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更新日:2024年12月25日

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校長室だより

冬季休業前全校集会校長あいさつ

はじめに

皆さん、おはようございます。いよいよ令和6年も終わりに近づいています。今年1年を振り返り、皆さんはどのような思いで過ごしてきたでしょうか?この時期は、自分の努力や成果、そして課題を振り返り、次の1年に向けた新たな目標を立てる大切な機会です。

対人関係を振り返る

さて、この1年間、学校生活の中で対人関係のトラブルが多く発生したことを受け止める必要があります。皆さんは、自分の言動が相手にどのような影響を与えるかを考えたことがあるでしょうか。私たちは多くの時間を学校という共同体の中で過ごしています。その中で、お互いを思いやり、尊重し合うことが、より良い環境をつくるために何よりも大切です。相手の気持ちを考えることは簡単ではありませんが、たとえば、自分が同じ言葉をかけられたらどう感じるか、あるいは、自分がされた行動を受けてどう思うかを少し立ち止まって考えてみてください。どんな小さな行動や言葉でも、相手を支えるものにもなれば、傷つけるものにもなることを忘れないでください。

SNS利用について

SNSの利用についても考えてみましょう。SNSは便利なツールですが、自分の発言が不特定多数の人に見られていることを忘れないでください。何気ない一言が相手を傷つけることもあります。逆に、直接伝えにくい感謝や謝罪の気持ちを伝える手段にもなります。一人ひとりが責任を持ち、正しい使い方を心がけてください。

学習について

学習の成果はいかがだったでしょうか。成績や出席状況に課題がある人もいるかもしれませんが、自分で何が必要かを見極めて取り組むことが大切です。高校は義務教育とは違い、卒業するためには日々の取組と努力が求められます。先生に言われてからではなく、自分の責任で学習に取り組んでください。

3年次生へ

3年次生の皆さん。今年は進路実現に向けて特に大変な年だったと思います。進路先が決まった方は、次のステップに向けた準備を怠らず取り組んでください。まだ決まっていない方も、焦らずに先生方と相談し、最後まで努力を続けてください。成年としての責任を自覚し、自分の行動に責任を持つことは、対人関係においても重要です。一人ひとりが自覚を持ち、周囲との関係を築いていってください。

2年次生へ

2年次生の皆さんは、来年いよいよ最上級生となります。進路決定の重要な年でもあります。しっかりと目標を定め、心構えを整えて新年度を迎えてください。今年1年を振り返り、自分の成長を感じるとともに、周囲の人々と協力し合い、良い関係を築けているかも改めて考えてみてください。

1年次生へ

1年次生の皆さんにとっては、高校生活のスタートとなる年でしたね。入学から9ヶ月が経ち、学校生活への適応も深まったことと思います。来年はさらに充実した学校生活を送るために、自分だけでなく周囲の友人や先生方との関わりを大切にしてください。困っている人に手を差し伸べるなど、小さな行動が大きな信頼につながることを忘れないでください。

冬休みに向けて

明日からは冬休みが始まります。この休みの中には、日本の伝統文化であるお正月が含まれています。家庭では大掃除や年越しの準備などに積極的に協力し、家族の一員として役割を果たしてください。また、新しい年を迎えるにあたり、落ち着いて今年1を振り返り、来年どのように過ごすか、何に力を集中するべきかを考える時間を大切にしてください。令和7年が、皆さんにとって明るく充実した年になることを願っています。それでは、充実した冬休みをお過ごしください。

令和6年12月24日

第75回日本学校農業クラブ全国大会岩手大会

10月に岩手県で行われた「日本学校農業クラブ全国大会令和6年度岩手大会」について報告させていただきます。本校より5名の生徒が参加、うち1名の生徒が優秀賞を受賞することができました。

私ですが、今年の4月より「日本学校農業クラブ連盟代表」を拝命し、全国大会主催者として大会式典であいさつをさせていただきました。私も、高校生の時に日本学校農業クラブ連盟会長を経験したことを踏まえ、日本学校農業クラブ連盟代表として、そして全国大会開催県の校長として全国の農業高校をしっかりと牽引し「日本の農業教育の振興」に努めてまいりたいと思います。

なお、来年度は農業クラブ全国大会が山梨・東京と共催で本県で行われます。神奈川県内農業高校一丸となって取り組みます。

日本学校農業クラブ連盟代表あいさつ

全国から各地よりお集りの皆さん、おはようございます。日本学校農業クラブ連盟代表、神奈川県立吉田島高等学校長の岩崎秀太と申します。第75回日本学校農業クラブ全国大会岩手大会の式典を開催するにあたりご挨拶申し上げます。

