更新日:2024年5月27日

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相談だより

 

令和6年度

相談だよりNO1

   今年度の教育相談は、吉川と柴田が担当します。1年間どうぞよろしくお願いいたします。この『相談だより』では、教育相談コーディネーターが相談業務の中で感じたことや研修会で学んだこと、つぶやき等を発信していきたいと思います。ご一読いただけると幸いです。

 5月も終わりにかかり「つかれたな、、」「休みたいな」と感じている方もいるかもしれません。最近、学校生活にも慣れてきた子どもたちを見ていてもそうなのかな?と感じることがあります。言葉にしなくてもちょっとしたことでイライラしたり、涙が出たりすることはありませんか?ストレスを感じることは悪いことではありません。大人も子どももストレスとうまく付き合うために、自分にはどんなストレスへの対処方法があっているのかをこの機会に探ってみるのもいいかもしれませんね。「好きなキャラクターやアニメを見る」、「好きな触り心地の生地を触る」などいろいろな方法があると思います。

 自分なりのストレス対処法を探す一つの方法として国立成育医療研究センターがコロナ禍に行っていた取り組みに“コロナ×子ども本部”というものがあり、ストレスを感じているときの言動やストレスへの対処法を子どもたちへのアンケートを基に紹介しています。その中のひとつに『こどもが考えた「気持ちを楽にする23のくふう」』という冊子があります。実際に子どもたちが考えたストレスへの対処法についてかわいいイラストとともに描かれています。大人もホッとする内容、なるほど~となる内容があるかもしれません。ぜひご覧ください!

 ストレスを発散し、気持ちを楽にすることで「もう少し頑張ってみようかな」と思えるようになるかもしれません。みなさんが楽しく元気に学校生活が送れますように…

第5回【コロナ×こどもアンケート】こどもが考えた「気持ちを楽にする23のくふう」 | 国立成育医療研究センター (ncchd.go.jp)

こどもが考えた気持ちを楽にする23の工夫

令和6年5月  

教育相談コーディネーター 柴田

令和5年度

相談だよりNO9

 先日、地域の小学校の先生方向けに、支援が必要な子どもの進路について研修講師をする機会がありました。キャリア教育の視点で小学校段階から将来の社会生活に向けてできることについてお話しました。研修会終了後のアンケートでは「進路と聞くとまだまだ先のこと…と思ってしまいますが、小学生の頃から土台を作ることが大切だと思いました。」、「クラスであまり意識せずに取り組んでいたことがキャリア教育に繋がっていることを実感できました。」等の感想がありました。

 本校には進路支援担当の教員がいます。今回の相談だよりでは校内で子どもたちに行っている進路指導について進路支援担当の本間よりコメントをもらいました。ぜひご覧ください♪

しんろこめんと

令和6年3月

教育相談コーディネーター 若本

 

相談だよりNO8

 先日、YAMAHAが開催した「だれでも第九」コンサートに行ってきました。「ピアノを弾けるようになりたい。」というひとりの障がいのある少女の願いを叶えるために開発された『だれでもピアノ』は、AI(人工知能)のアシストにより、ピアノの鍵盤を弾くとその旋律に合わせて伴奏とペダルが自動で追従し、経験や年齢に関係なくひとりで演奏することができるピアノです。実態も年齢も様々な障がいのある3名の方が、それぞれの持てる力を最大限に発揮して奏でる音楽はとても心温まる素敵なものでした。

 そして、同時に「こんなこともできるのか!」と、科学技術の進歩にただただ驚かされた機会でもありました。時代の変化に応じて、学校でも“ICTの活用”や“1人1台端末”等の機器を活用した学びや支援が推進されています。支援機器の活用によって、子ども達の学びを深めたり、持っている力を発揮したりするための可能性が広がってきていることを学校現場でも感じているところです。一方で、手作りの野球装置や絵カード等の昔から行っているようなアナログな方法での支援が子ども達の学びとなっている場面は今でも多く見られます。様々な選択肢がある中で、社会の方向性や方法ありきではなく、子ども達の学びを中心に考えた上で一人ひとりに応じた指導や支援をしていくことが大切だと改めて感じました。

誰でも第九

令和6年1月

教育相談コーディネーター 吉川夕季

相談だよりNO7

先日、磯子区自立支援協議会こども部会から依頼を受け、本校を会場に『子どものための性教育~学校での取り組みと連携~』というテーマで研修を行いました。講師をつとめた本校の養護教諭は、ライフワークとして子どものための性教育に取り組んでおり、校内でも積極的に性教育の発信をしています。

