中原養護学校 > 創立50周年を迎えて

更新日:2024年11月15日

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校長より

創立50周年記念行事を終えて

神奈川県立中原支援学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

中原支援学校の校長の添木博(そえきひろし)です。

日ごろ、本校の教育活動にご理解、ご協力をいただきまして感謝申し上げます。

さて、令和6年11月1日(金曜日)に本校体育館にて「中原支援学校創立50周年記念式典」を執り行いました。当日は、本校と分教室の児童・生徒だけでなく、保護者代表や学校評議委員会、近隣施設の皆さまをお招きし、和やかな雰囲気の中、本校の50回目の誕生日のお祝いをしました。

式典では、各学部・室の代表から、創意工夫を凝らした「中原愛」が溢れるお祝いのメッセージに加え、児童・生徒の投票による、校舎棟の呼称の発表もしました。

校舎棟の呼称ですが、主に小・中・高の肢体不自由教育部門の児童・生徒が利用している棟(B棟)が「さくら棟」、高等部知的障害教育部門の生徒が利用している棟(A棟)が「わかば棟」です。どちらの棟も中原支援学校の周辺の自然豊かな四季折々の風景からインスピレーションを得て、これからの50年を願い、本校に通う児童・生徒の健やかで豊かな成長を願った名前です。

創立50周年の節目に策定した新しい校歌とあわせて、次の50年にむけて、みんなで使っていきたいです。

式典では、私から本校の「歴史」と「願い」について、児童・生徒にメッセージを伝えました。

まず、「歴史」です。県立中原養護学校は、昭和49年に県内4校目の県立肢体不自由養護学校として、ここ井田の地に開校しました。学校の所在地は、縄文時代から古墳時代にかけて当時の人々が暮らしていた「東神庭遺跡」の上で、西に丹沢の山々、北に武蔵小杉周辺の都会的な街並み、そして冬には遠く富士山を望める景勝の台地です。

開校時は肢体不自由教育部門小中学部だけでスタートしましたが、平成15年に高等部知的障害教育部門を併置、さらに平成21年に県立住吉高等学校内に分教室を開設し現在に至っています。

開校当時の在籍児童・生徒数も61名でしたが、令和6年5月1日時点で202名になり令和6年3月までに1078名の方が本校高等部を卒業しています。

令和5年まで続いた校舎の耐震補強および改修工事期間中の令和5年4月に「中原養護学校」から「中原支援学校」に校名変更し、令和6年度に創立50周年を迎えました。

次に「願い」です。本校の開校当時の教育目標は、肢体不自由児童・生徒の身体的自立、精神的自立、社会的自立の調和的発達を願うもので、昭和53年に制定された当時の校歌の歌詞にもある、「じょうぶに生きよう、ゆたかに生きよう、なかよく生きよう」でした。

現在の教育目標は「自ら考え自分らしく生きる人を育てる」で今年度から新しい校歌にもある「豊かに伝える広げる」を盛り込みました。これは新しい校歌に込められた日々の学校生活を通して児童生徒が「自立して心豊かに生きる」「自分の気持ちを表現する」「地域の中でよりよく生きる」よう心身の調和的発達と自立と社会参加にむけて力をつけてほしいとの願いをこめています。

これまでの「歴史」を踏まえ、未来に「願い」を実現できるよう、これからも教職員一同力をあわせて日々の教育活動に取り組み、新たな中原支援学校の歴史を作っていきたいと思います。

保護者の皆さま、地域の皆さまをはじめ関係諸機関の皆さま方には、どうぞ引き続き本校の教育活動へのお力添えを賜りますよう、お願いいたします。

校長 添木 博

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左から、教頭・副校長・校長