本日はご多忙の中、文部科学省文部科学戦略官今井裕一様、農林水産省東北農政局長菅家秀人様、国土交通省国土地理院院長山本悟司様、岩手県知事達増拓也様をはじめ、関連の団体の皆様など多数のご来賓の皆様なおご臨席を賜り誠にありがとうございました。

はじめに、今年1月1日に発生した能登半島地震をはじめ、全国各地で発生している豪雨等の自然災害により、お亡くなりになられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様の一日も早い復興を願い、お見舞い申し上げます。

さて、この全国大会は皆さんがこれまで培ってきた農業の学びの成果を発揮する場であり、各種発表や技術競技会そして諸会議では、各校の特色ある取組が共有され、参加者は互いに成長することで、農業の未来を担う力を培うことができたと思います。また、全国から集まった仲間たちとの交流は、皆さんにとって大変貴重なものです。異なる地域の生徒同士が互いに刺激し合い、アイディアを交わすことで、今後の各校での農業学習の更なる深化を遂げ、今後の日本の農業を豊かなものに、そして持続可能なものへと導いてもらいたいと考えています。

農業クラブは3大目標を掲げており、「科学性」「社会性」「指導性」です。これは、明日の日本の農業を担う農業高校生にとって必要な資質であることはもちろんですが、これからの社会の一員として他人とコミュニケーションを図りながら生きていくためには必要なことであると思います。農業クラブ活動を通して、自分自身が成長できるよう、様々な取組にチャレンジしてください。

ここで少し私自身の経験をお話ししたいと思います。今から37年前、第37回全国大会の奈良大会で、日本学校農業クラブ連盟会長として式典で挨拶をいたしました。当時は、牛肉やオレンジの輸入自由化が諸外国から強く迫られており、日本の農業は大きな転換点に直面していました。その中で私は、「日本の農業がこの難局を乗り越えるために、私たち一人ひとりが全力を尽くし、個性を発揮しなければならない」と呼びかけたことを今でも鮮明に覚えています。しかし、どうでしょうか。あの時の牛肉・オレンジ問題に対しても、日本の農業は結束し、課題を克服しました。現在は、新たに農業の担い手不足をはじめ、さまざまな課題に直面していますが、私はこの大会に集まった皆さんの力が、必ずその問題を解決すると信じています。農業高校で学ぶ皆さんの熱意と知識こそが、これからの日本農業を支える原動力です。こうした思いを込めて、私は先輩として皆さんにエールを送りたいと思います。皆さんが日本の農業の未来を切り拓いていくことを、心から期待しています。

結びに、この大変すばらしい本大会の開催にご尽力いただいた岩手県立盛岡農業高等学校をはじめとする岩手県連盟の皆様、関係者の皆様、運営スタッフの皆様方に心より感謝申し上げます、この大会が参加者一人ひとりにとってかけがいのない学びと成長の場となることを信じています。今後もともに切磋琢磨し、日本の農業を支える存在として頑張ってください。以上、連盟代表のあいさつとさせていただきます。

令和6年10月24日

代表あいさつ1代表あいさつ2

第72回全国高等学校家庭クラブ研究発表大会

8月1,2日に鎌倉市にある「鎌倉芸術館」で行われた「第72回全国高等学校家庭クラブ研究発表大会 神奈川大会」は、本校を事務局として数年前より準備を進めてきました。本校生活科学科生徒全員が運営スタッフとして準備から運営に携わり大活躍しました。

開会式では、実行委員長としてあいさつをさせていただきました。

神奈川大会実行委員長あいさつ

第72回全国高等学校家庭クラブ研究発表大会神奈川大会実行委員長、神奈川県立吉田島高等学校長の岩崎秀太でございます。開会式を開催するにあたり、公務ご多忙の中、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官、参事官(高等学校担当)付産業教育振興室教科調査官、国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官田邊暁子様、神奈川県副知事平田良徳様をはじめ、多くのご来賓の皆様方のご臨席を賜り誠にありがとうございます。

はじめに、今年1月1日に発生した能登半島地震をはじめ、全国各地で発生している豪雨等の自然災害により、お亡くなりになられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様の一日も早い復興を願い、お見舞い申し上げます。