研修には、いつも本校の子どもたちがお世話になっている磯子区の放課後等デイサービスの職員の方々が参加しました。学校と放課後等デイサービスで連携し、子どもたちに一貫した支援を行っていくためにも良い機会となりました。

教育現場や地域の支援者の中で『包括的性教育』という“ジェンダー平等や性の多様性を含む人権尊重を基盤とした性教育”が話題になっています。地域や家庭と協働しながら子どもたちの性教育を進めていきたいです。

せいきょういく

令和5年11月

教育相談コーディネーター 若本

相談だよりNO6

第50回 国際福祉機器展&フォーラム(H.C.R)に行ってきました。

東京ビックサイトで行われた、第50回国際機器展&フォーラムに行ってきました。子どもの広場もあり、ここでは、子ども向けの福祉機器や住まいの工夫に関する情報もありました。

会場でもらえたパンフレットの一部を紹介させていただきます。気になる内容がありましたら、教育相談コーディネーターまでお声かけください。

そうだんだより6

令和5年10月

自立活動教諭(ST) 小川

相談だよりNO5

先日、金沢区内の小学校の特別支援学級の担任の先生方が集まる会議に参加させていただきました。

この日は、各学校が特別支援学級の教室環境の写真資料を持ち寄り、情報交換を行いました。子ども達の実態や人数、教室の数、広さ等の状況は異なりますが、それぞれの学校の工夫を共有する中で、「うちの学校でもやってみようかな。」、「こういうやり方もあるんだ。」、「これ、使いやすくて良いですよ。」等の声があちらこちらから聞こえ、活発に情報交換が行われていました。このような機会を設け、それぞれの学校での支援にいかしていこうという先生方の熱い思いを感じた時間でした。

学校ごとの取組が、学校同士の横の連携を充実させることで、地域の支援力につながっていくんだなぁと感じました。

教室環境の写真1 教室環境の写真2

令和5年10月

教育相談コーディネーター 吉川夕季

相談だよりNO4

先日、地域の小学校より研修会講師の依頼を受け、『教育のユニバーサルデザインと支援が必要な子どもの理解』というテーマでお話をしました。

教育のユニバーサルデザインは、より多くの子どもたちにとってわかりやすい&学びやすい教育のデザインのことを言います。授業・教育環境・人的環境の3つの柱で指導の工夫や必要な支援を行うと効果的と言われています。詳しく知りたい方は、神奈川県立総合教育センターホームページに掲載の『支援教育リーフレット』をご覧ください。

地域の小中学校の先生方が集まる会議に参加した際に、学校全体で教育のユニバーサルデザインに取り組んでいる小学校もあると伺いました。支援教育の視点の広がりを感じるこの頃です。

けんしゅうしゃしん

令和5年9月

教育相談コーディネーター 若本

相談だよりNO3

長い夏休みも残すところあと1週間となりました。暑い毎日が続いていますが、皆さん体調を崩されていませんか。sネット

残暑を迎え、これからは台風が増える季節となります。近年、台風や線状降水帯の発生等で各地の被害を耳にする機会も多くなっているように思います。予期せぬ災害時に備え、それぞれのご家庭でも防災グッズを準備していたりするのではないでしょうか? 今回は、災害時の備えとして横浜市の取組を紹介します☆

横浜市には、障害のある人が地域で安心して暮らしていくために、セイフティーネットをつくることを目的とし、市内15の団体・機関で構成された「セイフティーネットプロジェクト横浜」というものがあります。セイフティーネットプロジェクト横浜では、災害時という混乱した状況の中で、誰に支援が必要なのか、誰が支援できるのかを知らせるために、災害時に「配慮が必要」な人は「黄色」、「支援ができる」人は「緑色」のものを身につけようという取組を進めています。黄色いハンカチ

 ご家庭の防災グッズの中にバンダナやハンカチを用意してみるのも良いかもしれませんね(*^-^*)

 その他にも、セイフティーネット横浜では、いざという時にコミュニケーションがスムーズにできるよう、お店用、救急用、災害用の3種類のコミュニケーションボードも作成・配布しています。HPから、パソコンやスマートフォン、タブレット端末にもダウンロードできるので、興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか。

 

令和5年8月 

教育相談コーディネーター 吉川夕季

相談だよりNO2

天気が悪くなると頭痛、関節痛、眠気、気持ちの落ち込みなどの症状が出ることがあります。気温や湿度以外に、気圧の変化も体調に影響を与えているそうです。寒暖差が大きく気圧の変化も激しい春先、低気圧が続いて湿気も多い梅雨時、夏から秋にかけての台風シーズンは特に影響を受けやすいそうです。

