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更新日:2025年9月25日

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校長だより Vol.6  <七里ガ浜自治会の夏祭りに参加して>  令和7年9月25日

七里ガ浜の地は、海と緑に囲まれた豊かな自然環境の中にあります。そうした恵まれた環境の中で、七里ガ浜自治会は1968年に設立され、約1,400世帯が加入し、安心・安全で快適なまちづくりを進めています。8月16日(土)と17日(日)、当自治会による「第48回七里ガ浜夏祭り」が開催され、七高から、吹奏楽部・ダンス部・チアダンス部・ボランティア部・生徒会本部など、多くの生徒が参加しました。今回は参加したボランティア部と生徒会本部の生徒たちにインタビューしました。

 

七里ガ浜自治会の夏祭りにどのような形で参加しましたか。

 「僕は今年3年生で受験もあったので、1日目の午前中だけ参加しました。イベントの受付をしましたが、地域の人たちといちばん関わる仕事をしたと思っています。」

 

 「私は去年も参加したのですが、今年はそれより長く、1日半、関わりました。警備とか放送の手伝いとかいろいろさせてもらって、地域の方々に囲まれてとても温かい気持ちになりました。」

 

 「去年は2日目の当日と翌日の片づけに参加しましたが、今年は前日準備も当日の2日間も翌日の片づけも4日間全部に参加しました。去年もいたからか、地域の方々が顔を覚えてくれていて、『どうだった?』とか『最近勉強大丈夫そう?(笑)』みたいにすごく声をかけてくれました。去年は担当しなかった放送とかもさせてもらって、信頼されているなと感じました。」

 

 「私も準備の日と当日2日間と片付けと4日間すべてに参加させてもらったのですが、初めてだったので、どんな感じで進んでいくのかわからないし、自治会の方々とお会いするのも初めてだったのですが、やることとかを細かく教えてくれたり、みなさんが私の体調を気遣ってくれたり、すごく楽しく充実した時間を過ごすことができました。」

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参加した感想を聞かせてください。

 「地域の方々が『最近どう?』みたいに気軽に声をかけてくれて地域の温かさをとても感じました。そして七里ガ浜の地域の人たちと交流することによって、この七里ガ浜という地域をもっと知ることができました。それから、今まで関わりのなかった七高の先輩方とか後輩たちとも関わる機会が持てて、人とのつながりをとても感じる時間でした。今年で夏祭りは参加して3年めでしたが、毎年夏祭りが進化している感じがあって、すごく楽しかったし、夏のいい思い出になりました。」

 

 「去年と同じでまた今年も地域の方々とのつながりをあらためて感じました。また、ふだんの学校生活で、関わることが少ない同じ七里ガ浜の生徒とも関われて良い機会になりました。私たち高校生に明るく声をかけてくださったり、『ありがとう!』とか言われたりすると、地域の一員になった気がして嬉しかったし、やりがいがありました。」

 

 「ちょっとした失敗をしたときも『こうすればいいから大丈夫だよ!まだいけるよ!ありがとう!』みたいに、大きな気持ちで受け止めてくれて、地域の人たちの優しさを感じました。去年生徒会にいたOB・OGの皆さんも参加してくださったので、そういう先輩方からもいっぱい話を聞けて、いろんな経験ができて楽しかったです。」

 

 「お祭りは、食べ物もあってステージもあって、イベントスイカ割りとかも全部本格的で、お祭りのクオリティの高さにビックリして、それを自治会のみなさんだけでやっているというのもすごいなと感じました。はじめてだったけど、いろいろ細かく教えてくれましたし、地域の方々が連携をしっかりとって、あのお祭りができているのですごいなと思いました。お祭り当日もずっと警備とかしていて、参加する皆さんに楽しんでもらいたいんだなという思いが伝わってきたので、こちらも一生懸命やりたいなという思いになりました。」

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七里ガ浜高校は、地域の自治会や町内会と共催して、七高祭(文化祭)の最終日に花火を打ち上げています。夏祭りをはじめ、このような地域とのつながりをどのように思いますか。

 「七里ガ浜高校にただ通っているだけではなくて、地域の人たちと関わりをもっているからこそ、とても価値のある高校生活になると思うし、関わりをもつというのはメチャメチャ大事だなと思います。今後も絶対参加したいと思うし、夏祭りとか地域の人たちの温かさを通して、この七里ガ浜という地をホント好きになりました。」

 

 「学校と地域が協力して行う花火というのは、たぶんあまりなくて、七里ガ浜ならではのことで、素敵なことだと思います。花火は私たちにとって文化祭のラストを飾るイベントですが、それを七里ガ浜の地域全体で作り上げるということは、七里ガ浜全体の特別な思い出になっていると思います。」

 

 「花火は七里ガ浜高校と地域が別々にやっていたのを去年から一緒にやるようになりました。音の問題とか火の粉の問題とか心配もあったようですが、丁寧に説明して頭を下げながら協力して行うことができました。七高の文化祭の最終日に花火を地域の方と共同でやることで、生徒も地域の方も楽しめて、連携して良かったなと思います。」

 

 「中学校のときも生徒会の中で地域と連携がとれたらいいね、みたいな話をしていましたが、なかなかそこまでうまくできていませんでした。七高に来て、地域と連携が取れているのを見てすごいなと思いました。そうした連携も地域の方々が私たちを受け入れてくれているからだと感謝しています。この関わりがとても楽しかったので、この関わりをもっと七高の中で広めていきたいです。七里ガ浜高校を好きなのはもちろんですが、地域の方々と関わることで、七里ガ浜という地域全体を好きになれたので、毎日七里ガ浜に通うことを誇りに思います。」

 

地域とのかかわりを通じて「毎日七高に通えて嬉しい」という気持ちから、「毎日七里ガ浜という場所に通えて嬉しい」という気持ちへ、意識の広がりがあることを話してくれました。過去から現在、そして未来へとつながる連続性、そして地域とのつながりにみられる連関性、そうした縦の連続性と横の連関性の二つが交わるところに、自分たちの今があること、そうしたことをこれからも意識してほしいと思います。