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更新日:2023年6月5日
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5月25日(木)「緑の探究Ⅰ」の時間を使って、1年生が研究者に直接お話を聴く機会を得ました。講師は国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)の超先鋭研究開発部門 部門長の高井 研先生です。
まず前半は高井先生の研究について、有人潜水調査船「しんかい6500」での深海探査や、地球深部探査船「ちきゅう」での掘削調査などのお話を伺いました。また、研究者とはどのような生活をしているのか、また外国での研究などグローバルな活躍も多い先生が大切にしていることはユーモアであることなども含め、親しみやすいお話に生徒は親近感を持った様子でした。
後半は代表生徒7名のパネリストが先生に質問をしつつ、対話形式で進められました。プラスチックの分解性、地球の環境問題、宇宙での有機物のでき方など話題は多岐にわたりました。また、土星の衛星エンケラドゥスに水が存在することから地球外生命の可能性についての話では、生徒からその生命体がどのような形で存在する可能性があるのか、それはなぜそう言えるのかという質問が出ました。先生はそれらの質問に、エネルギー量や進化に要する時間の長さなど考慮すべき事柄を含めて丁寧に話をされていました。途中で生徒が外国でも通用するユーモアのヒントを得ようとパフォーマンスを披露する一コマもありました。
私たちの抱く「研究者」という概念を軽々と飛び越えて、普段使いの言葉で明快なお話をしてくださった高井先生。お話の中で私が一番心に残ったのは、「科学の世界では何百人を相手にしようが、証明された理論で渡り合うことができる、だから面白い」という先生のスタンスでした。
文明の利器に囲まれた便利な時代に生きている一方で、地球温暖化や、各地での紛争など世界的に不穏な、未来の予測の大変難しい困難な時代に生きる現代、問題解決につながる、探究活動に期待が募ります。本校の生徒達の研究テーマはどんな形になっていくでしょうか。自ら問いを立て、調べ、考え、解決策を見出すプロセスを通じて、世紀の大発見につながるかも知れませんね。新1年生のキラキラした瞳に明るい未来を感じた初日となりました。
4月11日 (火) 6限は,2学年のSSH学校設定科目「緑の探究Ⅱ」の初回授業を行いました。この科目では,生徒自身が見出した自由課題について,実験などで検証する探究活動を行います。今年度の2学年にあたる77期生は,緑の探究Ⅱを履修する初めての学年です。
今回の授業では,オリエンテーションとともに ”科学とは何か” についてグループで考える活動を行いました。「科学的なもの」「科学的でないもの」「○○科学と名のつく学問」について,思い浮かぶ単語をGoogle Jamboard上に記入する活動です。各クラスでは理科や数学にまつわる単語が「科学的なもの」として多く出ていた一方で,国語,社会,体育は議論の的になっていました。そこで,「○○科学と名のつく学問」を考えると,人文科学,社会科学,スポーツ科学など,文理を問わずさまざまな分野が科学にあたることが分かります。緑の探究Ⅱは,すべての教科の学びを「科学」として捉え,自由な発想で深めていく授業です。77期生はどんな探究活動を行うのでしょうか。
図. 2年G組のJamboard
3年生の「総合的な探究の時間」が4月17日(月)よりスタートしました。
今年度のタイトルは、“TQ so match!! ~Final Season~”です。
目標は、以下の①②の通りです。
①個人orグループ探究に取り組むことで、科学的探究力や協働力を高める。
②英語によるプレゼンテーションや発表要旨の作成等を通して、国際性を高めるとともに、発信力の向上を図る。
昨年度同様分野に分かれ、課題研究をさらに深めていきます。(今年は個人探究のみならず、ペアやグループを組んでもOK!)
また、最終的に日本語による発表・まとめだけではなく、英語によるポスター発表や発表要旨の作成があります!どんな探究になるのか楽しみですね~!!