上鶴間高等学校 > 在校生・保護者の方へ > 45期生卒業式
更新日:2024年3月4日
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2024年3月1日(金曜日)
●学校長式辞(全文)
ただ今、卒業証書をお渡ししました 卒業生の皆さんに、心からお祝いを申し上げます。みなさん、ご卒業おめでとうございます。
そして、本日ご出席の保護者の皆さま、これまでお子さまを いつくしみ育ててこられた保護者の方々の思いもひとしおかと拝察いたします。お子様のご卒業、おめでとうございます。
また、本日はご多用中にもかかわらず、PTA会長 本間様、同窓会会長 荒木様をはじめ、多くのご来賓の方々のご臨席も賜り、誠にありがとうございます。
ここ数年、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、卒業式や入学式の開催方法について、ご出席いただく方への人数制限など、ご協力をお願いすることが多くございました。この卒業式では、座席数の関係により、各ご家庭でご出席いただける人数について上限を設けさせていただきましたが、保護者の皆さまや、多くのご来賓の皆さまをお招きして、卒業生の皆さんの新たな門出をお祝いする運びとなりました。とても喜ばしく思います。
さて、卒業生の皆さん。皆さんが中学から高校にかけて在学した、令和2年から令和5年は、感染症対策に明け暮れた、これまでにない激動、と言ってもよい期間でした。臨時休校やオンライン授業など、だれもが経験したことのない対応や、新しい生活様式の取組など、様々な感染症対策を取りながら生活をしてきました。しかし、皆さんは、コロナ禍における様々な変化や制約などに柔軟に対応して、学習や部活動においても一生懸命取り組むなど、本校生らしい学校生活を全うしてくれました。皆さんは、コロナ禍の中で中学高校生活を送り、新型コロナウイルス感染症を乗り越えた世代として、これから先、記憶されることと思います。
皆さんは本日、めでたく卒業の日を迎え、「高校生」というステージから次のステージへと歩みを進めていきます。上級学校へ進学し、より専門的な勉強をする人。就職して社会人となり、経済的にも精神的にも自立する人 など。歩みを進める道は様々ですが、未知の世界に対する不安と緊張、そして自分で道を切り拓いていくという高揚感に包まれていることでしょう。
皆さんには、これからの生活で、これまでの出会い以上に、様々な人々との出会いがあると思います。その中で意識してほしいことは、本校の「学校教育目標」にも掲げられている「共生社会の実現」というキーフレーズです。きょうは卒業していく皆さんに、「共生社会の実現」にかかわりが深い、「他者理解」についてお話しします。
皆さんが、会社勤めをしているとしましょう。ある朝、通勤途中で電車が遅延して、あなたは会社の大事な会議に遅刻したとします。このとき、あなたは遅刻の原因は何だと考えますか。
当然、遅刻の原因は「電車の遅延があったから」と考えるでしょう。ここで、遅刻したのが自分ではなく、会社の同僚、つまり他人だとしたらどうでしょう。大事な会議に遅刻した人に対して「だらしない人だな」とか「もう少し早く家を出ればいいのに」といった考えが浮かぶのではないでしょうか。
人は誰しも、自分の行動については自分の周辺に原因があると考え、反対に、他人の行動については他人の内側に原因があると考える傾向があります。すごく簡単に言うと、「自分の失敗はまわりのせい、他人の失敗は実力のせい」と考えがち ということになります。自分が「行為者」である場合と、自分が「観察者」として他人の行動を見る場合とで、原因のとらえ方・考え方が異なることから、心理学では、「行為者-観察者バイアス」と呼ばれています。
「行為者-観察者バイアス」には、様々な原因が考えられます。例えば、自分が行為者の場合と観察者の場合とでは、持っている情報量に大きな違いがあることが挙げられます。自分が遅刻した本人である場合には、遅刻に至った経緯や状況が細かくわかっています。しかし、自分が観察者として他人を見た場合には、他人が遅刻に至った経緯や状況が細かくはわかりません。そのため、他人の性格や能力といったその人の内側にも原因があると判断してしまうと考えられています。
実は、「行為者-観察者バイアス」は、程度の差はあれ誰にでもあるものです。そしてこのバイアス自体を無くすことは難しいことなのです。そこで大事なことは、「自分の考えにはこういった傾向がある」ことを理解して、他人の行動を見る必要があるということです。
これから出会う様々な人々との「他者理解」を深めるため、皆さんそれぞれが自分自身に「行為者-観察者バイアス」が作用していることを認識して、理解して、先入観や偏見にとらわれず、お互いが理解し合える「共生社会」の担い手として大いに活躍してほしいと思います。
保護者の皆さま。お子さまのご卒業、誠におめでとうございます。上鶴間高校での3年間の高校生活を経て、お子さまは心身ともにたくましく、頼もしい大人へと成長されました。どうかお子さまの輝ける前途を温かく見守り、時には励まし、これからも支えていただきますよう、お願いいたします。皆さま方には、本校の教育活動推進のために、温かいご支援と多大なるご協力を賜りましたことを、この場をお借りして、教職員を代表して、心から厚くお礼を申し上げます。お子さまは卒業されますが、今後も引き続き、お力添えのほど、よろしくお願いいたします。
結びに、280名の卒業生の皆さん一人ひとりが、それぞれの世界に向けて力強く旅立ち、その前途が洋々たることを願って、式辞といたします。
45期生最後の球技大会が行われました。
45期生最後の校外行事は天気に恵まれとてもよい思い出になりました。
大学や専門学校の講師をお招きして、進路についての話をしていただきました。
大学や専門学校の講師をお招きして、模擬授業を行っていただきました。
●1日目(羽田空港出発・平和学習・入村式)
●3日目(離村式・美ら海水族館見学・コース別体験学習・ホテル到着)
●4日目(ホテル出発・国際通り見学・那覇空港出発)
●羽田空港第2ターミナル集合
修学旅行の事前練習として
●四季劇場「春」
ミュージカル「アナと雪の女王」鑑賞
上鶴間高校では2年次に芸術鑑賞を行っています。