雨の日はなんだか頭が重いような…。それは思い込みではないかもしれません。子どもが不調になっているときは気圧が原因となっていることがあるかもしれませんね。

不調の原因を知るために記録を取ることがあります。記録を取ることで何に影響されているのか、いつどんなタイミングで、どんな行動や症状が起きるのかなどを知ることができ、対処法も見えてきます。

ちょうし

もうすぐ梅雨の時期に入ります。天気の変化と上手に付き合っていきたいですね。

かえる

令和5年6月 

教育相談コーディネーター 若本

相談だよりNO1

桜に続き、ツツジがきれいに咲く季節になりました。新緑とツツジの色鮮やかなコントラストに、元気をもらえます♪

 

今年度の教育相談は、吉川と若本が担当します。1年間どうぞよろしくお願いいたします。この『相談だより』では、教育相談コーディネーターが相談業務の中で感じたことや研修会で学んだこと、つぶやき等を発信していきたいと思います。ご一読いただけると幸いです。

 

さて、春風と暖かい日差しが気持ちの良い季節になりました。そんな中、先日、高等部の朝のラジオ体操に参加しました。生徒たちと元気に体操をして、春のうららかな陽気にほんわかとしていた私の身体と気持ちもシャンとしました。ラジオ体操は、骨や関節、筋肉をまんべんなく動かすことができる全身運動と言われています。真剣にやると速歩に相当する程の運動量もあるそうです!

 

ちなみに、少しゆっくりバージョンや座ってできる動きバージョンもあります。また、ラジオ体操には第2や第3もあり、だんだん動きもハードになっていきます。朝の目覚めに!毎日の運動に!自分に合ったバージョンでラジオ体操をしてみてはいかがでしょうか?(^―^)

ラジオ体操をしている男の子

令和5年4月 

教育相談コーディネーター 吉川夕季

令和4年度

相談だよりNO10

pinkhana

少し前まで寒い毎日でしたが、一気に気温も上昇し、春らしい気候になりました。

学校は卒業、進級シーズンを迎えました。また一つ学年が上がり、環境も変わり、新しいスタートになります。

 

金沢養護学校では小1~高3までの幅広い年代の子ども達が学んでいます。人とのかかわり方、自分自身の体のこと、性に関すること、社会生活上のルールなどについて、各教科や日常生活の時間で、それぞれのステージや課題に合った学習を重ねています。今回の相談だよりでは、知的障害教育部門(B部門と呼んでいます)小学部・中学部で実施している授業の内容を紹介します。

 小学部B部門では、「心とからだの授業」と題し、体の名前、体の清潔(手洗いや体の洗い方)、体の大事な所(下着で隠れている所などが大事な所)、体の成長(体の変化や第二次性徴)、人との距離(望ましい行動や距離)などの学習を展開しています。

 中学部では小学部で学習したことを確認したり、男女に分かれて実態に応じた学習をしたりしています。「こんな時はどうする?」という教員が行うロールプレイング(例えば・・・公園のベンチに座っている時に、知らない人が接近して座ってきたらどうする?)を見て考えるなど、身近に起こりうることに対する対応も学んでいます。

 からだも心も大きく変化する児童~思春期。自分と、相手と、社会のことを知り、関わっていけるようになると良いと思います。

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「体の大事な所」の学習で使用した教材の一部です。

服で隠れる部分、下着で隠れる部分など、教材を操作して視覚的に確認できます。

「ワークシートから始める特別支援教育のための性教育」ジアース教育社 を参考に作成

令和5年3月 

教育相談コーディネーター 田尾 幸子

相談だよりNO9

大寒を迎え、寒い日が続いていますね。

今回の相談だよりではPTコラムをお届けします。細かい手先の活動や縄跳びや球技などの運動が苦手なお子さんはいませんか?苦手なことを支援する際には、本人が活動や練習過程で「一人でできた」と自信を持ったり、「やってみよう」「これならできそう」と頑張れたりするような工夫が必要です。対応のポイント等をご紹介していますのでぜひご覧ください。

令和5年1月 教育相談コーディネーター 若本

そうだんだより

 

