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更新日:2024年6月11日

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入学式

第52回(令和6年度)入学式

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第51回(令和5年度)入学式

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校長あいさつ

桜の花びらが、そよ風に運ばれ、春の息吹に、心和らぐ季節となりました。 今年は、桜の開花が早く、グランドの桜の古木は残念ながら葉桜となってしましま した。しかし、皆さんのこれからの高校生活を象徴するように新緑の若葉が勢いよく 芽吹き、成長しはじめております。

ただいま入学を許可いたしました、358名の皆さん、改めまして、ご入学おめで とうございます。保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。心よ りお慶び申し上げます。担任より、呼名を受け、恥ずかしそうに返事をして立ちあが る姿を見て、高校生らしい、さわやかな印象を受けました。

この3年間は、コロナ禍で、中学校生活では、がまん、がまんの連続だったと思いま す。学校行事や部活動の大会が縮小され、本当につらく、苦しい3年間となったことで しょう。我慢して乗り切った分、今日から始まる新しい高校生活で、思いっきり、自分 のやりたいことにチャレンジしてください。 皆さんは 51 期生です。旭高校に関わるすべての方々に対し敬意をもって「旭ファミ リー」と呼ばせていただいております。今日から旭ファミリーの一員として、3 年間、 一緒に生活できることを職員一同、うれしく思います。一緒に夢の実現に向けて頑張り ましょう。

旭高校の教育方針は2つあります。1つは、「生きる力」を育むこと。「自主自律」の 校訓の元、人間教育に力を入れております。自律の律は、法律の律。自分を律すること、 要するに、自分と向き合うこと無くして自立(大人になる)はない。ということです。 もう少し具体的に言うと、うまくいかない時や思い通りにならない時に、人のせいにし たり、環境のせいにしたり、しているうちは、大人とは言えませんね。自分と向き合い、 解決する力を育んでもらいたいと思います。 もう一つは、「思いやり教育」です。「D&I コンセプト」を掲げ、共生教育の実現を 目指しております。 D はダイバシティ、(多様性)、I はインクルージョン、多様性を理解し、障がいのある 人と共に学ぶこと。要するに、国籍、性別、人種、障害がある・ないなど、人との違い は個性・特性と理解し、相手を尊重することで、本当の思いやりは育まれます。「相手 をリスペクトすること」ですね。そうすれば、いじめは存在しませんね。

入学のお祝いに1つ話を贈らせていただきます。 岡山のノートルダム清心女子大学の学長を務めた渡辺和子さんの著書「置かれた場所 で咲きなさい」という話です。タイトルの「置かれた場所で咲きなさい」とは、「置か れた場所に不平不満を持ち、他人の顔色を気にしながら、出方を見ながら幸せになった り、不幸せになったりすることは、私は環境の奴隷でしかない。と思う。人間として生まれたからには、どんなところに置かれても、そこでの環境の主人公となり、自分の花 を咲かせよう」と書かれております。 置かれた場所で咲くということは、仕方ないからあきらめるというネガティブな意味 ではありません。むしろ、どんなに困難な状況、自分の思い通りにならない場面にあっ ても自分らしさを失わずに輝くためにベストを尽くしましょう。という前向きなメッセ ージを伝えています。

渡辺さんは、さらに続けます。 「結婚しても、就職しても、子育てしても、“こんなはずじゃなかった”と思うことが 次から次に出てきます。(皆さんの中学 3 年間もそうだったと思います。)そんな時で も、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。・・・・でも、どうしても咲けない 時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、(皆さんだったら、失敗した 時、自信を無くした時ですかね)そんな時には、無理して咲かなくてもいい。その代わ りに、目に見えない地面の中で、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。(自分磨 きをすることですかね)次に咲く花がより大きく、美しいものになるために」まさにコロナ禍の中学校 3 年間ではないでしょうか。我慢しながらも、自分のできることを続け てきた結果は、これからの高校生活で大きく花咲くことと思います。 本の最後に「ほほ笑み」は財産であると次のように書かれています。

ほほ笑みは、お金を払う必要ない安いものだが、相手にとっては非常に価値を持つ。 瞬間的に消えるが、記憶には永久にとどまる。 ほほ笑みは、家庭に平和を生み出し、社会を明るく善意に満ちたものにし、2 人の 間の友情をはぐくむ。 しかも買うことができないもの。頼んでも得られないもの。 もし、あなたが誰かに期待したほほ笑みが得られないなら、不快になる代わりに、 あなたの方からほほ笑みかけてごらんなさい。 実際、ほほ笑みを忘れた人ほど、それを必要としている人はいないのだから。 マスク生活で、ほほ笑みを忘れている人はいませんか。 これからの高校生活では、最高のほほ笑みで、友達にあいさつしてください。その先 には、楽しい3年間が待っています。一人になっている人がいたら、ほほ笑み「一緒に やろう。」と。悲しんでいる人がいたら、ほほえんで一緒に悲しみを分かち合ってくだ さい。一人ではできないことも、仲間をつくれば、できることがたくさんあります。隣 を見てください。すばらしい仲間がこれだけいるではないですか。遠くの中学校から 1 人で来ている生徒も多くいると思います。私もそうでした。寂しく不安な気持ちがある 中で、救われたのは、まわりの友達の笑顔でした。自分から関わりを持つことで、一気 に輪が広がります。 それが旭ファミリーなんですね。

皆さんは、「情けは人のためならず」という言葉をご存じですか。高校生に聞くと大半の生徒は、「人に情けをかけるとその人のためにならないからよくない」と答えます。 実は、真逆の意味なんですね。「人に情け(思いやり)をかけると、めぐりめぐって、 自分のところに返ってくる」だから、人には、情けをかけなさい。(思いやりをもって 接しなさい)という言葉です。人のためではなく自分のためなんですね。 皆さんは人のため、誰かのために動くことが、できますか。こんな時代だからこそ、 自分以外の誰かのために動く、それが自分のためになる。大切なことですね。 旭高校での 3 年間で、人にやさしくできる人、本当の思いやりを持った、いい大人に なってください。

結びとなりますが、本日、晴れて旭校生になったお子様をわれわれ職員一同、精一杯 育ててまいりますが、何より、ご家庭からのご理解とご支援が重要であります。家庭と 学校が車の両輪となって、お子様の成長にかかわっていきたいと考えております。 気になることなどがあれば、そのままにせず、ご連絡いただき、速やかに対応してい くことで、3 年後、ここにいる全員が、次のステージへ旅立てるよう一緒に努力して参 りたいと考えております。保護者の皆様のご支援・ご協力のほど、どうぞよろしくお願 いいたします。 358名の皆さん、この「旭高校」で何を学び、どのような未来を描くのか、今日は そのスタートであります。よいことあれば、悪いこともあります。時には仲間に甘え、 みんなで支えあって、一緒に頑張っていきましょう。 旭高校で皆様に出会えたことを感謝し、お祝いの言葉とさせていただきます。

 令和5年 4 月 6 日 神奈川県立旭高等学校長 広瀬 邦彦

 

第50回(令和4年度)入学式

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第50回(令和4年度)

 

第49回(令和3年度)

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