更新日:2023年2月17日
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神奈川県教育委員会では、平成28年度から始まった県立高校改革において、知的障がいのある生徒が高校教育を受ける機会を拡大するため、インクルーシブ教育実践推進校(パイロット校)を3校指定して、取組を進めてきました。令和2年度(2020年度)4月入学生から、県内すべての地域から通えるように、インクルーシブ教育実践推進校を新たに指定します。
神奈川県では、共生社会※の実現をめざして、すべての子どもができるだけ同じ場で共に学び、共に育つインクルーシブ教育を推進しています。
共生社会:すべての人が、相互に、人格と個性を尊重し、支え合い、生き生きと生活できる社会。
すべての生徒が、共に学ぶことを通じて、集団の中で互いを理解しながら、社会性・思いやりの心を育みます。
具体的な取組
ア 40名程度の同じクラスで、みんなで授業に取り組みます。
イ 教科等の学習、学校行事、生徒会活動、部活動など、毎日の学校生活全般を共に過ごします。
各高校が行っている教育課程を基本とし、生徒一人ひとりの状況に応じて必要な配慮を行いながら、知識や技能、思考力・判断力・表現力、学びに向かう力や人間性等を育みます。
具体的な取組
ア すべての生徒が共に学べるよう、誰にとっても取り組みやすく工夫された授業を行います。
イ 生徒の状況に応じて、ティーム・ティーチング・習熟度別少人数の学習、リソースルームを活用した個別学習等、多様な形で学習を行うこともあります。
ウ 一人ひとりの頑張りや成長を認め、個人の学習目標が達成されたかどうかという「個人内評価」も活用しながら、学習評価をします。
卒業後の自己実現と円滑な社会接続に向けて、3年間をとおして充実したキャリア教育を行い、社会で必要となる能力の向上をめざします。
具体的な取組
ア 各学校の特色に応じて、将来の社会生活に必要なマナーやコミュニケーション等の学習を行います。
イ 夏季休業期間中などを利用した、継続的な職場見学やインターンシップ等を行います。
ウ 地域の特別支援学校、企業、労働関係機関等と連携して取組を進めます。
学校の教育活動全体で、生徒同士の相互理解を深め、すべての生徒の「多様性を尊重する態度と互いのよさを生かして協働する力」を育みます。
具体的な取組
講演会やワークショップ等、多様性の尊重や共生社会等について、生徒が主体的に考える活動を行います。