更新日:2025年10月2日
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皆さんお久しぶりです。はじめましての人はよろしくお願いします。
7月まで大磯高校で地理歴史科の先生をしていた、井上渚沙です。
8月から、夫の仕事の都合でアメリカのボストンという街に来ています。
皆さんに、海外のことに少しでも触れてほしいと思い、このページを作ってもらいました。
今回は第1回なので、ボストンの地理と歴史を簡単に紹介します。
アメリカについて、皆さんはどれくらい知っているでしょうか?
GDPが世界一、面積が大きい、トランプ大統領、独立戦争、とうもろこし…などでしょうか?
アメリカは50の州で構成される連邦共和国です。
ボストンは、マサチューセッツ州の州都です。地図上の赤色がマサチューセッツ州です。とても小さいですが、「アメリカ」の中でも最も長い歴史を持ちます。
Q右の写真は現在のアメリカの国旗と何が違うでしょう?
これは独立当時の国旗です。星の数に注目してみましょう。
現在の国旗には50州を表す星が50個描かれていますが、当時は13州しかなかったため、星も13個でした。
アメリカの歴史は、1630年にイギリスからの最初の入植者「ピルグリムファーザーズ」が到着したことに始まります。彼らが最初に築いた植民地がマサチューセッツ州です。その後、植民地は東海岸一帯へ拡大し発展しましたが、やがてイギリスの重税に耐えかねた人々は独立を求めて立ち上がりました。これが独立戦争です。「Live free or die(自由か死か)」はその象徴的な標語です。
ボストンは、独立戦争の契機となった「ボストン茶会事件(Boston Tea Party)」の舞台となった都市です。イギリスから輸入された紅茶を海に投げ捨て、課税に抗議した事件でした。(今は観光地化しており、4ドルで紅茶の飲み放題ができる博物館もあります。)
また、ボストンには今も独立戦争に関連する史跡や建物が数多く残されています。それらを結んだ観光ルートが「フリーダム・トレイル(Freedom Trail)」で、当時の衣装を身に着けたガイドが案内してくれます。週末には多くの観光客でにぎわいます。
さて、今回はボストンがどこにあり、どんな歴史を持つのかを簡単に紹介しました。
次回はボストンの日常について話したいと思います。また会いましょう。
(2025年9月8日 井上渚沙)