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更新日:2023年1月10日

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第2回学校運営協議会開催報告

本校の学校運営協議会を次のように開催した。

名称

神奈川県立横浜ひなたやま支援学校第2回学校運営協議会

開催日時

令和4年10月25日(火曜日)9時30分~12時00分

開催場所

神奈川県立横浜ひなたやま支援学校ふれあいルーム

出席者

学校運営協議会委員6名校事務局6名

次回予定日

令和5年2月21日(火曜日)9時30分~12時00分

問合せ先

横浜ひなたやま支援学校副校大磯美保

電話045-300-5611FAX045-303-2330

議題

令和4年度学校運営協議会

  • 第2回会議についての確認

地域防災部会

  • 秋季防災訓練の報告と今後の予定について

学校評価部会

  • 令和4年度学校評価報告書(中間評価)について
  • 令和4年度不祥事ゼロプログラム(中間検証)について

切れ目ない支援部会

  • 共生社会の実現に向けた取組について

審議(会議)経過

【学校運営協議会】

会長挨拶

始めに、少しあいさつにはふさわしくないかもしれないが、話題を提供させていただきたい。日本は、2006年国連総会で採択された「障害者の権利条約」を、2014年2月に発効させ、その締約国となっている。その条約の中身に対する国としての取り組み状況への、国連の障害者権利委員会の審査が、本年8月22日、23日に行われ、9月9日公表された。

日本語訳でA4、18頁の文書の「勧告」事項から、毎日新聞は、1「教育」の分野で、特別支援教育の「分離教育」機能を懸念、対して、「インクルーシブ教育」に関する国の行動計画の作成の要請、2「人の自由と安全」分野では、精神科治療の「強制入院」による自由剥奪を認める法的規定の廃止要請など、3「自立した生活と地域社会への参加」の項目では、障害者、障害児の入所施設での暮らしが継続されていることへの懸念と予算的な要請などがあったことを伝えていた。

また、2016年津久井やまゆり園での殺傷事件への言及もあったこともふれられていた。われわれが日常行っている、まさにこの分野が、課題として取り上げられているわけだ。要請や懸念の中身の検討や分析は別に行われるべきだが、まずは、国連人権委員会レベルで、われわれの実践は注目されているともいえるわけで、いっそう身を引き締めて、支援の方向性のたえざる確認と検証、支援の質と的確性のレベル・アップへの努力を進めなければと、思いを新たにさせられるものなので、この話題をお伝えした。

副会長(校長)挨拶

学校は、先週実習が終わった。2年生は2週間受注作業を行った。1年生は、学校で設定した作業を1週間行った。子どもたちが仲間と一緒に頑張れた自分を認める部分と、社会貢献しているという実感を持ってもらえたと思う。3年の進路先を決める実習に活かされる。職員も色々な課題を見つけた。

それを次回に活かしていく。

来年の4月に、「県当事者目線の障害福祉推進条例」が施行されるが、とても簡単な分かりやすい形(分かりやすい版)を公表した。合理的な配慮については、「障害のある人が生活しづらいことや困ったことがあるときに、周りの人が工夫して生活しやすくすること」といった解説文もついた。

今日は見学を復活したので、子どもの様子を見てもらいたい。

【地域防災部会】

秋季防災訓練の報告と今後の予定について

9月4日に3年ぶりに秋の防災訓練を行った。一般の方の参加はなし。学校から5名の教員が参加した。

  • 収容訓練。新型コロナ感染症もあるため、テント等使用している。なるべく接触を避けられる工夫をしている。
  • 照明訓練。ガス式やガソリンで動く発電機がある。
  • トイレ組み立て訓練、通水訓練。学校のトイレが使えない時、マンホールに直接つなぎ、プールの水を使って、流す。
  • ペット同行訓練。ペット同行のトラブルが増えているため、初めて行った。

