更新日:2021年9月27日

ここから本文です。

研究の内容

研究開発の課題

「科学的探究力と国際性を備えた次世代のリーダーを育成する高大接続プログラムの研究開発」

研究開発の目的

課題研究の実践を主軸に、将来、国際社会で活躍できる次世代のリーダーとして、科学技術の振興や社会の発展に貢献できる人材に必要な「科学的探究力」及び「国際性」を育成するために、高校と大学との協働による「高大接続プログラム」の研究開発を行う。

研究開発の目標

1 すべての教科・科目において主体的・協働的な学習を展開し、「科学的探究力」及び「国際性」を構成する資質・能力の育成を図る。

2 学校設定科目「SS課題探究Ⅰ」「SS課題探究Ⅱ」「SS課題探究Ⅲ」を設置し、1、2学年生徒全員に身近な事象や自身の興味・関心の中から自ら課題を設定し、実証的に探究し課題解決を図る課題研究を実施し、科学的探究力の基盤となる論理的な思考力・判断力・表現力の育成を図る。探究に必要な課題や仮説の設定、研究計画の立案、実験結果の整理、実験データの処理・分析、討議・考察、成果発表等の能力を体系立てて育成する。3学年においては、特に理数系分野に興味・関心の高い生徒を対象に、研究成果の更なる深化と英語活用力の育成を図る。

3 理数系分野に係るキャリア教育の視点から、高校(後期中等教育)と大学(高等教育)との協働的な取組による「高大接続プログラム」を開発する。

4 理数系分野に係る英語活用力の向上を図り、物事を国際的視点で捉えようとする力の育成を図る。

育成したい資質・能力

本研究開発では、国際社会で活躍する次世代のリーダーとなる人材に必要な「科学的探究力」及び「国際性」の育成のため、外部の諸機関と連携しながら有効な取組を行う。その中核的取組として、理数系分野に高い関心を持つ生徒を対象にキャリア教育の視点から高校と大学とが密接に協働した種々の学習プログラムの開発を目ざす。

なお、本研究開発で育成を図りたい「科学的探究力」「国際性」は次のように定義する。

 科学的探究力

「生徒自身が主体的に設定した課題を論理的・実証的な手法を用いて協働的に解決していくことをとおして、身近な現象や事象の原理・原則を明らかにしたり、新たな技術を創出したりしようと志向する力」

〇2つの資質:知的好奇心、科学的倫理観

〇3つの能力:課題設定力、研究計画力、情報活用力

国際性

「国際社会で活躍する次世代のリーダーに必要な国際的な視点で物事を捉える力」

〇2つの資質:異なる文化や価値観の受容性、異なる文化を持つ人との協働性

〇2つの能力:コミュニケーション能力、英語活用力

 

研究開発の仮説

【仮説A】

全ての教科・科目において、教科・科目の特性を生かして主体的・協働的な学習を取り入れることで「科学的探究力」及び「国際性」の育成を図ることができる。

【仮説B】

学校設定科目「SS課題探究Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」を設置し、課題研究に取り組むことで、「科学的探究力」の基盤となる論理的な思考力・判断力・表現力を育成することができる。

【仮説C】

科学技術人材としてのキャリア意識の形成には、高校と大学とが密接に協働し、高大の枠を超えたキャリア教育の視点を共有して、高大接続に係る視点で取組を実践することが有効である。

【仮説D】

英語の4技能の習得を図りつつ、課題研究における英語の活用や海外の高校との交流の機会をとおして理数系分野における英語活用力とコミュニケーション能力を育成することで、国際的な視点で物事を捉えることができる。

 

研究開発の内容

テーマ1(仮説Aの検証)

すべての教科・科目において主体的・協働的な学習を展開するとともに「科学的探究力」及び「国際性」を構成する資質能力の育成並びに学習評価方法の研究

テーマ2(仮説Bの検証)

学校設定科目「SS課題探究Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」の設置による段階的・体系的な課題研究の展開

テーマ3(仮説Cの検証)

科学技術人材としてのキャリア意識の形成に有効な高大接続の在り方の研究

テーマ4(仮説Dの検証)

理数系分野の英語活用力とコミュニケーション能力の育成をとおした生徒の国際的視点の形成