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本日は、一学期の終業式日。体育館の暑さ等を考慮し、校内放送により実施しました。
また、7月20日から26日の1週間は、神奈川県が「ともに生きる社会かながわ推進週間」に定めております。そこで、今回は終業式での私が「校長より」でお話しした内容を、ご紹介します。
① 今学期の振り返り
皆さん、改めましておはようございます。
今日は1学期終業式。今年度も早最初の4カ月が終わろうとしています。この1学期間の学習の成果について、皆さんはどのように捉えていますか? いよいよ行動を起こす時が目前に迫ってきている3年生はもとより、2年生、1年生も、様々な行事の中で、「自分の進路」について、考えを深めているでしょうか? 遠足、体育祭、球技大会…と続く学校行事の中で、皆さんの中に「住高生らしさ」は育ってきていますか?
私が常々皆さんにお伝えしている「もっと住吉!」。
皆さんそれぞれが、思い思いに考え、選択して、選ばれて手にした「今の自分」を、これらの活動の中でもっともっと伸ばし、それぞれの望む、それぞれにふさわしい未来に向かって、歩んでいってほしいと、強く望みます。学校としても、そんな溌剌と、力強く歩んでいっている皆さんの姿こそが、誇りであります。住吉高校が今までの47年間同様、これから10年先も選ばれる学校であり続けるために、私も「もっと」住吉に学ぶ皆さんが伸び行くように、努力していこうと考えます。これからもよろしくお願いします。
② 豊かな協調性を育むこと
さて、昨日今日、校門で私にあった人たちは、いつもと違う何かに気づいてくれましたでしょうか? そう。私はいつものワイシャツ姿ではなくTシャツ姿でした。このTシャツ。胸になんて書いてあったか、わかりますか?
「ともに生きる」
と書いてありました。この書は、金沢翔子さんの揮毫によるものです。ダウン症として生まれた金沢さんは、たぐいまれな書道の技で、優れた作品を世に送り出している方です。
7月20日から26日までの1週間を、神奈川県は「ともに生きる社会かながわ推進週間」としています。これは、平成28年7月26日に、神奈川県の「津久井やまゆり園」で起きた想像を絶する事件をきっかけとして制定されました。かつてこの施設の職員であった犯人は、自己の勝手な価値観を振りかざし、19人もの尊い命を奪っていきました。
この事件にもあるように、どのような者の、どのような考え方も「他者の存在否定」を正当化する理由にはならないはずです。このようなことって、戦争とかでも同じですよね。私たちの身近にある「争い」「いじめ」「人間関係のもつれ」のきっかけも同じかもしれません。
「命を奪われるその瞬間」の19人の思いは如何ばかりだったでしょう…
残念ながら実際の社会では、自分の思いが先行して、他者を傷つける事象が散見されます。
なので、もう一度、皆さんに伝えます。
「自分を大切にすること」と「人を思うこと」
今の時代、とかく前者が前のめりで、もちろん、そのことそのものは決して悪くないし、多様性が重要となる世の中においては、まずは「自分が何者であるか」に正直であるべきだとは、思います。でも、それと同じくらい、「人を思うこと」ができることで、そのバランスが取れてこそ、私達の社会は、豊かに、そして互いに共生し合えるものとなる。私は信じています。
「理解する」とか「深く考える」ことは、一定の手間がかかります。昨今の世の中では、時間も手間も少ないことが好まれるようですが、この「手間」を大切にすることで得られるものって、きっと多い。「差別」とか「偏見」、排除的な「いじめ」といったものは、自分と違う何かに対して行われますが、それをしなければ自分たちの生活がどうにかなってしまう…といったものではないことは、少し考えればわかります。よく考えてみると、「種の保存」とか「命を守る」などのためでなく、他者を傷つける存在って、もしかしたら地球上で人間だけなのではないでしょうか?
そんな「進化」は、いかにも悲しいと思いませんか?
明日からの夏休み。ぜひ、皆さんには自分を大切にしてほしいと思います。そしてそれと同じくらいに、「周りを大切にする・尊重する」という力も育ててきてください。住吉高校は、部活や行事。その他の様々な活動の中で「逞しい個」を育むことに長けた学校です。そして、互いを尊重し、高めあう「豊かな協調性」を育む学び舎として、最適な空間でもあると私は思います。
8月27日の始業式。その二つの力を携えて登校してくる皆さんを、お待ちしています。
(追記)
この終業式後、校内を歩いていると、生徒たちが「あ、さっき言ってたTシャツだ!」と言葉をかけてくれました。住高生のこの「感受性」に私たちの未来を託してみたいと思います…
2026年7月23日
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