更新日:2025年10月2日
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本校では、日本語を母語としない生徒たちの学習支援のひとつとして、教科の個別対応授業を行っています。
別の教室で、少人数で生徒たちの日本語力に合わせ、教科の授業を行っています。
「体育」「芸術」「総合的な探究の時間」以外の1、2年次のすべての必履修科目に設置されています。
写真は、1年次の「言語文化」の個別対応授業で行った授業の成果物です。
「言葉が持つ価値への認識を深める(学習指導要領)」ために、自身の中にある言葉を「言語ポートレート」として表現し、互いに発表しました。
タガログ語・スペイン語・ウルドゥー語・パシュトゥー語・マレーシア語・ベトナム語・タミル語・シンハラ語・ラオス語・タイ語…カラフルなポートレートができあがり、生徒たちの持つ言語の多様性を可視化することができました。
ある生徒は、子どもの頃に使っていた民族の言葉を思い出して、人形の足の部分に色をぬって表現し、自分のルーツについて話してくれました。
またある生徒は、自分の母語力について「自分が知っている○○語は中学生までだから、大人が使う言葉や読み書きの言葉は知らない。日本語の方がどんどん大きくなっている。」と話してくれました。
自分の母語や今学習している日本語について、改めて振り返る機会となりました。