さて、全国各地より「武家の古都鎌倉」にようこそお越しいただきました。心より歓迎申し上げます。神奈川県は東京の南に位置し、箱根や丹沢、湘南の海と自然豊かな自然に恵まれ、港町横浜をはじめ、東京近郊の地の利を生かした物流の拠点として、また、川崎を含めた京浜工業地帯など日本有数の工業の産業拠点として発展してきました。そして、源頼朝が幕府を開いたこの鎌倉をはじめ、湘南地域や温泉地箱根など多くの観光名所も有しており、近年のインバウンド需要も相まって、外国人をはじめ多くの皆様方が観光地として訪れております。ぜひ皆様方におかれましては、この大会を通じて神奈川県の魅力を知っていただきたいと思います。

さて、全国高等学校家庭クラブ連盟では、「創造・勤労・愛情・奉仕」の精神を活動の柱とし、生徒たちが学校における家庭科で学習した知識・技術を生かしながら問題解決能力、創造力、表現力を高めながら、家庭生活や学校、地域社会における生活の改善・充実向上を図るために様々な取組が行われ、その中でも毎年、全国各地で開催される本大会では、全国からクラブ員、成人会長、顧問教員が参加し、日頃の研究や実践活動の成果を発表するとともに、交流を通じ情報交換を行うことでクラブ員相互の意思疎通が深められ、家庭科教育を一層推進することを目的としています。

新型コロナウィルスのパンデミックから私たちは「たくましく生き抜くための対応力」の必要性を学びました。これから先の社会は予想以上に早く、大きく変化をしていくものと思われます。コロナ禍における生活も数年前には想像していなかったことが起こり、私たちの生活は大きく変わりました。あらゆる状況を的確に把握し、その変化に素早く対応するための「生きる力」を身に付けることが求められます。

本大会を通じて、「ホームプロジェクト」、「学校家庭クラブ活動」の14の研究発表が行われます。研究発表の内容を共有し、皆様の家庭科で学ぶ「生きる力」をさらに高め、より良く持続可能な社会の実現に向け、これからの生活のための糧としてください。

結びに、本大会開催にあたり多大なるご協力、ご支援を賜りました皆様方に心より感謝申し上げ、大会実行委員長のあいさつとさせていただきます。

 

令和6年8月1日

 

あいさつ1

あいさつ2

夏季休業前全校集会校長あいさつ

明日から夏季休業に入るので、生徒の皆さんにお話をします。3年次生はいよいよ就職活動やAO入試等が本格的に始まります。高校卒業後の進路ですので、気を抜かずしっかりと取り組んでください。そして、不安なことがありましたら、担任の先生方をはじめ進路指導の先生方にぜひ相談してください。2年次生の皆さんは、高校生活の折り返しを迎えようとしています。高校卒業後の進路について、この夏季休業を活かしてしっかりと考えてみてください。1年次生は入学してからこの4か月間の高校生活を振り返ってください。吉田島高校にどうして入学したのか、将来の進路を考えながらぜひ振り返りをしてみてください。学習や部活などで努力が足りなかったことや後悔することがあれば今後挽回できるよう夏季休業期間を十分に活かしてください。また、来週から黒ケ畑寮での研修が行われます。山の中での研修ですので、安全第一で、怪我のないよう取り組んでください。研修を通じて、本校の演習林を学び、森林の役割を通じて環境の大切さについて考えてみてください。

さて、本日は二つのことをお話しします。一つは、昨年もお話ししました平成28年7月26日、津久井やまゆり園において、元職員が施設に侵入し、施設の利用者男女が刺され、男女19人が死亡、男女27人が負傷する事件が発生しました。この事件は、障がい者に対する偏見や差別的思考から引き起こされたと伝えられ、障がい者やそのご家族のみならず、多くの方々に、言いようもない衝撃と不安を与えました。こういったことが繰り返されないよう「ともに生きる社会かながわ憲章」が定められました。そこには、こう書かれています。