今まで手付かずだったが、とりあえず連れてきてもらい、6~7頭が参加。

大型犬が多く、想定した場所では無理だったので今後検討する。

生徒がいる時に発災すると、対応が全く変わってくる。神戸の時は生徒がいない時、東北の時は生徒がいる時間帯だった。大規模災害の時は、この学校はなかった。その時、ひなたやま地区は計画停電もなく、皿一枚割れなかったと聞いている。比較的地盤が固い地域。いつ発生するか分からない。水害については、比較的問題ない地域。これからも学校と協力していく。

今後、11月13日(日曜日)応急給水訓練。学校の地下に大きなタンクが埋まっている。通常は、外から水が入り学校で使用する水となるが、地震があって振動が伝わると自動的にタンクとなる。3年ぶりに井戸のポンプを使って水を汲みだす訓練。1月17日、冬に夜、訓練をする。2年ぶりに寒さと暗さを体験する。

意見・質問

<委員>

プールの水は、はまっこトイレ5台で、どれくらい(何人分、何時間分)賄えるのか?ここは緑地一帯が広域避難場所になっているため、どれだけの人が集まるか不明。車での避難者もいる。プールは、雨水がたまり、補修点検していない状態。プールの底は汚れている。災害時、正常に使えるのか課題である。南瀬谷小学校は、使われているプールのため、水がきれい。ひなたやまは、一番人が集まってくる場所。横浜市の避難場所が遠いため、近い場所に避難する可能性が高い。地盤は一番丈夫。できるだけマイナス部分を削除して対策を取ってほしい。

<司会>

プールの状況については、調査が必要かもしれない。

<委員>

水質、量はどうか?

<委員>

プールが使われていれば問題ないが、使われていないため、災害時に使えるかどうかも分からない。上澄みを使うことになるため、半分くらい使えるのではと思っている。

【校舎内見学】

【学校評価部会】

令和4年度学校評価報告書(中間評価)について

各グループより、パワーポイントを使用して中間評価の取り組みと、課題、方策について説明。

〇教務グループ

  • 主体的、対話的で深い学びのチェックシートについて
  • 個別教育計画新書式について
  • ライフスキルチェックシートについて

〇総務管理グループ

  • 防災教育と職員研修について
  • 地域の防災訓練への参加について

〇連携支援グループ

  • 教職員研修会から進路指導に活かせるものとしてメモを使用
  • 情報共有と発信について
  • 地域との交流について(パン販売、作品展示交流)
  • 教育相談の取り組みについて(高校のニーズの吸い上げ)

〇教育推進グループ

  • 政治参加教育(模擬投票の実施)、自己選択、自己決定場面の設定
  • 人権研修(性教育)について

意見・質問

<委員>

2年生で実習に来ている生徒については、職場の先輩が先生役をしてくれている。3年生の春の就職で最後ではなく、これからずっと続けていくことが大切との話があった。何のために仕事をするのか、お金を稼ぐのかについて答えられない生徒さんが多い。長く働くためにはモチベーションが大切。

メモ帳の活用がとても大事。メモをとる習慣がある人とない人の差が歴然とある。会社で、メモを1冊渡すと、習慣がない人は、時系列的にひたすらメモを取ってしまうため、後から見て必要なことを探せない。メモの取り方やまとめ方、色を付けるなどの工夫をすることが必要。

性教育について。どういう教育をしたのか?

<事務局>

生徒、学年の実態によるので、内容は様々。2年生では人形を使った性教育を実施し、赤ちゃんがどう成長していくのかについて扱った。

<委員>

異性に関する興味があるがコントロールができない方が多い。できれば情報を共有したい。

<司会>

次回、他校などの事例もあれば、聞きたい。新しい個別教育計画は、保護者としてどう受け取っているか?