相談だよりNO8

進路支援について

高等部卒業後、子どもたちは社会人の仲間入りをします。卒業後の社会生活につなげられるよう、学校では進路支援を行っています。進路=高等部のようなイメージがありますが、小学部段階からできることもたくさんあります!中学部からは作業学習が始まります。小学部段階での作業学習につながる力についていくつかご紹介します。

☆見通しをもって活動する力

子どもたちの実態やねらいに応じて、見通しの持たせ方は様々あります。見通しを手がかりに、落ち着いて活動することや最後まで活動することを目指します。

みとおし

☆係活動に取り組む力

子どもたちそれぞれが係活動に取り組んでいます。まずは「自分でできること」から、次に「自ら進んで」、そして「みんなのために」とつなげていきたいところです。日々「ありがとう」「助かったよ」等、感謝の気持ちを子どもたちに伝えています。

​​​​​​かかり

☆その他の大切な力

あいさつ、身だしなみ、体づくり、友達と一緒(集団意識)、聞く、発信する、ルールを守る等

日々の何気ない活動の積み重ねが子どもたちのより良い人生の準備へとつながっています。進路支援についての詳しい内容は、HPのかなざわ輪☆支援ルームの進路支援のページをご覧ください。

令和4年12月 教育相談コーディネーター 若本

相談だよりNO7

訪問教育の紹介

金沢養護学校の肢体不自由教育部門に訪問教育という教育の形態があります。

訪問教育とは、障害の程度が重度であるかまたは重複していて常時介護が必要な状態であることにより、学校生活を送ることや適応が難しいなど、通学して教育を受けることが困難な児童生徒に対し、学校の教員が家庭(場合によっては医療機関や福祉施設等)を訪問して行う教育のことです。

神奈川県のガイドラインでは、週3日、1回当たり2時間程度の学習と定められていますが、児童生徒の実態に合わせてご家庭と相談して回数を決めて訪問をしています。

実際、どのような授業が行われているかというと、感触遊びや運動(姿勢の変換)、音楽・リズム、工作など家庭内でできることに幅広く取り組みます。学校の教室と家庭とをオンラインでつないで学習を展開することもあります。その他に、「スクーリング」といって月に1~2回、2時間程度学校に保護者と一緒に登校して、クラスの友だちと一緒に学習することもあります。体調等が許す範囲で、行事(校外学習や宿泊行事の一部の行程)に参加もします。

教員が家に来ることや、仲間と共に活動や学習をすることを楽しみにしていて、意欲がとても高いです。通学籍も訪問籍も同じ金沢養護学校の児童生徒です。子どもたちの気持ちを大切に受け止めつつ、学びや経験を積み上げていっています。

ほうもんきょういく

(自宅と学校の教室をオンラインでつないで朝の会や授業を行っています)

令和4年11月 教育相談コーディネーター 田尾 幸子

相談だよりNO6

10月に入り、少しずつ秋めいてきましたね。

今回の相談だよりでは、PTコラムをお届けします。正しい姿勢のポイントや姿勢を保つためのお役立ちグッズを紹介していますので、ぜひご覧ください。

令和4年10月 教育相談コーディネーター 若本

ぴーてぃーだより

 

相談だよりNO5

先日、地域の小・中学校から依頼を受け、通常学級の担任の先生方を対象に、研修会で話す機会がありました。『支援の必要な子どもたちの理解と対応~特別支援教育の観点から~』というテーマで以下のような話をしました。

「支援の必要な子どもたち」は、学校生活の中で自分一人では解決できない様々な課題を抱えて困っている子どもたちです。この子どもたちは、安心できる環境の中で一人ひとりに応じた適切な支援があれば、自分の持っている力を十分に発揮し、充実した学校生活を送ることができるのではないでしょうか。

子どもとの関わりの中で、「どうしてだろう」「困った」と感じること、気がつくことから支援は始まります。教員や支援者が「困った」と感じることは、その子ども自身が「困っている」ところです。子どもの困っている気持ちに寄り添い、適切な支援を行っていくことが大切です。

こまったこ

しゃしん

令和4年9月 教育相談コーディネーター 若本

相談だよりNO4

「2022 金沢養護学校 夏季公開講座 ご報告」

夏休み、教員や保護者の方向けの様々な研修会や講座が各地で開講されています。金沢養護学校の、夏季公開講座の一つとして、「障害ゆえに支援の必要な子どもの進路」というテーマでお話させていただきました。

教育相談コーディネーターとして近隣の学校を巡回したり、地域の会議に参加したりする中で、小中学校の先生方から「保護者の方から、進路に関する質問をされることが多い」、「高校や特別支援学校高等部卒業後の働く場について知りたい」という声を頂き、それにお応えすべく、今回の講座開講に至りました。

