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更新日:2024年5月2日

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川崎北高等学校 校長挨拶

  令和5年に創立50周年を迎えた本校は、地域のご支援を受けながら、「国際社会、地域の社会の中でリーダーシップをとり、他者のために自分をいかす人」を育ててきました。時代環境が変遷する中でも、「自分の心と身体を大切にするとともに、他者を理解し思いやる人を育てる」ことを軸として、歴史を積み重ねています。

 神奈川県の「インクルーシブ教育実践推進校」として、共生社会の実現をめざし、「すべての生徒が共に学び相互理解を深める教育」を進めています。ユニバーサルデザインの視点を取り入れ、誰もが学びやすい、わかりやすいことを大事にした教育活動を行っています。言語能力、情報活用能力、国際理解を育む学習活動を充実させながら、主体的・対話的で深い学びを実践しています。

 グローバル化・ICT化が進む世界は、ますます多様化しています。コロナ後の新しい日常、気候変動などの地球環境問題や、SDGsが掲げる17の目標への挑戦など、変化も多様で、次元飛躍的です。世界の未来を担う生徒たちには、それらに対応する資質が求められています。自分とは異なる意見や様々な考え方をもつ他者を理解し、尊重し、つながっていくことができる行動力、ことばにならない思いを聴き取っていく、深く広い内面性を育むことが大切です。インクルーシブ教育は、そのような、多様性を認め合う力を育むことができると可能すると考えています。

 生徒一人ひとりは、学校生活の中で互いの関わりを通して開花していきます。他者のもつ良さに感心したり競い合ったりしながら、自分の良さを発見し、それを伸ばしていきます。温かな信頼関係に支えられた関わりの中で、課題を発見し、解決を図っていきます。かけがえのない生徒一人ひとりがもつ可能性をひきだす学校でありたいと思います。

 そして、その生徒たちが、よりよい社会の作り手になっていくことを願います。

 校長 石井 晴絵