一 私たちは、あたたかい心をもって、すべての人のいのちを大切にします

一 私たちは、誰もがその人らしく暮らすことのできる地域社会を実現します

一 私たちは、障がい者の社会への参加を妨げるあらゆる壁、いかなる偏見や差別も排除します

一 私たちは、この憲章の実現に向けて、県民総ぐるみで取り組みます

私はみんなに、偏見や差別意識を持たない、周囲の人を大切にする、優しい人になってほしいと思っています。

そしてもう一つは、前期の始業式、1年次生は入学式で話をしました、「学校は集団生活を送る場所について」改めて考えてもらいたいです。集団生活を送る中で一番大事なことは、他人とのコミュニケーシンを大切にすることです。コミュニケーションとは、お互いを認め合い、相手のよく聞き、自分の意見をしっかり伝えることです。人は決して一人では生きていけません。人とのコミュニケーションをとりながら、他人を理解していくことが生きていくための基本です。自分の考えを押し付けたり、自分勝手な行動や言動は慎まなければなりません。勝手な行動や言動が相手を傷つけ、対人関係のトラブルにも発展することがあります。一人ひとりが相手を思いやる気持ちを持ちながら学校生活を送ることが大事であると思います。そのために、私はぜひ皆さんに実践してほしいことは『相手に寄り添い、人の嫌がることをしない。そして、人の悪口や陰口をしない。そして聞かない』ことです。皆さん一人一人が相手を思いやる気持ちになってくれれば、気持ちよく学校生活が送れるはずです。ぜひ、より良いコミュニケーションを取りながら学校生活を送ってください。コロナ感染症が流行しています。本校でも感染者が出ていますので、感染対策をしっかりとって、夏休みを健康に過ごして下さい。8月26日(月曜日)の学校再開日には、皆さんの元気な顔を見たいと思います。これから暑くなると思いますが、夏休みを元気に過ごしてください。

令和6年7月19日

令和6年度入学式 式辞

令和6年度入学式 式辞

4月9日に令和9年度入学式を行いました。新入生を127名迎えました。入学式での式辞を掲載します。

樹木が一斉に芽吹いて、桜が満開となり、春の訪れを感じる季節を迎えました。本日は、新入生の保護者の皆様のご出席のもと、PTA会長山口信喜様、同窓会長小嶋吉治様、吉田島高等学校学校運営協議会の委員の皆様方のご臨席を賜り、ここに令和6年度吉田島高等学校入学式が挙行できますことに、心から感謝申し上げます。

ただいま入学を許可した127名の新入生の皆さん、そして保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。みなさんは9年間の義務教育課程を修了し、自らの意志で本校への進学を決意され、本日晴れて入学式を迎えられました。私たち吉田島高校の教職員一同、在校生一同、心より歓迎いたします。

明治40年に足柄上郡立農業補習学校として創立した本校は、今年で117目を迎えます。その間、学校名の変更や学科改編を経て、現在に至ります。これまで本校は、多くの優れた人材を輩出しており、卒業生は、農業界、教育界、実業界等、幅広い分野で活躍されています。本校の校訓についてお話しします。本校校訓は、皆さんの正面右側に大きく書かれています。右から「至誠勤労」です。この至誠勤労という言葉は、二宮尊徳の遺訓です。二宮尊徳は、江戸時代の末期にこの地足柄平野の栢山村に誕生し、各藩の財政改革に携わり、皆さんもご存じのことと思います。

至誠勤労の至誠とは「まごころ」のことであり、二宮尊徳の考え方・生き方の中心となるものです。そして、勤労とは、物事をよく観察・認識し、社会の役立つ成果を考えながら働くことを意味しています。つまり、至誠は心の状態を指し、勤労はそれが行動となって表れた状態を指すことになります。どうか皆さん、「至誠勤労」の教えのもと、本校での3年間の高校生活を過ごす中で、人間としてひと回り、ふた回りと大きく成長してください。

今日この場から、新たに高校生活をスタートするにあたり、激励を込めて、心に留めておいてほしいこと二つをお話しします。その皆さんが、今日この場から、新たに高校生活をスタートするにあたり、激励を込めて、心に留めておいてほしいことを2つお話しします。

一つ目は「凡事を徹底する」ことです。「凡」は平凡の「ぼん」、「事」は仕事の「こと」、「徹底」は徹底的に行うの「徹底」です。意味は、「誰にでもできる平凡な事を徹底して行うこと」です。例えば、「時間を守る」、「掃除をする」は平凡で日常的に行う当たり前のことです。時間を守ることは、最も基本的な人との約束、相手との約束を守ることであり、相手からの信頼を得ることにつながります。掃除をするということは、次に使う人が気持ちよく使うことができることに繋がります。そのように、日々平凡に行っている行動が、実は大切な行動であることが多いのです。誰にでもできる平凡な一つ一つのことをぜひ大切にしてもらいたいと思います。

2つ目は「挨拶をする」ことです。誰に会っても、相手が聞こえる大きさの声で挨拶をする。自ら進んで挨拶をすることは、相手に対して心を開き、自分からコミュニケーションをとろうとする気持ちを表すことにつながります。コニュニケーションとは、人が互いに意思や感情、思考を伝達し合うことです。人と人との、「意思の疎通」、「心の通い合い」ということです。挨拶をすることで「意思の疎通」、「心の通い合い」が生まれます。本校の生徒は挨拶ができます。今まであまり挨拶ができていなかった人も、今日から始めればいいと思います。皆さんもぜひ意識して誰にでもどのような場面でも、まず挨拶をしてください。「凡事を徹底する」。「挨拶をする」。この2つを心に留めておいてほしいとおもいます。