高校段階の進学先の選択肢について、働く場について、将来に向けて今からできることについてなど幅広い内容になりました。働くための力=仕事上の技術と思われがちですが、実は企業や福祉事業所が求める力とは、生活管理、社会経験、意欲・楽しむ(心が開いている)、対人面のスキルです。日々の当たり前のことや社会経験をていねいに積み上げた先に未来は開きます。少しずつ手立てを工夫したり、成長するにつれて支援を少なくしていくなど、できそうなことから取り組んでみるといいと思います。

当日会場に展示した各学部の教材(進路や職業、日常生活指導に関するもの)を見たり、講演の内容をメモしたりする参加者の方々の様子から熱意が伝わってきて、私も励みになりました。大変暑い真夏の午後、体育館の空調も快適とは言いがたい中でしたが、お越しいただきありがとうございました。

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令和4年8月 教育相談コーディネーター 田尾 幸子

相談だよりNO3

「お楽しみボード」

気温が高い日が続き、外での活動が制限されると室内で過ごす機会も多くなります。「お家での自由時間は一人で何をして過ごしていますか?」と聞くと、たいてい「テレビ、スマホ、動画を見る」という答えが返ってきます。

学校での休み時間やちょっとした待ち時間は、スマホを使うことができなかったり、全員が自分の好きな動画を見て、それぞれの人が大きな音を出したら、周囲の人に影響が出てしまったりします。それ以外の過ごし方を・・・ということになるとどうでしょう?

金沢養護学校小学部や地域の小学校の特別支援学級の教室では、写真のような「お楽しみボード」があり、自分で教員に「貸して」と指さしや言葉で伝え、おもちゃを出してもらって遊ぶという場面を目にします。朝の支度が終わって、朝の会が始まるまでの間や、給食前の待ち時間などに使っています。このボードにはいくつかねらいがありますが、その一つとして、自分の過ごし方を自分で選び、楽しみをみつけていくことで、休憩時間の過ごし方の幅を広げていくことがあります。また、一人で座って過ごす練習にもなっています。

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 令和4年7月 教育相談コーディネーター 田尾 幸子

相談だよりNO2

いつの間にか日中は汗ばむような陽気の日も多くなってきました。夏へと向かう季節の変わり目ですので体調管理に気をつけて過ごしていきましょう。

今回の相談だよりでは自立活動教諭(専門職)についてご紹介します。

県立の特別支援学校では、自立活動教諭(専門職)として理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、心理職をエリアに分けて配置しています。教育相談コーディネーターと共に、専門職も教育相談チームの一員として助言を行い、地域を支援しています。金沢養護学校にはPTが1名配置されており、身体の動きに関する校内外の相談を受けています。PT以外の相談については教育相談コーディネーターがエリア内の専門職と連携し、相談の場をコーディネートしています。

相談だよりではPTのコラムも載せていきます。今回は子どもの靴の選び方について掲載しますのでぜひご覧ください。

令和4年5月 教育相談コーディネーター 若本

ぴーてぃーこらむ

相談だよりNO1

寒暖差の大きかった4月ですが、そろそろ季節も安定してきました。新学期や新生活に慣れてきた頃でしょうか。

特別支援学校が担っている「センター的機能」の一環として、金沢養護学校の教育相談コーディネーターは、地域の様々な会議等に参加しています。今回はそのような会議の一つである、「専任会」をご紹介します。

横浜市のすべての学校には、子どもたちについてのあらゆる相談に関わる児童指導専任(小学校)・生徒指導専任(中学校)の先生がいます。各区ごとにその全員の先生が集まる会議「児童指導・生徒指導専任教諭連絡協議会」、通称「専任会」が毎月開催されています。学校だけではなく、区役所、警察、児童相談所、療育機関、教育委員会、基幹相談支援センターなどの関係機関のメンバーも集まります。各学校の専任の先生同士で協議や情報交換をすることにより、地域情報を得ることができたり、顔の見える関係や横のつながりができたりしています。地域の学校の子どもたちがたくさんのメンバーで支えていることを感じられる場です。

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(コロナ禍でもこの専任会でのつながりは、子どもたちのために大切であるということで、なるべく中止にせずに対面で実施しています)

