変ですがやりがいのあるものになると思います。
舞台芸術関連の科目だけで25単位を履修する必要があります。
普通科には、個性化コースと国際文化コースがあります。これらのコースに在籍する場合も、そのコースの履修条件を満たし、余力があれば、舞台芸術科専門科目の中の「共修科目」を履修することが可能です。
共通教科の学習や行事は、舞台芸術科と普通科が合同で取り組みますので多くの交流があります。自分が高校生活で「何に軸足を置きたいか」をよく考えてみてください。
●舞台芸術科の学科費(教材費)は、かかりますか?
実際の舞台芸術に触れる観劇実習のための費用や、発表公演のための費用、授業で使用する教材などの費用がかかります。
この他に、研修旅行に参加する場合は、その費用も必要となる予定です。
●専門科目を教えるのは、どのような先生ですか?
舞台芸術科の教員や、舞台芸術の専門家の講師が担当します。実技の授業は、一般教員も含めてティームティーチングで行っています。
●舞台芸術科だけの行事はありますか。
2年次応用舞踊の発表会、3年次舞台表現演習の発表会など、複数の舞台芸術科だけの発表会があります。また観劇実習や講演会、ワークショップなどを行っています。
●授業時間外の活動はありますか?
発表会前は、授業時間外の活動があります。特に、2年次冬の応用舞踊の発表会と、3年次夏の舞台表現演習の発表会の前は、授業外の活動が活発になりますので、この時期は、舞台芸術科の活動を優先してもらいたいと考えています。
また、進路実現のために、スケジュールを調整しながら勉強にも取り組みましょう。
最終下校時刻の18時30分を超えて活動することは原則ありません。
●部活動は制限がありますか?
文化部・運動部のどの部活にも入ることができます。ただし舞台芸術科としての発表会等の練習があるときには、そちらを優先するようにしてください。
●校外での習い事などはできますか?
できますが、学業(授業時間外の舞台芸術科の活動を含む)や学校行事など、学校生活を必ず優先してください。
●パートナー校交流に参加することはできますか。
1年次は参加することが可能です。ただし仏独西など第二外国語の履修が必要な国については、時間割上履修が難しいことが想定されます。また、希望者が多い場合は選考になりますので、希望すれば必ず参加できるわけではありません。
新型コロナウイルス等の影響により、パートナー校交流の実施は見合わせています。
●高校生のうちに海外留学はできますか?
いくつかの条件を満たせば、制度としては可能ですが、留学によって1年間抜けてしまうと、舞台芸術科の専門科目を積み重ねて学ぶことができなくなります。特に応用舞踊、舞台表現演習の発表会は必須なので、舞台芸術科の生徒にはお勧めできません。海外留学をお考えなら、普通科もご検討ください。
●入学後に、普通科に転科することはできますか。
転科はできません。普通科から舞台芸術科への転科もできません。
●どのような進路が想定されますか?
大学、専門学校、留学、養成所、就職など、幅広い進路選択が可能です。分野についても、俳優、演出家、舞台スタッフなど舞台芸術に関わるものだけではなく、舞台芸術科で身につけた能力を活かして、国際、教育、福祉分野など様々な方面を想定しています。進路指導では、一人ひとりの多様な希望をサポートします。
1年次の秋には、2年次の履修計画を提出するので、それまでに進路希望をだいたい決める必要があります。もちろん、大学進学を見据えた科目選択をしておいてその後変更することは可能です。しかし、2年次以降に大学進学に希望を変更するのは、受験科目の履修の点で難しいです。自分の進路について、よく考え計画する必要があります。