<委員>

自分の子供の場合、同世代の子どもとの関りは苦手だが、先生やデイサービスの方とはうまくやれている。同世代、生徒同士のコミュニケーションの取り方について、個別教育計画で課題とし、学校で力をつけてもらえることはありがたい。

PC検定、漢字検定にチャレンジさせたい。これまで定期的な試験など、テストにチャレンジする経験がなかった。清掃技能検定があり、受かった時に先生たちから褒められ、本人の自信につながった。いろいろな指摘を受けて成長してほしい。

<委員>

(コミュニケーションの課題に関しては)ゲームとアニメは会話の糸口になる。メモは、社員もみんな取り、時系列で書いているので、それを自分用にまとめ、清書する。

不祥事ゼロプログラム中間検証

  • 自己点検シートをもとに、全職員と面談
  • ミニ研修会
  • 点検資料を全職員に配布回収し意識の向上
  • 情報セキュリティ研修
  • わいせつセクハラ防止研修会
  • 人権尊重の機会、包括的な性教育
  • 体罰、不適切な指導の防止、当事者意識の向上

意見・質問

特になし

【切れ目ない支援部会】

共生社会の実現に向けた取組について

学習指導要領の改訂を受け、職員会議で「社会に開かれた教育課程の編制・実施を目指すこと」を校長より説明した。

今後、地域との連携を図る実践を積み重ねていきたい。その時に大切にしたい点などを助言いただきたい。

<司会>

地域との関わり、地域の人的資源の活用についてアイデアを出してほしい。パン販売の状況について、もう一度説明をいただきたい。

<事務局>

天候にもよるが、多くの人に御利用いただいている。コロナ対策を取りながら安全に行っている。生徒が実際に人との関わりを持つことで意欲につながっている。今後も活躍の場を作っていきたい。

意見

<委員>

パンについては資料が配られているので、どれくらい集まっているかはわからないが、地域の人は参加していると思う。コロナがあって、3年間学校と地域との関りがない。コロナが明ければ状況も変わってくると思う。

<委員>

社会教育、生涯教育に関わっているが、特別支援学校の生徒は、地域に戻った時に地域とどう関わっているのか。

<事務局>

兄弟がいれば、兄弟の学校の行事や子ども会に参加することがある。

<委員>

コミュニケーションを取りながら、色々な経験を積み重ねることが大切だと思う。学校だけでなく、色々な場面でできたらよい。障害のある方と関わることは少ないが、学校教育以外の場面の方が圧倒的に多い。先が長いので、少しずつでも続けられると良い。

<委員>

自分の好きなことでつながりがもてるとよい。

<委員>

初対面の人に弱い方が多い。新しい仕事を、みんなで分担してやることで、成長していきたい気持ちが持てた。初めてだと難しいが、「おあしす」をスタートに自分の気持ちを発信することの大切さを身に付けさせたい。

<校長>

学校としては、教育計画の中で、地域とどうやって関わっていくかが重要であると思っている。地域の方にこの学校が何を目指しているのかが、きちんと伝わっているかがわからない。もっと地域にアピールする機会を考えなければいけないと思っている。

この学校がここに存在する意義も含めて、地域の人に知ってもらう。逆に、地域の人がどんなニーズをもってこの学校見ているのか。防災はお話しいただいているが、それ以外でも、ニーズはあると思う。それをどう捉えていくか。それがわからないと地域との関りは深まらない。来年度に向けていろいろと模索しているところである。

<委員>

以前、学校を地域に開放しようとする動きがあったが、大阪の事件があってから、管理や安全が重視され、校門も閉めるようになった。併せてコロナの影響で、校長が今言ったようなことができなくなっている。

<司会>

小学生に来てもらう話もあったが、コロナで中断した。

<委員>

囲碁、将棋を生徒とやるなど、交流の仕方は色々あると思うが、現在はコロナで難しい。

<校長>

学校と地域の思いだけではできないことはあるが、アイデアだけは出していきたいと思っている。

【事務連絡】

<司会>

第3回学校運営協議会は、2月21日(火曜日)9時30分~12時を予定している。

報告書案がまとまったら、委員の皆様に送付する、一読いただき不都合があれば連絡をいただきたい。

<校長>

本日いただいた話をもとに、総括教諭と具体的に進めていく。プールについては宿題をいただいた。

以上

 

R4第2回学校運営協議会開催報告(PDF:346KB)

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