令和4年4月 教育相談コーディネーター 田尾幸子

令和3年度

相談だよりNO7

よくある日常に楽しさを足して~みんなでカウントダウン~

学級閉鎖や休校など、年明けになってよく耳にします。毎日通学できることは当たり前だったはずなのですが、時間は過ぎていきます。授業も行事も学校生活もコロナで変わったことはたくさんありましたが、それでも小学部6年間、中学部と高等部は3年間という時間は皆に等しく与えられ、卒業学年にとっては、それぞれのしめくくりに入っているところです。

スペシャルな行事は少なくなってしまったけれど、「いつもの毎日の中に、ちょっとした工夫をしてみよう」という姿勢が感じられるものを分教室3年生教室で見つけましたので、紹介します。

この時期になると、卒業学年の教室では「卒業まであと〇日」という日めくりのカレンダーが掲げられます。このカレンダーは、「あと〇日」の数字がだんだん少なくなっていき、残りわずかになった時間をしみじみ感じるというものなのですが、こちらは、あと〇日という日数と一緒に、一言メッセージが添えられています。クラスメイトや先生たちに宛てたこのメッセージがあることで、毎日に力が出たり、意識を高められたり、前を向いて過ごそうと思えたりできますよね。カレンダーの数字にちょっと言葉を足しただけなのですが、仲間の愛を感じられるものになっています。

日常生活や今まで当たり前だったことを見直すということは初めての経験だったと思います。コロナ禍での学校生活の中で「あんな工夫もしたね、できない代わりにこんなことあったね、それはそれで思い出だね」とふりかえって語られる時が来ることを願います。

令和4年2月 

教育相談コーディネーター 田尾 幸子

相談だよりNO6

もうすぐ冬休みに入ります。年末年始、ご家族で過ごす時間も多くなるのではないでしょうか。先月、磯子区発達障害児‣者地域支援ネットワーク連絡会(通称:はっちネット)主催の講演会に参加しました。テーマはネット依存(ゲーム障害)で、講師は大石クリニックの菅野先生でした。お話は、「ゲームの種類」、「はまる理由」、「依存とは何か」、「ネットと付き合う方法」といった内容で、最後に「家族の関わり方」についてのお話がありました。講演会後、「これは依存症家族だけでなく、他の困りごとを抱えた家族や支援者にも通ずる話でしたよね。」と話題になりましたのでご紹介します。

困っている家族は、焦ってなんとか本人をコントロールしたくなり、結果、本人との関係が悪くなってしまうことがあります。

「ゲームばっかりして。勉強しないと成績下がるわよ。」

「もっとちゃんとした生活しなさい。」

と、つい言ってしまっていませんか?悪い行動が気になり、正論や叱咤激励ばかりだと、反発につながります。そこで有効なのが「ポジティブコミュニケーション」です。伝えたいことがある時は、以下を意識してみてはいかがでしょう。

短く→混乱が少なくなります。

肯定的に→「でも、だって、だから」は×。「そうなんだ」で一旦受け入れます。 

具体的行動に注意を向ける→何の行動を変えたらいいのか分かりやすいです。 

家族の感情を言葉で表現する→感情をオープンに表現することで、本人が自らの行動の家族への影響を自覚できます。

部分的責任を受け入れる→「こっちも悪かった。」と謝罪されることで、本人の心に余裕が生まれます。

思いやりのある発言→共感的発言により押しつけではなく尊重された感覚になります。 

本人に気づきを促す→「~でしょ。」と押し付けるのではなく、「どう思う?」と問いかけることで、自分で考えるきっかけになります。

援助を申し出る→「できることがあったら言って。」とだけ伝え、潔くあきらめて次につなげましょう。

家族が味方であることを分かってもらい、困ったときに話してもらえる関係性になって初めて大きな問題に取り組めるようになります。家族と良好な関係性を維持しつつ、笑顔で新年をむかえられますように。

令和3年12月 

教育相談コーディネーター 田尾幸子

相談だよりNO5

舞い散る枯れ葉や冷たい風に、本格的な冬の訪れを感じるようになりましたね。

先日、地域の小・中学校の特別支援学級に在籍する子ども達の親の会より依頼を受け、研修会でお話をさせていただく機会がありました。事前に、聞きたい・話してほしい内容をお聞きしたところ、「将来の自立や卒業後の進路に向けて今のうちからどのようなことをしたら良いのか聞きたい。」というご意見がとても多かったため、『子ども達の進路に向けて~今のうちからできること~』というテーマで以下のようなお話をさせていただきました。

