更新日:2020年10月27日

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部長日記

三送会(2020年10月25日)

例年、夏に三年生が引退したタイミングで、監督、部長、全学年の保護者、OB会幹部が集まって三年生の保護者の皆様をねぎらう会(保護者会主催)を行っています。

今年は会食しながらそういった席を設けることが難しい情勢の中、保護者会の方々がいろいろ工夫してくださり、学校のみらい館で三年生の保護者の皆様にお話を伺う形で行われました。

私ども教員は見返りを求めて仕事をしているわけではありませんが、保護者の皆様のお言葉の中で我々に対する感謝の言葉もいただき、時間をかけて部員と向き合ってきたことを認めていただけたこと、うれしく思いました。

一方で我々教員からも保護者の皆様に三年間のサポートに対する感謝を述べ、OB会の方からも感謝の言葉がありました。

感謝の気持ちを言葉で表すこと。

当たり前ですが、疎かにしてはいけないことです。

そして、お互いがうわべでなく、心から述べる感謝の言葉には、これまでの頑張りを認めてもらえたうれしさと、今後の活力につながる力があると改めて実感しました。

タイムの取り方(2020年10月12日)

監督の意向で、ここ最近は守備時のタイムのタイミングやポジショニングは指導者が指示せず、選手たちが自分で考えて実行する方針をとっている。

「こうした方が良かったのでは?」と感じた時や選手の意図を聞きたい時は、後で話し合って確認するが、その成果もあってか、選手たちが意図を持ってタイムやポジショニングの判断をできるようになってきた。

11日の練習試合でも、三塁手で出場したHや捕手で出場したSが良いタイミングで投手の所へ行っていた。攻守交代でベンチに戻ってきた際に先発した投手のYが「H、タイムとってくれてありがとな」と声をかけていたのが印象的だった。

自分も出場していてプレーをしながら、でも一喜一憂せず客観的に状況を考えてタイムをとれる。大事な力が身に付いてきた。

後片付け(2020年9月30日)

自分が使ったものは片づける。当たり前のことを当たり前にできるように。

大人でも、ホワイトボードを借りて、書いた字を消さずに元の場所に戻すだけの人がいる。

「借りている」意識がないからそうなるのではないか。

「他の人も使う」意識がないからそうなるのではないか。

自分が素振りして荒れた足場をならすのに5分もかからない。

ティー打撃をやって次のメニューに移る時、ボールを集めるだけで「後片付け」は終わりか?

次の人が使うことを考えたら、足場もならしてきれいな状態に戻しておくべきではないか。

意識の問題は、変えようと思えば変えられる。

自分で考える力(2020年9月23日)

ただの指示待ち人間ではいけない。考えても、考えても分からないときは聞きに来れば良いが、自分で考えてやってみることも大事。

遅刻してきた人間を笑ってイジるような集団ではいけない。当たり前のことが当たり前にできる集団になろう。

自分のポジションの整備が必要か、水をまく必要があるか、それぞれが自分の持ち場を特に気にするようになってほしい。

ポジショニングは、どこかを詰めればどこかは広がるもの。どっちを優先するか。セオリーだけでなく、ときには自分の勘によって判断することも大事。無難に「定位置」で守っているだけではおもしろくない。野球は様々な「選択」ができるところに魅力がある。

73期生チームお疲れさまでした(2020年8月31日)

コロナ禍に見舞われ、予期せぬ高校野球生活の最後となってしまった73期生チームでしたが、お互いがお互いを支え合う、良いチームだったと思います。

最後のミーティングでの監督の姿からも、心から君たちに「勝たせてあげたかった」と思っていたことが伝わったのではないでしょうか。

このつらい夏を迎えた高校球児は全国にたくさんいて、それぞれが今後の人生でそれぞれこの経験を生かしていくと思います。その中でも、翠嵐生であるきみたちは、きっと周囲に影響を与える立場として社会に出ていく人が多いと思います。自分だけでなく、ぜひ周囲にもこの経験を伝えられる、生かせるような大人になってください。

1S…最後の投球は圧巻でした。代えようと思っても何度も復活した。チームに貢献できる投手になりました。

2M…いっぱい泣いたね。その分、成長もできたかな。野球に取り組む姿勢、良かったよ。

3F…とにかく四番初戦のHRがうれしかった。周囲に注意できるところも魅力でした。

4E…一年時のベンチ入りから、Eの「声掛け」が徹底してチームの助けになっていました。

5A…正直レギュラーになれるとは思わなかった。よく努力して、成長しました。

6O…実は緊張しやすかったとは。普段は周囲に見せず、よくがんばっていたのですね。

7I…最後の話、面白かった。やはり野球に対する熱い思いはチーム一かもね。

8Y…悔しさは人を大きく成長します。きみがすばらしい選手だと、皆知っています。

9S…頼れる主将でした。自分の言葉で周囲を引っ張る力。今後も期待しています。

10H…ケガに泣かされて悔しい日々だったろうが、秋の活躍、礼儀正しさ、気配りは一番です。

H…本当に献身的によく働いてくれました。仕事の正確さ、気がきくところなど、歴代でもトップクラスでした(怒られるかな?)。

I…誰よりも「仲間」を意識できたかもしれないね。賢いからきっと今後に生きるでしょう。

監督へプレゼント(2020年7月12日)