これから始まる高校の3年間は、皆さん人生の方向性を決める大切な時間になります。それぞれ具体的な目標は違うと思いますが、自分の将来の夢や希望を実現するという点では同じです。その目標に向かって努力してください。3年後に、それぞれの希望の進路を実現し、巣立っていくことを期待しています。

結びに、保護者の皆様、高校生になったお子様の姿はどうでしょうか。立派になったと、感慨ひとしおではないでしょうか。高校での3年間の生活でさらに大きく成長されると思います。保護者の皆様には、もう少しの間、お子様に力を貸していただきたいと思います。何か困ったことがあれば遠慮なく学校にご相談ください。学校と保護者の連携を密にして、お子様の学校生活、成長を教職員一丸となって支えてまいりますので、ご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

結びに、新入生のみなさんが健康で、楽しく充実した高校生活を送られることを願って、私の式辞といたします。

令和6年4月9日

神奈川県立吉田島高等学校 校長 岩崎 秀太

令和6年度前期始業式 校長あいさつ

おはようございます。始業式にあたり私からお話をさせていただきます。まず、先ほど新しく着任された先生方をご紹介しました。生徒の皆さん、1日も早く名前を覚えていただきたいと思います。また、教科担当や担任、副担任、年次団の先生方も新年度から大きく変更になっています。私を含め、全職員が皆さんの学校生活が充実したものになるよう支援しますので、安心して学校生活を送ってください。台湾で大きな地震がありました。1月には能登半島での地震もあり、私たちが住んでいるこの地でもいつ地震が起こってもおかしくないと言われています。先月、避難訓練で防災の意識を持つことの大切さを学んだと思いますが、いつ来るかわからない、明日来るかもしれない地震に備え、常に防災意識を持って行動してください。そして、いざという時のための決まりを家族と話し合っておくことも大事かと思います。

さて、今日から令和6年度が始まります。先月の修了式でもお話ししましたが、春休み中は新3年次生、新2年次生としてのスタートの準備はできましたか。改めて、今年度の目標を定めてスタートしてください。2年次生は、高校生活3年間で一番大切な時期とも言えると思います。それは、来年の進路決定の土台が今年でき上がるからです。学習、学校行事、部活動と毎日の学校生活を充実させてください。修学旅行も実施されます。ぜひ思い出深い修学旅行になるよう準備してください。3年次生は、卒業後の進路を決定し、積極的に情報収集しながらしっかり準備を行い、自己実現を図ってください。3年次生全員が希望の進路に進めるよう応援したいと思います。是非頑張ってください。また、3年次生はいよいよ今年度成年を迎えることになります。成年となると「すべての責任が持たされること」です。いままでは、保護者が皆さんに代わって物事を判断してきました。これから成人を迎えるとすべて自分で判断することになります。しかし、判断するということはすべて責任が発生します。例えば、ローンなどの契約を結ぶこともできますが、すべての返済の責任を自分で負うことになります。何かトらブルが起こったとしても、今までは保護者の方がセ金を取ってくれましたが、これからは皆さん一人一人が負うことになります。成年となるということは、大きな責任を負う立場になるということをしっかり認識してください。年度初めに改めてこのことはしっかり理解してもらいたいということをお話しします。学校は集団生活を送る場所です。教室では様々な考え方を持っている人と一緒に生活をします。その中で一番必要なことは、他人とのコミュニケーシンを大切にすることです。コミュニケーションとは、お互いを認め合い、相手のよく聞き、自分の意見をしっかり伝えることです。人は決して一人では生きていけません。人とのコミュニケーションをとりながら、他人を理解していくことが生きていくための基本であると考えます。自分の考えを押し付けたり、自分勝手な行動や言動は慎まなければなりません。勝手な行動や言動が相手を傷つけ、対人関係のトラブルにも発展することがあります。一人ひとりが相手を思いやる気持ちを持ちながら学校生活を送ることが大事であると思います。そのために、私はぜひ皆さんに実践してほしいことは『相手に寄り添い、人の嫌がることをしない。そして、人の悪口や陰口をしない。そして聞かない』ことです。皆さん一人一人が相手を思いやる気持ちになってくれれば、気持ちよく学校生活が送れるはずです。ぜひ、より良いコミュニケーションを取りながら学校生活を送ってください。

明日は入学式です。新たに1年次生を迎えます。皆さんも元気に頑張っていきましょう。

令和6年4月8日