「進路に向けた力」というと、仕事に必要な高いスキルの獲得やコミュニケーション力が必要だと思われるかもしれません。もちろん、それらの力も大切ですが、それ以上に大切になってくるのが、健康管理や日常生活管理といった家庭生活上の安定やスキルであり、これらが自立と社会参加の基礎として大きな支えとなります。それは、目指す進路が就労でも福祉でも同じです。進路=中学校(中学部)・高校(高等部)でやることのようなイメージがあるかもしれませんが、小学校(小学部)や中学校(中学部)段階からできることもたくさんあります。何より、今、ご家庭と学校とで取り組んでいることこそ、将来の自立や卒業後の進路に向けた力につながっています。

今回お話しさせていただいた親の会では、日頃から地域ケアプラザでの研修会で地域資源を活用したり、保護者同士の交流があったりと、様々な形で地域とつながりをもっているようでした。地域で育っていく子ども達とその家族が、地域とつながっていることの大切さを、私自身が改めて感じさせていただく機会となりました。

令和3年12月 

教育相談コーディネーター 吉川夕季

相談だよりNO4

さわやかな秋風にのって、金木犀(きんもくせい)の甘い香りが感じられる季節ですね。

今日は、人との距離感についてのお話です。

子ども達が人とかかわる中で、相手との距離感が近いと感じることがよくあります。乳幼児期は、親子の愛着形成の段階として、抱きしめる、抱っこする等のかかわりが大切な時期とされています。ただし、小学部・中学部…と年齢を重ねるごとに、かかわりが家族以外にも広がり、社会的な距離感を学んでいくことが必要になってきます。

知的障害教育部門小学部高学年では最近、養護教諭と一緒に『心とからだ』という内容で学習を行っています。相手がびっくりしたり嫌な気分になったりしない距離感として「気持ちの良いあいだ」という言葉と伸びるバネがついた手のひらカードを使って、子ども達に伝えています。心理学的には、相手が不快に思わない距離は、45cm程度(約腕1本分)と言われています。それを視覚的に示したことで、子ども達にはとてもわかりやすかったようです。その授業以降、子ども達が近づき過ぎそうになった時に教員がそれを伸ばして示すと、ピタッと止まる姿が見られるようになりました。中には、子ども達同士で自分の手を伸ばして「少し近いよ。」と意識する姿も見られました。継続的な取り組みの中で、将来に向けて、子ども達が少しずつ人との距離感を意識できるようになっていくと良いなと感じています。

kyori

令和3年11月 

教育相談コーディネーター 吉川夕季

相談だよりNO3

「自分のこと見ていますか?」おちばのいらすと

10月に入っても日中は暑くてクーラーが活躍する日もありましたが、ようやく秋らしい気候になりましたね。急激な気温変化に、体はついていけていますか?

私たち大人は、子どものことを日々観察して変化をキャッチしています。

「今日はあの子はイライラしているけど、湿度が高いからかな?」

「体温が高めで呼吸数が多いからこれから体調悪くなるかも。今日はこまめにチェックしておこう。」など、学校の教室でもよく聞かれます。ですが、ご自分の呼吸数や気分の不調などについて、そのたびに確認して対処されていますでしょうか?

私自身、昔、相談業務を始めて2ヶ月した頃、1日に何件も面談が立て込んで、プライベートでも悩みがあったことも重なり、大きく体調を崩してしまったことがありました。そこで一緒に仕事をしているカウンセラーに、どうやって気持ちも体調も保っているのかを聞いてみました。

「それは、カウンセラーは自分のカウンセラーを持っているものなのよ。スーパーバイズ(助言)してくれる人がいるってこと。偉い人じゃなくても、同業者で職業的にも個人的にも助けを求められる人、上司でも先輩でも同僚でもOK。自分が病まないためには欠かせないの。」

私は、「カウンセラーなのに誰かに相談するものなのね」と心の中で思いました。

「スーパーバイザーという他人に支えてもらうのも大事だけど、自分が自分のことをよく見て助けてあげないといけない。」とも言われました。

自分を見つめる時間って実はとても大切で、それができないと相手(子どもたち)を見つめることはできません。自分を見つめ、メンテナンスできるからこそ、力が出て、相手に気持ちが向きます。(という私もそれをするのは苦手ですが(^^ゞ)

皆さんは、自分をいたわる方法を持っていますか?

実際どうやれば、、、、それは、日々子どもたちに提供している過ごし方の中にヒントが!!