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久しぶりの休日練習で紅白戦を実施した後、3月に結婚した監督に対して、部員と保護者会からサプライズプレゼントがありました。

今年は校内業務も多数抱えている多忙な監督ですが、それでも毎日グラウンドに顔を出していて、部長の私は頭が下がるばかりです。

選手にもその思いが伝わっていて、わざわざおこづかいを使ってこのようなプレゼントをくれたのではないでしょうか。

3年生と一緒に野球ができる期間は残り少ないですが、監督と選手の絆がより深まる、ほっこりしたワンシーンでした。

部員へプレゼント(2020年7月8日)

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ようやく部活動が段階的に再開されることになった今週、洗顔料等で有名なある企業から野球部員あてにオールインワンシャンプーの試供品プレゼントがありました。

暗い話題が多い中ですが、このようなお気遣いに、選手たちも笑顔になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

髪から身体までこれ一本で洗えるすぐれものだそうで、浴室もスッキリしますね。坊主頭には特に良いでしょうか。

神奈川県、代替大会の開催決定(2020年6月16日)

新型コロナウイルスの影響により第102回全国高等学校野球選手権大会は中止になってしまいましたが、神奈川県では代替大会となる「令和2年度 神奈川県高等学校野球大会」が開催される運びとなりました。

全国でも屈指の校数を誇る神奈川県で、注目度も高い中、決定に至るまで熟慮を重ねていただいた神奈川県高野連理事の先生方には、感謝に堪えません。

今のところ、時期は8月1日~23日、参加校の都合を調整して開催される予定です。トーナメント方式に参加するか、一試合のみの交流戦のような形で参加するか、はたまた参加しないかの選択は各校に委ねられており、本校でも3年生の意向を確認しながら決定する予定です。

 

保護者の入場も認めない無観客での開催予定で、これまでチーム、部員を支えてくださった保護者の方々にとっては無念だというお気持ちもあるでしょうが、ご理解いただけると幸いです。

個人的には、「保護者」という線引きの難しさや、感染拡大を避けながらもなんとか部員に機会を与えたいという高野連の苦渋の決断なのだと想像しています。

 

最後に、ネットニュースで拝見した、神奈川県高野連栗原専務理事の、野球部員へのメッセージを紹介します。

「機会を奪われている他の競技もある。機会を与えられることを、重く受け止めて欲しい。我々も感染対策を取っていくが、生徒自ら対策を取り、日常生活から気を引き締めて臨んで欲しい。(大会は)無条件に与えられるものではなく、いろんな方の理解、協力があって、ここまで運んでいる。」

「8月なので、生徒の予定がある。自分の意思を大切にして欲しい。本当は勉強したいという生徒もいるでしょう。自らの意思を持って、出場する生徒は出場して欲しいし、出場しない生徒がいても、周りは尊重して欲しい」

OB・OGの方々よりメッセージ(2020年6月5日)

横浜翠嵐高校野球部OB・OGの方々よりメッセージをいただきました。

「野球部へのメッセージ」のページに掲載していますのでご確認ください。

つらい気持ちでいるだろう部員に、かける言葉を見つけることは非常に難しいですが、「後輩」というつながりだけでこれほど気にかけ、言葉をかけてくださる存在がいること、忘れてはいけません。

そして現役部員諸君には、そういう先輩方のようになっていってほしいと思います。

休校期間中(2020年4月14日)

新型コロナウイルスの影響による休校が続いています。3月2日から始まったこの休校は、今の段階で5月6日までとされています。

生徒にはすでに今年度の翠翔祭(文化祭)の中止が伝えられましたし、野球部としては夏の選手権大会もどうなるのか、まだ予断を許さない状況です。

他の部に目を向けると、すでに3年生の引退のタイミングがなくなってしまったところもあります。最後の演奏会、最後の大会など、これまでがんばってきたすべてをぶつける場所が、なくなってしまった。

僕が昨年度卒業させた生徒で、努力を重ねて志望校に合格した人も、いまだに憧れのキャンパスを自由に歩くことはできていません。希望に胸膨らむ大学1年生の春を、彼らは自宅で過ごしているのでしょう。

 

僕のように大人になると、コロナウイルスの影響により人生で一度きりの何かが奪われてしまった、ということはあまりありません。しかし、今の高校生にとっては「卒業式」「高校最後の文化祭」など、人生で一度きりの何かが奪われてしまっている。弱冠17、18歳の若さでそれを冷静に受け止められるでしょうか。

同情することしかできず、こういう時にどのような言葉をかけてあげられるのか、大いに悩み、考えますが、教員として無力さを感じます。

 

しかし、確実に言えるのは、何よりも命が大切だということ。

そして生きていれば、「卒業式」が縮小されても、「高校最後の文化祭」がなくなっても、今後の人生できっと楽しいことがいっぱい待っているということ。

今の「残念だ」「悔しい」「つらい」という気持ちだけで自暴自棄にならないでほしい。

 

下を向いてばかりではなく、今できることをやること。

今の感情だけで、今後の人生全てをムダにしてしまわないこと。

そのことで、きっと人はより大きく成長できると信じています。