令和4年度横浜ひなたやま支援学校不祥事ゼロプログラム検証結果
〇課題・目標別実施結果
課題 |
目標 |
実施結果と目標の達成状況 |
法令遵守意識の向上 |
法令遵守の意識を高め、公務外であっても、公務員として自覚ある行動をする |
- 不祥事根絶のための自己点検シートをもとに全職員を対象に個別管理職面談を実施した。毎月の職員会議の前に資料配付の上、不祥事防止研修会を実施している。他に不祥事防止職員啓発・点検資料を全職員に配付し、意識の向上と情報提供を行っている。
- 引き続き、行動意識の向上を図る研修会の実施に努める。
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職場のハラスメントの防止(パワハラ、セクハラ、マタハラ等) |
教職員一人ひとりが当事者意識を持ち、不祥事防止を徹底する |
- 12月に総教Cの資料提供を受け、「職場内コミュニケーションと風通しの良い職場作り~アンガーマネジメントについて~」の校内研修会を実施した。怒りと上手に付き合う方法についての講義や、チェックシートによる自分の「怒りタイプ」を分析する演習を行い、「自分自身を客観的に見ることができた」との感想が寄せられた。
- 1月に心理職による「アサーティブコミュニケーション」の研修を実施し、職員の更なるコミュニケーション力の向上を図った。
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児童・生徒に対するわいせつ・セクハラ行為の防止 |
教職員一人ひとりが当事者意識を持ち、不祥事防止を徹底する |
- 5月に「わいせつ・セクハラ行為の防止」に関する動画を自席で視聴し、ワークシートに記入する形式の研修を実施した。ワークシートには、主体的な取り組み方法について、多くの意見が記入されており、職員が研修内容に対して真摯に向き合う様子がうかがえた。職員の意見をまとめ、不祥事防止研修会において振り返りを実施した。
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体罰・不適切な指導の防止 |
体罰・不適切な指導の現状を理解し、当事者意識を持つことにより指導力の向上を8 |
- 月にTeamsを利用して「体罰・不適切な指導の防止」に関する研修を実施した。PC動作の課題や時間的な制限はあったが、ワークシートの記入や職員間の意見交換を通して、指導と体罰の違いを考えるなど、体罰に関する理解を深めることができた。
- 今後は、生徒との物的・心的距離感について共通理解を図るなど本校のニーズに沿ったテーマについて研修を実施したい。また、小集団での協議など、当事者意識を高めるための研修内容と方法を工夫する必要がある。
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入学者選抜、成績処理及び進路関係書類の作成及び取扱いに係る事故防止 |
個人情報の作成や扱いについて共通理解を図り、組織的に事故を防止する |
- 12月の令和5年度入学者選抜の全体打合せにおいて、入学者選抜のマニュアルにそって、個人情報が記載された資料の取扱いや適切な管理等について、全職員で共通確認をした。
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個人情報等の管理、情報セキュリティ対策 |
個人情報管理と情報セキュリティ対策について共通理解を図り、組織的に事故を防止する |
- 4月に「個人情報等の管理と情報セキュリティ」に関する研修を実施した。「情報セキュリティポリシー」の内容や個人情報の取扱いのルール等について、全職員で確認することができた。
- 研修内容の情報量が多いため、全職員が共通理解するためには情報を精査して伝える必要がある。データ保存については、学期末のチェックリストの記入等、定期的な注意喚起を行っていく。
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人権尊重の理解と人権感覚の向上 |
人権尊重の理念を深め、人権感覚を高める |
- 7月に外部講師を招き、教職員の人権感覚を高めるために、「人権としての性教育」をテーマに研修会を実施した。講義では、具体的な実践や授業で生かせる教材などが紹介され、人権として「性」を教えることの大切さを多くの職員が学ぶことができた。事後アンケートには、実践に前向きな意見が多数見られた。
- 今後は「心と身体」の授業実践を積み重ね、本校における3年間の系統的な指導計画の作成を目指したい。
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○令和4年度不祥事ゼロプログラム全体の達成状況と令和5年度に取り組むべき課題
- 今年度の研修等の取組を通じて教職員のアンケート結果や感想から、一定の成果は得られたと考える。特に校内の教職員による、専門性を活かしたテーマで実施したミニ研修会の取組は、今後も継続していきたい。
- 引き続き、事故・不祥事防止の取組を教職員が自分事として捉え、チームで対応する意識の向上や同僚性の醸成を目指し、外部講師の積極的な活用やグループワークの実施など、効果的な事故防止会議や不祥事防止研修会の実施に努めたい。