「体を触って固まっているところをさがしてマッサージしてほぐす」

「チャレンジタイムや体つくりでヨガのポーズをする」

「落ち着くために1人になれる場所に移動して深呼吸」

「休憩時間や空いた時間に好きな音楽を聴く」

これを自分にもやってあげてください。

朝、子どもたちに「おはよう」と言って向き合う前に、ご自分の顔色、表情、体、気持ちに目を向けて整えて★

今日もしっかり自分のことを見て、そして子どもたちを見ていきましょう。

令和3年10月 

教育相談コーディネーター 田尾 幸子

相談だよりNO2

2学期が始まり、1ヶ月が経とうとしています。朝晩は、心地よい風が気持ち良い季節になってきましたね。

本校では、子どもたちの通学手段の1つとして、大型スクールバスが5台、マイクロバスが1台、毎日稼働しています。東洋観光の運転手さんはもちろんのこと、それぞれのバスに介助員さんが乗ってくださっており、子どもたちの安全を見守ってくださっています。

例年、夏休み中にはスクールバス介助員研修を行っています。今年は、『知的障がいのある子どもたちの支援について』というお題で教育相談コーディネーターからお話をさせていただきました。運転手さんや介助員さんの経験年数はそれぞれ違いますが、普段から子どもたちをよく見てくださっているので、すでによくわかっているような内容ではあったかもしれませんが、熱心に話を聞いてくださる様子がとても印象的でした。研修の終わりには、運転手さんからこんなお話がありました。

「小さい頃からかかわっている子どもたちについては、ついつい『〇〇ちゃん』と呼んでしまうけれど、年齢を重ねる中で、いつまでも『ちゃん付け』は良くないかな?と介助員さんと話をしたんです。それ以降、『〇〇さん』と呼び方を変えたら、本人も意識したのか反応が変わった気がします。」

私たち教員は、子どもたちの人権と生活年齢を大切にして、普段から「〇〇さん」という呼び方を心がけています。でも、今回、スクールバスの運転手さんや介助員さんからこのようなお話を聞くことができ、とても驚きました。学校には、教員以外にも子どもたちのために、いろいろなお仕事をしてくださっている方々がいらっしゃいます。それぞれの立場から、子どもたちのことを考えてかかわってくださっていることを改めて感じ、嬉しく、温かい気持ちになりました。

令和3年9月 

教育相談コーディネーター 吉川夕季

相談だよりNO1

関東ももうすぐ梅雨入りとなりそうですね。

金沢養護学校には、知的障害教育部門と肢体不自由教育部門の2部門が設置されており、肢体不自由のある子ども達が各学部に在籍しています。

今回は、肢体不自由教育部門の教室で発見した、ちょっとした教材の工夫について紹介したいと思います。

高等部のとある生徒は、身体を動かそうとすると力が入り、手がバタバタと動いてしまい、思うようにスムーズに身体を動かすことが難しいです。でも、身体を一生懸命コントロールしながら、ゆっくりではありますが、キーボード付きのタブレットを操作することができます。文章を作ったり、計算をしたりする時には、ノート代わりにタブレットを活用しています。

しかし、キーボードを打ってタブレットを上手に活用するその生徒にとって唯一難しいのが、SHIFTキーです。どうしてもSHIFTキーを押しながらでなければ打てない記号がいくつかあるのです。

 

そこで使うのがこのバーです。SHIFTキーを押したい時には、右から左にスライドさせると、SHIFTキーを押したままの状態がつくれるのです!記号を入力し終わったら、また左から右にスライドさせると、SHIFTキーからはずれます。今までは、足し算で「+」を打ちたい時にも、「たす」と打って出てきた候補の中から変換キーで選んだり、SHIFTキーを押しながらでしか入力できない記号は、教員にやってもらわなくてはできなかったりしていたことが、ほんの数秒でできるようになったのです。

肢体不自由のある子ども達は、運動・動作の障害のため、日常生活や学習上の運動・動作に困難さがあることもありますが、姿勢や補助的手段の工夫によって、自分でできることを増やしたり、生活や活動を充実させたりすることができます。本校でも、子ども達が、自分なりの方法で主体的に生活・活動できるよう、様々な工夫をしています。このような社会情勢でなかなか校内に入って見ていただく機会は設けられませんが、保護者の方には通信や連絡帳や日々の送迎等で、地域の方々にはこのようにホームページや地域での発信の場でお伝えしていけたらと思っています。また、地域の学校から、センター的機能として巡回相談をお受けしておりますが、教材・教具等の工夫についても、気軽にお問合せいただければと思います。

令和3年5月 

教育相談コーディネーター 吉川夕季