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更新日:2024年11月22日

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「EUがあなたの学校にやってくる」出張授業

「EUがあなたの学校にやってくる」出張授業

 10月31日(木)に、在日フランス大使館参事官マリー・ウール氏を講師にお迎えして、1・2年生対象に出張授業を開催しました。これは駐日欧州連合(EU)代表部ならびにEU加盟国大使館の大使や外交官が、日本国内の高校37校を訪問し、EUや自身の出身国について語るという「EUがあなたの学校にやってくる」プロジェクトの一環で、全国からの応募の中から本校がそのうちの1校に選ばれました。

 出張授業の中では、EU(欧州連合)の役割や特徴、日本との関係についてだけでなく、外交官の仕事やフランスの文化についてなど、多方面にわたって英語で解説していただき、90分という時間が短く感じるほどでした。EUの青い旗に並べられた12の星の数は加盟国の数ではなくヨーロッパ諸国民の団結と調和を表していること、ユーロ通貨のコインは、片面は共通の図柄だが、もう片面は国ごとに図柄が違うことなども教えてくださり、実際に暮らしている方からの話なので、生徒は興味を持って聞いていました。

 特に、ウクライナ情勢がEUにとっても世界にとっても非常に深刻な問題であること、解決に向けてEUがしていることなどの説明の時は、生徒はEUの地図(駐日欧州連合より配付されたもの)を広げながら真剣に聞いていました。lecture

      

 

 

 

 

                                                  英語(通訳付き)で授業をするマリーさん

 質問タイムでは、「日本からの輸入品でフランスで有名なのは何か。」という生徒の質問に、「SAKE」という答えが出て、ワインの本場で日本酒が人気なことに驚きました。また、外交官の仕事で大変なことは何かと聞かれると、「家族と長期間会えないこと」だと、ご自身の経験を踏まえて率直にお話してくださいました。

 出張講義の後に開かれた希望者対象の座談会には12名の生徒が出席し、くつろいだ雰囲気の中、主に英語で話し合いました。英語も日本語も堪能なマリーさんに、「語学を上達する秘訣はなんですか。」と生徒が質問すると、「真剣に心から学ぼうとすること。」との答えが返ってきました。実はマリーさんは「ハリーポッター」シリーズの大ファンで、新刊が出る度に翻訳を待たずに原文で読み、英語が読めない弟に翻訳しながら読み聞かせているうちに、語学力が向上した、というお話でした。今は日本語を真剣に学んでいる最中だそうです。

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          生徒会長の添野さんから花束贈呈      司会の井上さんと宮口さん(2年)

 

   花束贈呈をした生徒会長の添野結さんは、「普段知ることのできない外交官の仕事やEU、フランスについて学ぶことができて、とても有意義な時間となりました。これからは日本のことだけでなく、EUやフランスについても興味をもって生活していきたいです。」と感想を話してくれました。

 外交官と生徒が直接交流する機会はめったにありません。このような貴重な機会を通じて、生徒が欧州や国際社会についての理解を深めてくれることを願います。

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     座談会では英語で質問               マリーさんを囲んで